【適正】と【適性】の意味と使い方・由来や例文

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漢字の二字熟語には、同じ読み方をするものが少なくありません。

ただ、二文字の内、一文字目が同じでも二文字目が違う熟語になると、全く異なった意味になります。

その例に「適正」と「適性」があります。

一文字目は同じ「適」ですが、適正の場合は「物や事柄がふさわしい」という意味になり、適性は「性質や性格、能力がふさわしい」ことを表します。

適正とは

「適正」の「適」という文字には、「ふさわしい、あてはまる」という意味があります。

そして、適正は「正しく適している」と書くことから、内容が正しい、妥当という意味を持つ言葉になります。

例えば、「適正な手続き」という場合は、規定やルールに則った正しい方法による手続きということです。

その他、「適正な価格」や「不適正な表示」などと使われます。

適性とは

「適性」とは、「その性質や性格が、その事や分野に適している」という意味です。

従って、適性という言葉は基本的に、人が持つ性格や能力などを評価する時に使われます。

運動や芸術、職業など、様々な分野で必要される能力を備えているかを判断されるのが適性です。

例えば、「サッカーの適性がある」となれば、サーッカーをするに十分な能力を持っているということです。

適性検査

適性という言葉の表現に最もふさわしいのが「適性検査」です。

適性検査では、各分野で求められる知識や能力、経験、性格などを個人が身に付けているかを検査されます。

・就労適性検査:就労に必要なコミュニケーション能力や帰属意識など
・能力適性検査:学業や研究に必要な知識やスキルなど
なお、求められる適性は各分野で異なるため、適性が一律に評価されることはあり得ません。

正と性の違い

「正」は正しいことであり、「性」は性質や個性、本質を意味しています。

それに、「適」のふさわしい、あてはまるという意味が付帯されます。

それぞれの例文には以下などがあります。

・適正な価格で販売されている。

・適正な解決方法で処理する。

・部下の適性を測ることが必要。

・俳優としての適性を備えている。

・彼にはそんな適性は無い。

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