調剤薬局事務の仕事は、非常に人気のある仕事の一つです。
しかし、その業務は大変で、人間関係などの問題から働くことが苦痛になる人も多いです。
働く場所によって当たり外れが大きいともいわれるこの仕事、転職を希望しているのであれば慎重に行わなくてはなりません。
その前に、調剤薬局事務について、仕事内容を十分に理解しておく必要があります。
それでは、調剤薬局事務の仕事について、見ていきましょう。
目次
調剤薬局事務とは？
調剤薬局事務とは、その名の通り調剤薬局で働く事務員のことを言います。
薬局に訪れた時に、一番初めに受付をしてくれる人ですね。
受付以外にも、処方箋の内容をパソコンに入力したり、レセプトと呼ばれる書類を作成したり、医薬品の棚卸や発注を任されることもあります。
事務と一口に言っても、医薬品を扱っている場所ですから責任のある仕事です。
無資格でOK！それでも覚えることはたくさん
調剤薬局事務の仕事は、資格は不要です。
ただし、働く場所は医薬品を取り扱っているため、医療に関する専門用語が飛び交っています。
また、保険証の確認等もあるため、健康保険についての知識も必要となります。
雑用も多く、覚えることは多岐にわたるため、勉強することが必須となるのです。
激務の調剤薬局もある
調剤薬局事務の仕事は、座り仕事で楽そうだなと思っていませんか？
実は、場所によっては体力を必要とすることもあり、激務となる場合があります。
調剤薬局は、病院の近くにある門前薬局と、様々な医療機関からの処方箋を受け付けるかかりつけ薬局の二種類があります。
その中でも門前薬局は、近くにある病院によって業務内容に大きく違いが出てきます。
例えば、近くの病院が整形外科の場合、シップなどの重量のある医薬品を扱うことが多くなります。
小さな医薬品を扱うよりも、体力が必要となるでしょう。
また、診療科の種類が多い病院になれば、その分扱う医薬品の種類も増え、覚えることも業務も多くなります。
近くにある病院の規模や評判、立地によって、調剤薬局の忙しさも大きく変わってくるのです。
一緒に働く薬剤師によっては仕事がしづらい可能性も
薬局の中で一番立場が強いのは、やはり薬剤師です。
薬剤師なしでは、薬局自体が成り立たないからです。
薬剤師は専門性がある仕事であるため、それだけ自信がある人も多いです。
また、扱いづらい人も中にはいて、仕事に手を抜いたり、態度が悪かったりということもあります。
すべての薬剤師がそうではありませんが、実際の人柄は一緒に働いてみないとわかりませんよね。
薬剤師の性格や態度によって、その薬局の雰囲気が決まると言っても過言ではありませんから、仕事をするにあたって重要なポイントとなるでしょう。
調剤補助をすることも
調剤薬局事務は薬剤師ではありませんが、調剤の補助をすることがあります。
子供用のシロップを混ぜたり、お年寄りの薬剤の分包を行ったりと、なかなか面倒で大変な仕事です。
通常の事務に加えて調剤補助をしていくので、忙しい薬局では激務となることでしょう。
パソコンの知識は必須
資格不要の調剤薬局事務ですが、パソコンの知識は必要であると言えます。
専用のパソコンに入力を行う業務が多いからです。
利用者が多い薬局では、スピーディーに仕事をこなす必要もあります。
ある程度パソコン操作が得意な人でないと、仕事を続けていくことは難しいかもしれません。
給料は安い
覚えることも多く大変な調剤薬局事務ですが、給料には恵まれていません。
なぜなら、資格不要の専門性がない仕事だからです。
同じ薬局で働いていても、薬剤師の方が給料は確実に上です。
また小さい薬局だと、福利厚生などの待遇面も期待できない可能性が高いでしょう。
同じ事務職であれば、調剤薬局よりも一般企業の方が給料も期待できますし、待遇面でも恵まれているはずです。
給料だけでなく、人間関係や働きやすさなど、総合的に考えて転職先を探してみましょう。
調剤薬局事務はデメリットばかりではない
調剤薬局事務は大変な仕事ですが、デメリットばかりというわけではありません。
資格がなくとも、働いて覚えていくことで薬剤に関する知識を増やしていくことができますし、実務経験があれば違う薬局への転職も有利になります。
また、社会への貢献度も高い仕事です。
仕事自体は大変ですが、それを理解したうえでやりがいをもって働けるのであれば、チャレンジしてみてもよいでしょう。
もちろん、人気のある仕事で倍率は高いですから、対策をして頑張っていきましょう。
転職エージェントを利用すれば調剤薬局事務の仕事も見つかる
調剤薬局事務の仕事を探すのであれば、転職エージェントがおすすめです。
人気のある仕事のため、求人誌やハローワークを見てから応募していては遅い可能性があります。
求人が出てもすぐに埋まってしまうので、これでは非効率です。
その点、転職エージェントは違います。
自分の希望を登録しておけば、新しい求人が出た時にすぐ教えてもらうことができます。
また、職場の雰囲気や内部事情といった自分ではわからないような情報も得ることができます。
面接等の日程調整や条件交渉など、自分で行うのは難しいことも代わりに行ってくれるため、効率よく希望の仕事に就くことができるでしょう。
これらのサービスはすべて無料ですから、活用しない手はないですよね。
大変さを理解したうえで調剤薬局事務の仕事をしよう
人気のある調剤薬局事務の仕事ですが、意外と大変な仕事だということはわかっていただけたでしょうか。
もちろん、デメリットだけでなくメリットもあり、社会的貢献度が高い仕事。
やりがいを持って働けるように、仕事内容をきちんと理解して、自分に合った薬局を見つけましょう。