不登校生に家庭教師をつけると良い3つの理由。勉強以外にも得るものがある

最近では不登校生の数が増えており、学校に行かないことで勉強の遅れや受験に対する不安を抱えている家庭も多いです。

そのため不登校や引きこもりの生徒に対して派遣される家庭教師の需要も高まっています。

家庭教師とは家で勉強を教えてくれる教師のことをいいます。

国家資格ではなく学習塾などと同様に学校の授業の不足を補ったり、受験勉強に向けた学習の手助けとするために利用するものですね。

家庭教師をしている人もプロの専業家庭教師からが大学生や社会人がアルバイトとして行う場合もあります。

大手家庭教師派遣会社では、不登校専門の家庭教師や不登校枠を用意しているところもあり、需要が高いことがうかがえます。

家庭教師の役割とは


家庭教師は生徒の自宅を訪問して学習指導します。

学校や塾の集団授業と違い、個人に合わせた学習ペースで指導してもらえるのが魅力の一つです。

そして家庭教師は勉強だけでなく、学習のスケジューリングから目標の立て方、分からないことの調べ方など、勉強する為に基礎となる様々なことについても教えてくれます。

他にも、分かりやすい参考書を紹介したり、適切な宿題を出したり、勉強を教えるということに留まらず総合的に学習のサポートを行っていくのが家庭教師です。

不登校生に家庭教師をつけると良い理由

では具体的に、不登校生が学習するのに家庭教師が良い理由について考えていきましょう。

個別指導で他者を気にする必要がない

不登校生の中には周囲を過剰に意識してしまう生徒も少なくありません。

「こんなことも分からないなんて恥ずかしい」「人前で質問できない」「自分のために授業を止めるのは申し訳ない」などの不安感が強いお子さんは、学校での授業では分からないことの意思表示をすることができず、勉強に遅れをとってしまうことがあります。

そんな生徒さんの場合でも家庭教師ならば自分の慣れ親しんだ自宅で安心した空間の中学習することができ、マンツーマンなので周囲の目を気にすることなく気軽に質問することができます。

そして生徒は自分一人なので分かるまで何度でも質問することができ、分からないことに対する精神的負担は少なくてすみます。

特に不登校や引きこもりの生徒は集団に苦手意識を持っている子も多いので、個別で自分に合った学習指導をしてもらえることが、安心して学習に取り組める環境につながります。

家族以外の相談相手ができる

不登校の子どもを持つと、親も対応に悩み苦しむこととなります。

そのため、うまく子どもとコミュニケーションをとれなかったり、しつこく心配や質問をしすぎて子どもが心を閉ざしてしまう場合もあります。

家庭教師は家族とは別の存在であり、第三者として子どもや親にとって良いクッション的存在となります。

家庭教師と信頼関係が築ければ、大学の話を聞いたり、相談相手になってもらったりして、不登校生の社会に対する興味が沸いてくるかもしれません。

さらに不登校専門にしている家庭教師であれば、子どもに負担を与えることなく気持ちを引き出すこともでき勉強面以外でのメリットも大きいでしょう。

もちろん家庭教師とお子さんとの相性も重要になってきます。

合わないと思ったら我慢せず別の家庭教師に変える勇気も大切です。

お子さんが心から信頼できるような家庭教師を探してあげましょう。

自信を取り戻せる


家庭教師は毎日会わないことから子どもとのほどよい距離感を保てます。

また、1対1でサポートするので子どもにあわせたペースで行うことができ、子どもはできた経験を積み重ね自信につながっていきます。

不登校生は学校に行けないことで自分を責め、自信を失っています。

そんな子どもたちが家庭教師をつけることにより褒められることや個人を認めてくれる機会が増えるため、失っていた自信を取り戻すことにつながるのです。

母親や家族に褒め認めてもらうことも大切ですが、それ意外にも第三者から褒められることは確かな自信につながります。

何より自分に合う勉強の仕方が分かれば、学ぶことが楽しくなります。自分で調べ、考え、答えを導き出すことができれば勉強をすることも楽しくなりますよね。

そうやって学んでいくことでどんどん自信がついていくのです。

家庭教師を雇う費用の目安とは

ここまで不登校生が家庭教師をつけるメリットについて紹介してきました。

でも実際家庭教師をつけるとなると気になるのはその費用ですよね。

かかる費用が大きくなると精神的負担に加えて経済的にも厳しくなり、不安が大きくなってしまいます。

子どもの状況や学習意欲、性格とともに、経済的にも考える必要がありますね。

家庭教師の費用は派遣会社や個人によって大きく変わってくるため、だいたいの目安をおさえておきましょう。

家庭教師の費用の目安

  • 個人家庭教師(週1回・1教科)……10,000〜30,000円
  • 家庭教師派遣センター(週1回・1教科)……30,000〜40,000円

塾の費用の目安

  • 個別塾(週1回1教科)……30,000〜40,000円
  • 小規模学習塾(週2回2教科)……15,000円前後
  • 大手進学塾(週3回・3教科)……30,000〜40,000円

家庭教師が必要かどうかは見極めて

不登校生になぜ家庭教師が相性がいいのかについて解説しました。

今回紹介した家庭教師を利用する場合は、あくまでも不登校生に学習意欲があることが重要です。

無気力にになって何もできない場合や、学校を連想させる勉強に拒否反応を示してしまう場合などは、まだその段階ではありません。

まずはゆったりとした心で子どもを休ませてあげることを考えましょう。

体と心をしっかりと休ませたうえで、回復の兆しが見えてきてから家庭教師について検討しても遅くはありません。

学校には行けないが勉強したいと思っている場合や、自分で学習に取り組んでいる場合などは家庭教師を利用してサポートしてあげると効果的です。

お子さんの状況をじっくりと確認しながら進めてみてください。

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