引きこもりのきっかけとは?原因を知ることで解決策が見えてくる!

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子を持つ親にとって、子どもの引きこもりは大きな問題ですよね。引きこもりの状態は、どうしてもネガティブなイメージで考えがちです。

  • 早くなんとかしてあげたいけど原因が分からないから何もできない
  • 接し方が分からない

という人が増えています。

中には、

  • 原因を知ったところで解決するわけがない
  • 引きこもりになってしまったら、先がない

と考えている人も多くいます。

しかし引きこもりになっている本人でさえ、自分がなぜ引きこもっているのか理由がよく分かっていないから、引きこもりを続けてしまうパターンもあるのです。

ですので、子どもにとっても親にとっても、引きこもりの原因を知ることは、解決への第一歩です。原因を知ることで、どうした方がいいのか対処法が見えてきます。

今回は、引きこもりの原因は何なのか、原因を知ることで見えてくる対処法を紹介していきたいと思います。

引きこもりの原因で考えられる事とは


引きこもりのパターンで一番多いのは、外的要因(環境の変化、いじめ、親子関係、家族関係、病気など)で、学校へ行けなくなってしまったというものです。

環境の変化

特に困ったことはないのだけれど、環境の変化についていけず、引きこもりになってしまうという事が、大人だけではなく子どもでも起こります。

いじめ

引きこもりで一番考えられる原因は、いじめです。いじめにも様々なものがありますが、一番多いのは「ひどい言葉をかけられたり、暴力を振るわれているわけではないけど、学校の空間に馴染めないから行きたくない」というもの。

学校やクラスで浮いてしまっている、なんとなく皆に馴染めない、という状態から、悪口を言われているのではないか・・そう言った被害妄想が膨らみ、学校へ行きづらくなっているパターンです。

もちろん、ひどいいじめが原因で引きこもっている、というパターンもあります。特に暴力ではなく言葉のいじめは、証拠が残らないため、親の発見も遅れがちです。

親子関係

引きこもりの原因は学校の人間関係だけとは言えません。実は親子関係が上手く言っていないことが、子どもの引きこもりの原因になってしまうこともあるのです。

例えば、親から進学のプレッシャーをかけられている子どもは、勉強ができなくなる自分は愛してもらえないから勉強しないといけない、という脅迫概念の考え方を持っている子が少なくありません。

自分自身でプレッシャーをかけてしまった結果、引きこもりを選択している可能性があります。

他にも両親が共働きで忙しく、中々子どもにかまってあげられない場合。子どもは自分を見てほしいという思いから、引きこもりになれば見てもらえるのではないかと思い、引きこもってしまう子もいます。

家族関係

この他にも両親の仲が悪かったり、他の兄弟だけ褒めたりするという行動で「自分なんて見てもらえていない」「兄弟の中で、自分が一番劣っているんだ」と思いこんでしまうパターンもあります。

兄弟で学力に差があったりすると、どうしても点数の良かった方を褒める回数が増えてしまう事はありませんか。親にその気がなくても、子どもはそういった事にとても敏感なので、そうした些細な事から、自分を見てほしいという気持ちにつながり、引きこもってしまう事があります。

病気

病気が原因となり引きこもりになってしまう事もあります。病気と言ってもその症状は様々で、一番多いのは鬱病などの精神的なものからくる引きこもりです。

身体的な病気では、アトピーなど、体の目立つ場所に出やすい症状を持っている場合、特に女性が引きこもり状態になりがちです。

この他にも、身体的な病気で長期の入院生活や、自宅療養を長期間していた結果、引きこもることが習慣となり、病気が治ったあとも家から出られないという事があります。

理由はなくても、引きこもりになってしまう事もある


これまでの話を読んで、引きこもりには必ず理由がある、という印象を持った方も多いはず。しかし外的要因がなくても、自宅に引きこもってしまうというパターンもあります。

休みが習慣となった場合

多くは、最初なんとなく学校を休んでしまい、次第に何日も休むことになってしまうというものです。

特に休んだ日に限って親に優しく接せられたりすると、余計に学校を休みがちになってしまいます。

この場合、特定の誰か嫌な人がいるとか、耐えられない事があるなどではなく、ただ休みが習慣になってしまった結果、学校に行けなくなっています。

自分もいじめられるのではないか、と思っている場合

特に小学生などに多い症状として、自分はいじめられていないけど、自分に関わる人や、クラスの友達がいじめられているのを見て、学校に行けなくなってしまったということもあります。

子どもがいじめられたらどうしようという不安を持っているので、親は必至に「大丈夫だよ」という場合が多いのですが、実はこういう不安を持っている子どもの親ほど「子どもが学校でいじめられたらどうしよう」という気持ちを強くもっていることがあります。

つまりその不安は元々親から子どもに伝染してしまっていた、というパターンです。不安が伝染した子どもは、実際には子どもはいじめられていないにも関わらず「いじめられたらどうしよう」と不安になって出席できなくなってしまっているのです。

原因を知って、1つ1つ解決していくことが解決につながる

環境の変化の場合

この場合、環境の変化についていけてないだけなので、まずはその環境に子どもを慣れさせてあげることが大切です。

例えば引っ越したばかりなら、まずは家の周りを散策してみて、知らない事を少しずつ減らしていってあげます。慣れてきたら、学校に一日置きに登校してみるという方法を試してみるのもおすすめです。

いじめが原因の場合

いじめには、家族のサポートがとても大切になります。この場合、無理に学校へ行かせたりするのは逆効果です。

子どもはすでに心に大きな傷を負っています。ここで無理に学校へ行かせてしまうと、子どもは親の事も信用できなくなり、「どうせこの人たちに言っても」と、次第に学校であったことも話せなくなってしまうのです。

大切なのは、とにかく待つことです。子どもの気持ちが落ち着いて、徐々に学校であったことを話してくれたら、全力で話を聞き、家族は見方であることを見せます。

そうすることで、子どもも家族は何があっても自分の味方だ、と思えるようになり、自分にも自信を持てるようになってきます。

そして学校にはクラスに行けない子・授業についていくことができない子通うことができるクラス、というものがあります。そう言ったものを検討してみるのもおすすめです。

それでもやっぱり学校へ行けないというのなら、無理に行かせる必要は全くありません。まずは学校に限らず、少しずつ外に出られるようになるのを目標にすることが大切です。

一番大切なのは、最終的な目標を学校へ行く、にしてしまわない事。行かなくても家でできることはないかと考えてみたり、可能ならば環境を変えてあげることも手です。

親子関係

親子関係を解消するには、子どもを信じてあげることが大切です。子どもの将来を考え、きつく当たってしまっていることもあると思います。しかしそういった態度は、いつか必ず子どもとの関係が悪化してしまうものです。

成績だけで子どもを判断したりするのではなく、普段から子どもの性格を見て「~は優しいね」など、日常的に褒めてあげることが大切です。

家族関係が原因の場合

これは親が意識せず何気なく発した言葉で、子どもが傷ついている場合が多いです。ですので、中々親が気づきにくい原因の1つです。

もしかしたらこのパターンかもと思ったら、まずはお兄ちゃん・お姉ちゃん・下の子ばかり褒めていなかったか・・を意識してみましょう。

もし他の子ばかりを褒めていたな、という傾向があったなら、まずは子どもに謝ったうえで、いつも以上に褒める点を探し、言ってあげるようにします。

病気が原因の場合

病気が原因の場合、ただ単に外に出たくない場合と、本人が病気の気持ちを引きずっているという2種類があります。

1つ目は徐々に外の世界に慣れていくしかありません。おすすめなのは、まずは習い事など自分の趣味の事から始めてみて、外に出てみることです。

2つ目は、本当はもう元気なのに「まだ自分は病気なのではないか」と思い、中々外に出られないという症状をもっている時です。この時は、無理に外に出す必要はありません。

まずは近くの公園に行ってみる、など小さなミッションをクリアしていくことで、徐々に子どもも「ここまでできるんだ」と前向きに思えるようになります。

少しずつ子どもに課題を与え、こなしていくことで、自分ってここまでできるんだという気持ちにさせることが大切です。

休みが習慣となった場合

この場合は、週一回でもいいので、まずは学校へ行かせてみましょう。先ほどちらっと書いていますが、学校によっては、クラスに行けない子が通う教室の利用を検討するのも手です。

自分もいじめられるのではないかと思ってしまった場合

この場合、親の考え方が変わることで、子どもがケロッと元気になることがよくあります。まずは親自身が、「この子なら大丈夫」と信じてあげることが大切です。

自分が不安になりすぎていなかったか確認してみましょう。

対処法が分かると、親子が目標に向かって行動ができる

原因の対処法が分かると、あとは実行していくだけとなります。もちろん、「これをやるべき」と思って無理にする必要はありません。

しかし原因を知っているだけで、なぜこうなってしまったのかという気持ちを持たずに済み、対処法も知っておくことで、親も子も気持ちが楽になります。ぜひ試してみてくださいね。

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