プログラミングキーボードの選び方。自分に合ったキーボードの見つけ方とは。

今回はプログラミングの時に必ず使うキーボードについてのお話をします。

はじめに

キーボードとはコンピュータに文字や数字を入力する装置です。プログラミングに限らず、パソコンを使うには必須アイテムです。

ただキーを長時間押し続けると肩こり・腰痛・腱鞘炎・頭痛に至ることもあり、一日中タイピングするプログラマ・エンジニアの方には悩まされる問題です。

日々使うものは自分に合うものを使用することをおすすめします。

キーボードの仕組み

複数のキーボードを使用したことがある方はキーを押したときに違いを感じたことがあると思いますが、それぞれは仕組みに違いがあります。ここでキーの仕組みについていくつかご説明します。

メンブレンタイプ

多くのキーボードで使われていて、デスクトップ型パソコンで一番採用されているタイプです。

中にシリコンキャップの他にシートが2枚挟まっており、キーを押すとシリコンキャップとキーの間にある上下2枚のシートが接触して入力がされます。

コスト的にも安価ですが、しっかりとしたタッチなので長い時間使用すると疲れを感じるかもしれません。

薄型メンブレンタイプ

メンブレンタイプより薄く、ワイヤレスキーボードやミニキーボードで採用されていることが多い薄型メンブレンタイプは、軽いタッチでも入力ができるので指の力も軽いです。

パンタグラフ

パンタグラフはキーが押された時の沈み込む深さであるキーストロークが浅いので、ノートパソコンに多く採用されています。

メンブレンタイプとの違いはシートとシリコンキャップの他にキーを支えるパンタグラフを持っているので、反発力も少なく長い時間使用するのにおすすめです。

ツメが折れやすいのでキーの掃除やパーツ交換などの理由での解体は避けたほうがいいです。

メカニカルタイプ

特殊なバネがついているメカニカルキーボードは耐久性に優れております。

メンブレンタイプに比べると価格は高価ですが、メンブレンタイプは一部のキーが故障してしまうとすべてを交換しないといけません。

それに対しメカニカルタイプはキーが独立しており不具合が起きた時もそのキーのみを交換するだけですので、長く使うことを考えるとコストパフォーマンスも良いです。色により性能の違いがあり、赤軸・青軸・茶軸・黒軸と数種類あります。

赤軸はキータッチも軽いのでプログラマ向けです。青軸はキーストロークも高く、押した感覚が重いです。茶軸は初心者の方向けの赤軸・青軸を合わせたような感覚です。

黒軸は反発力が一番強く、キーの戻りがはやいのでクリック感もありませんが、素早いタイピングが可能です。

静電容量無接点方式

電極が一定のレベルに近づくと静電気が発生し、キー押下を認識することで文字入力ができます。

物理的な機械接点がないので他のキーボードよりスイッチの音が静かです。少ない力でキーを押せるので、指に対する負荷も軽いです。

また劣化が少ないので耐久性にも優れています。製造にコストがかかり価格は高価ですが、同じものを長く使えるのが魅力的です。

他にも

バーチャルキーボード

どこでも持ち運べてキーボードが使用できるバーチャルキーボードは、見た目が近未来的なところが魅力的です。

平らなところにキーボードを投影させてタイピングすることが可能になり、スマートフォンやiPhoneなどでの文字入力がしにくいときに便利です。

また、マウス機能やスピーカー機能をもつものもあります。部屋の明るさに影響を受けやすかったり、タッチ感がないので物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
製品の中にはコンパクトなデザインから、スターウォーズに登場するR2-D2がキーボードを投影してくれるバーチャルキーボードもあります。

キーボードの種類

キーボードの決め手はキーの押した感覚だけではなく、見た目や機能も選択の一つだと思います。ここで色々な会社で作られているキーボードのご紹介をします。

Contourd Keyboards (Kinesis)

見た目がとても特徴のあるキネシス社のContourd Keyboards キーボードは、人間工学に基づいてつくられた形をしておりエルゴノミクスキーボードとも呼ばれます。ボードの右上と左上にキーが分かれており、形状もボールの形をしています。

これは手首の負担をできるだけ軽減させるためだそうです。このキーボードだと長時間の作業にも対応できそうです。

一度慣れてしまうと通常のキーボードに戻れないというところに気をつけなくてはいけませんが、作業効率のアップやこだわりのある方にはおすすめです。

金額的に高価でお試しできるものではありませんが、費用対効果を考えて妥当であればとても良い商品です。

Kinesis Freestyle2 Keyboad

こちらも先ほどと同じキネシス社のキーボードです。こちらは完全に左右二つに分割されているキーボードで、デザインも特徴的です。分割されているので左右の幅を自由に調節でき、間に書籍を置きながらの作業も可能です。

また2つをくっつければ一般的なキーボードと変わらないのでいろんなスタイルでのキー操作が可能になります。

メンブレンタイプのキーボードですがキータッチは思ったより軽く、タイピングによる体への負担も少ないです。

Contourd Keyboardsほど高価ではありませんが、数万円の価格なので購入には予算と検討が必要です。

Happy Hacking Keyboard(PFU)

シンプルで見た目がおしゃれに見えるHappy Hacking Keyboard(PFU)は、製品により接続インターフェイスがBluetoothと有線(USB)があり、キースイッチも静電容量無接点方式とメンブレンタイプがあります。

底面の制御キーでWindows版・Mac版へのカスタマイズが可能です。使い続ける方は打鍵感にはまるそうで、エンジニアやライターの方にはおすすめです。

ファンクションキーがないなどの点もございますが、価格も安価なものもあります。

REALFORCE(東プレ)

金融機関の業務や計算センターの入力業務でもよく使われる東プレのキーボードREALFORCEは、静電容量無接点方式を採用したキーボードです。

キータッチが軽くなめらかなので指への負担も軽減され疲れにくく、静電容量無接点方式なのでキータッチ音もとても静かです。

REALFORCEは種類がとても豊富なので自分好みのキーボードが見つかる可能性も高いです。価格は高価なので慎重に吟味する必要があります。

TK-FBP101(ELECOM)

薄型・軽量のELECOM社TK-FBP101シリーズは見た目がシンプルでパンタグラフ式のキーボードです。Bluetooth搭載なのでワイヤレスでタイピングができます。

見た目もきれいで一般的な隙間のないキーボードと違い、キーのあいだに間隔があるアイソレーションキーボードとも呼ばれます。

ゴミがたまりずらいのでお掃除もしやすく、また女性は指が細く爪の長い方が多いので女性向けのキーボードです。

さいごに

いかがでしたでしょうか、キーボードの種類はご紹介したもの以外にもたくさんあります。

迷ったときは家電量販店などに行き、いくつかのキーボードを自分の手で感覚確認するのが確実かもしれません。手軽に買える金額から、数万円もするものもあります。

頻繁に買うものではないので、慎重に選ぶのが賢明です。ご自分に合ったキーボードは見つかりましたでしょうか。プログラミングキーボードについてのお話でした。

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