過去の恋愛を話す心理とは?反応に困った時の対処法。

友人、職場の同僚、恋人などから過去の恋愛経験を話され、どのように反応すればよいのかわからなくなることはありませんか?

いったいなぜそんな話をするのか、何の目的があるのかなどを疑問に思いながらも、うまく対応できずあたふたしてしまったことがある方は少なくないでしょう。

片思いしている相手から話された場合には、聞かされている方としては苦しくなってしまいます。そして、付き合っている場合は、なぜそんな話をするのかと怒りがわいてきますよね。

このように、過去の恋愛について話してくる人というのは、あまり相手の気持ちを考えていないのではないかと感じられることが多いでしょう。無神経ではないかと思うこともあるかもしれません。

しかし、その人にはその人なりの心理があります。そこで今回は過去の恋愛について話す心理と、そのような話をされたときの対処法についてご紹介します。

過去の恋愛について話す心理とは

過去の恋愛について話す心理には、どのようなものがあるでしょうか。

ネタを提供しようとしているから

友人や職場の同僚などで集まっているときに、ネタとして過去の恋愛を語ろうと考える人がいます。皆が参加でき、かつ笑える内容だから場が和むのではないかとその人なりに気を使った結果です。

確かにこっぴどく振られたことなどは内容によっては笑えることもありますが、人によっては他人の恋愛には興味がないとか、内容がかわいそうで笑えないといったことがあるでしょう。

しかし、振られた経験をしたいタイプは自虐することが面白いと考えています。また、悪口が面白いと思っているタイプは過去の恋人の悪口で盛り上がるだろうと思っており、いずれにしても良かれと思っているのです。

こういう価値観は不快に思う人がいる一方で面白いと感じる人も一定数いるため「不快に思うからやめてほしい」とお願いすると場の雰囲気が冷めてしまうこともあり、反応に困りやすいケースであると言えるでしょう。

好きになってもらいたいから

片思いをしている人が、アプローチの一環として過去の恋愛経験を明かすことで好きになってもらおうという意図が隠されていることもあります。

悲惨な経験を語るときには「トラウマがあるからこそあなたに優しくできます」というアピールであることもあります。また「傷付いているのであなたと素敵な恋愛をして傷を克服したい」というメッセージであることもあります。

また、幸せだった経験を語るときには「こんなに充実した恋愛をしてきたのであなたを悲しませることはしません」というアピールをし、安心感を与えようと意図があると考えられます。

いずれにしても、過去も含めて好きになってもらいたいということですから誠実な態度であると言えるでしょう。

自分のことを理解してほしいから

現在の自分の性格や好きなもの、苦手なものなどが過去の恋愛と関係している場合には、理由を理解してもらいたいという気持ちから話すことがあります。

例えば、以前付き合っていた人と一緒にあるアーティストをよく聴いていたけれども、別れてしまったことをきっかけに嫌いになったとします。

そういう経験があれば、そのアーティストの話題になったときに「以前付き合っていたときによく聴いていた」「別れがショックで嫌いになった」などと話したいと思うでしょう。

また、過去付き合っていた人に手料理を振舞っていたおかげで料理がうまくなった場合には、料理をほめられたときに「昔付き合っていた人に作ってあげていた」と話すでしょう。

このような場合、過去の恋愛を話すことに深い理由はなく、ただ自分のことを理解してもらうために必要な情報だと思っているから話しているというだけなのです。

嫉妬させたり同情させたりしたいから

付き合っている相手、またはお互いに好意があると確信している相手に対し、過去の恋愛を話す人もいます。

昔の恋人とのラブラブだったエピソードを話す場合には、相手に嫉妬させたいと思っており、動揺したり「もうやめて」などと言いだしたりするまで話をやめません。

また、ひどく傷つけられたエピソードを話すときには、同情を誘って離れさせないようにしたいといった作戦である可能性もあります。この場合、いかに自分が傷付いたか、惨めだったかといった話を延々として反応を伺ってきます。

いずれにしても、試そうとしているわけですからあまりいい理由であるとは言えません。

あなたとは付き合えないという遠まわしのメッセージ

自分に片思いしているとわかっている相手に対し、あなたとは付き合えませんと遠まわしに伝えたい場合もあります。

例えば、忘れられない人がいるという話をするときには「もう誰とも付き合うつもりはない」と伝えようとしているかもしれません。

また、過去に恋人に対しひどい態度をしてしまったという話をするときには「あなたも付き合ったらこんなひどい目に遭うから付き合うのは諦めてください」と伝えようとすることもあります。

直接断ることはできないからと苦肉の策として話すことにしたわけですので、優しい性格の持ち主であると言えるでしょう。

あなたが片思いしている人が優しい人で、突然過去の恋愛経験を話しだしたとしたら、あなたに対し遠まわしに断っている可能性がありますので要注意です。

マウンティングしたいから

特に同性同士に多く見られますが、恋愛経験でマウンティングをしたいという人もいます。

マウンティングとは自分の方が優位であると見せつける行為のことです。例えば高価なバッグを見せつけ「あなたは安物のバッグだけど、私はブランドもののバッグを持っている」とアピールしたりします。

恋愛経験によるマウンティングは珍しいことではありません。例えば「過去の彼氏はこんなに金持ちだった」「過去の彼氏にはこんなに尽くしてもらった」というようなことを語ってくる人はマウンティング目的であると見てよいでしょう。

マウンティングをしてくる人は基本的に他人のことを見下しており、ただ自慢をするだけではなく相手をけなすこともしてくるため、あなたの恋愛経験もほぼ確実にけなされてしまうでしょう。

過去の恋愛を話す人への対処法とは

ここまで、過去の恋愛について話す人の心理についてご紹介してきました。では、そのような人にはどのような反応をすればよいのでしょうか。

聞き役に徹する

ネタとして過去の恋愛を話そうとしている人に対しては、ひたすら聞き役に徹するようにするのがよいでしょう。

その人もよかれと思って話しているわけですから、ここで嫌な顔をしてしまっては場の雰囲気が悪くなってしまうからです。

また、自分の話によって場の雰囲気を盛り上げるのが目的なので、あなたまで話を披露してしまうと相手の機嫌を損ねかねません。あなたは聞き役に徹した方が無難です。

また、もしあなたがこのような話が好きでも、周りの人は苦手かもしれません。特に、職場などの公の場であるならばプライベートな内容は好まれませんので、相手の話が早く終わるように努めることが大切です。

ただ話を聞くことでその場をやり過ごす

あなたに片思いをしていて、アピールのために自分の過去の恋愛について話そうとしている人に対しては、ただ話を聞くということをおすすめします。

もしあなたが好意を持っている人があなたに自分の過去の恋愛話をしてきたら、まずはただ話を聞くことに集中しましょう。

相手があなたのことを好きなのであれば、今は告白する勇気はなく、話をすることによってあなたの反応を伺おうとしているということになります。

また「現在は恋人がいない」ということをアピールしたいという意図もありますので、積極的にアピールをしたいというよりは、段階を踏んであなたと仲を深めたいという時期だと考えられます。

そんなときに、もしあなたが相手の失恋話を聞いて「私ならそんなひどいことしないよ」などとストレートに答えてしまったら、相手は覚悟ができていないのにいきなり交際を迫られた形になってしまいます。

あなたに遠まわしにアピールをしたいという内向的な性格の持ち主であれば、いきなりあなたから迫られたら引いてしまい、好意が消えてしまう可能性も否定できません。まずは相手に自由に話させてあげ、さらなる好印象を持ってもらえるようにしましょう。

一方、あなたが相手に興味がない場合にも、ただ話を聞いてあげるというのがよいでしょう。先ほども述べたとおり、相手はあなたへ遠まわしにアピールしたいという気持ちしかなく、いきなり告白する勇気がありません。

つまり今はあなたとの関係に白黒をつける気がないということです。そんなときにあなたが相手の気持ちを察し「付き合えない」とはっきり言ってしまったら、相手はあなたが勝手に勘違いしただけで、好きでもなんでもないと言い張るかもしれません。

好きでもない人から片思いをされて気持ちが悪いと思うかもしれませんが、あなたが先回りしてもトラブルが起こる可能性が大きいですので、相手の気持ちに勘付いていても気付かないふりをしてやり過ごしましょう。

そして、その後は距離をとり、話す機会を減らしていくようにすればよいでしょう。

「試すことはやめてほしい」と伝える

あなたの恋人や配偶者が、あなたを嫉妬させようと過去の恋愛の話をしてくる場合には「試すようなことをしないでほしい」とはっきり伝えましょう

また、はっきり言ってもあなたを試すことをやめてもらえない場合には、相手にカウンセリングを受けてもらうのもよいでしょう。

相手を試すことで気持ちをはかろうとしてくるタイプの人は、幼少期の親子関係での心の傷があるなど、精神的な問題を抱えていることもあります。そのため「やめてほしい」と言ったとしてもすぐにやめられないこともあるのです。

相手があなたを試してくるたびにあなたが我慢しているとすれば健全な関係とは言えません。我慢しすぎると、ストレスで体調を崩してしまうこともありますので、まずは自分を守ることを第一に考え、相手にはそのような話をすることはやめてもらうようにしましょう。

相手への態度を改める

相手が自分に片思いをしているとわかってはいるけれども、はっきりとは断れないからと遠まわしに付き合えないことを伝えようとしてくる人は、優しい心の持ち主だと言えます。

また、遠まわしに伝えようとしているということは、今後も友達として付き合って行きたいと思っているということです。「片思いされるなんて気持ちが悪い」「これ以上関わりたくない」と思っているのなら、はっきりと「迷惑だ」と口にするでしょう。

ですから、もしあなたが片思いをしている人からそういう話をされて「これは遠まわしに断られている」と感じても、あなたから縁を切らなければならないと思う必要はありません。

むしろ相手は「今後も友達でいたい」と思っているわけですから、これからも友達として付き合っていけばよいのです。

両想いになる見込みがないと判断できる状態であるならば、今後はあなたの好意が伝わらないように気を付けていきましょう。

相手をおだててやり過ごす

マウンティングとして過去の恋愛話をしてくる場合には、あなたも「これはマウンティングだな」ということがわかるはずです。

マウンティングをしてくる人というのは、先ほども述べたように自分の方が優位であることを知らしめたいという気持ちがあります。ですから、望み通りに優位であることにしてあげれば気が済みます。

一方、相手が言っていることが少しおかしいところがあったとして、それを追及しようとすると相手は挑発と受け取ってしまうため、火に油を注ぐことになってしまいます。ですから、ひたすら相手をおだててその場をおさめるようにするのが最適なのです。

それぞれの価値観を大切に楽しく会話をしよう

過去の恋愛を話す人の心理と、その対処法についてご紹介してきました。

過去の恋愛の話を聞く側は、不快に思うことも少なくありません。しかし、はっきりと「やめてほしい」「不快だ」「興味がない」などと言ってしまうとその場の空気が悪くなるからと我慢して聞いているという人もいるでしょう。

その場の雰囲気を考えるのも大切なことではありますが、まず自分が快適に過ごせることを優先してください。

もちろん、このような話を聞くのが好きだという人もいます。また相手のことが好きで恋愛観が知りたいからなどの理由で、相手には過去の恋愛話をどんどんしてほしいと思うタイプの人もいるでしょう。

恋愛に限らずあらゆることにおいて、人それぞれの価値観があるということを大切に、楽しい会話を心がけたいものです。

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