将来の期日を約束する時に、『また、来週会おう』と言ったり、『来週の計画書の提出は翌週に回せないか』と言ったりします。
「来週」も「翌週」もどちらも次の週のことを意味していますが、実は「次」の意味が異なります。
来週は「現在の週」を基準とした次の週のことであり、翌週は「話題になっている週」を基準とした次の週のことです。
来週とは
「来週」は、現在の週を基準とした次の週のことを示す言葉です。
つまり、今日の来週は次の週の日曜日から土曜日です。
来週の「来」の文字には、「近づく、届く」という意味の他、「この次の」という意味も含まれています。
なお、来週は必ず未来のことを表すため、『先月の誕生日の来週に結婚式があった』などと過去の事実には使えません。
翌週とは
「翌週」とは話題としている週を基準とした次の週のことです。
あくまでも話題の時が基準であるため、過去であっても未来であっても、話題の週の次の週が翌週になります。
ただし、現在を基準にはできません。
翌週の例としては、『昨年は練習試合の翌週に本戦が行われた』や、『来月のオープンの翌週にバーゲンを計画してある』などと使うことができます。
英語における来週と翌週
英語の来週は、「next week」という言葉です。
例えば、『See you next week』は「また来週会おう」となります。
翌週は、「the next week」であり、基準を特定するために「the」が付きます。
『I went to Osaka. And came back home the next week.』は「大阪に行き、翌週に帰ってきた」となります。
基準日で判断
来週と翌週の使い方の違いは、基準がどこにあるかです。
・来週:現在の週を基準とした次の週のことです。
未来を表す時にしか使えません。
・翌週:話題になっている週の次の週のことです。
時期に関係なく使うことができますが、現在を基準として使うことはできません。
従って、『今日できないからといって、翌週には回せない』という言い方はできません。