バイナリーオプションの掛け金はいくらが適正か。

投資は資金を運用して取引していくものであり、バイナリーオプションもそれは変わりません。

しかし他の投資と違いバイナリーオプションは売買より予想をするという形で取引を行います。

バイナリーオプションで取引に使うのは掛け金であり、利益の増え方、損失の出方も他と違うのです。

資金が増減する関係で金額のことを考え取引していかなければいけません。

ではバイナリーオプションはどう考えて掛け金を使えばいいでしょうか。

バイナリーオプションに証拠金はない

FXでは通貨ペアごとに証拠金が設定されています。

例えばメジャーな取引先であるドル円は4万程度、ユーロ円は5万程度です。

取引する時は証拠金分の金額を用意する必要があり、取引枚数を増やしたければ証拠金の何倍、何十倍の資金を用意しなければいけません。

バイナリーオプションもFXと同じ為替相場で取引をすることになり、通貨ペアを選ぶ必要があります。

しかしバイナリーオプションの場合は証拠金と呼ばれる概念は存在しません。

入金している資金分がそのまま取引に使える金額となるのです。

10万の資金があれば10万分の金額で取引でき、ドル円だろうが別の通貨ペアであろうが全部使える金額は同じとなります。

バイナリーオプションは幾つかの取引ルールはありますが、掛け金に取引ルールの違いはありません。

基本の取引ルールであるハイローを始めワンタッチ、レンジとどの取引ルールでも同じ金額で取引できます。

FXはスプレッドがありそれが業者の手数料になっていますがバイナリーオプションに手数料は存在しません。

そのため資金分の金額だけを考えて取引できるのです。

業者によって上限と下限は異なる

しかしどれだけの金額でも取引できるというのはバイナリーオプションのシステムのみで考えればの話です。

本当に1円から取引できるわけではなく業者によって最低取引額である下限と最高取引額である上限が定められています。

最低取引額は業者によって違い2万程度が目安ですが、最近ではワンコインと称して500円程度から始められる業者も多くなりました。

最高取引額に関してはFXと違い資金分が取引分の金額となるためか、比較的少なめに設定されています。

10万から20万程度の金額を上限にしている海外業者もあり、それが特別ではない環境です。

FXと同じように最低、最高のどちらも業者が変更するケースがあります。

ネットでは海外バイナリーオプション業者の情報を提供しているところは珍しくないですが、必ずしも最新の情報とは限りません。

変更している情報が反映されていない可能性もあるため、業者選びをする時は公式サイトで限度の確認をしておきましょう。

掛け金と利益の仕組み

バイナリーオプションはペイアウト倍率という形で利益が出ます。

他の投資と大きく違いますが、利益の計算方法は非常にシンプルで誰にでも分かる簡単なものです。

例えば資金として10万を持っていたとしましょう。

取引ルールでペイアウト倍率が1.5倍なっているハイローに1万の掛け金を使って取引したとします。

予想が当たれば倍率の1.5倍が掛け金に加算され、1万であれば1万5000円分得られるのです。

気をつけたいこととして掛け金に利用した金額は予想が的中、外した場合でも失われます。

1万5000円分得た場合は計算して5000円分の利益となるのです。

単純に倍率をかけた分が利益として戻ってくると考えれば分かりやすいでしょう。

そして負ければ掛け金が失われるため損失が出た場合はゼロとなります。

勝てば倍率分の利益が、負ければゼロと仕組みは非常に簡単です。

倍率の変動に気をつける

計算こそ簡単ですが常に同じ利益を期待できるかというと違います。

業者の提供しているペイアウト倍率はいつも同じ数値とは限らないからです。

そのため1回目は1.5倍でも、次に取引した時は1.3倍だったというケースがあり得ます。

倍率の変動は基本的に相場や取引の状態によって変わるため、取引するトレーダー側は予測が難しいです。

全ての取引が変動というわけではなく業者と取引ルールによっては固定型もあり、そちらは常に同じ倍率で取引できます。

変動の幅は予め業者がどれくらいになるか提示していることが多いため、取引する前にトレーダーが理解しておく必要があるでしょう。

国内業者のバイナリーオプションはラダーが基本の取引ルールとなっており、ラダーも相場の状況によってペイアウト倍率が変わります。

こうして見ると変動より固定を使った方がいいのではと考えるかもしれませんが、変動型は時に固定以上の倍率で取引できるメリットがあるのです。

もちろん固定型は安定した倍率で取引できるため、それぞれのメリットを理解して取引するのがいいでしょう。

掛け金を考えたバイナリーオプションの取引

負けた時の損失が掛け金だけに限定されるため、FXに比べリスク管理は簡単になっています。

しかし何も考えずに取引すれば他の投資と同じように損失ばかりとなってしまうでしょう。

バイナリーオプションはバイナリーオプションなりにリスク管理を考えた取引を行う必要があるのです。

掛け金は資金に余裕がある金額で

FXと違いバイナリーオプションはいきなり全額利用して取引できます。

100万円持っていればいきなり100万で取引でき、予想が当たれば数十万単位の利益が期待できるでしょう。

しかしリスクを考えれば資金の大半を掛け金として利用するのをやってはいけません。

取引することになる為替相場に絶対はなく、トレーダーが勝率100%の取引をするのはあり得ないからです。

常に「もし外れて負けてしまったら」を考えておかなければいけません。

もし全額利用して外れてしまえばその時点で資金がゼロとなり取引できなくなってしまいます。

全額ではないにしても相場の気分によっては連続で予想が外れ負けてしまう可能性もあるのです。

そのためバイナリーオプションで取引する時は負けても資金に余裕ができるレベルの金額を掛け金にする必要があります。

目安はトレーダー次第ですが「数回負けても問題ない」と判断できるレベルに留めておきましょう。

少ない金額で取引する場合は最低取引額が問題となります。

最低取引額の少ない業者を選んで取引をしましょう。

まずは少ない掛け金で取引を始める

これからバイナリーオプションを始める方は大金ではなく最低取引額に近い掛け金から取引を始めましょう。

投資はいきなり勝てる可能性が低く経験を積むまでは何度も痛い目を見ます。

痛い目というのは損失になるため、いきなり大金を使うと損失額も多くなってしまうのです。

特にバイナリーオプションは他の投資と取引方法大きくが異なるため、他の投資経験があっても慣れるまで時間のかかる可能性は高いでしょう。

慣れないうちに掛け金を多くすればリスクが限定されるはずのバイナリーオプションで他の投資以上の損失を出してしまいます。

そのため投資経験者、バイナリーオプションが始めての投資初心者問わず少ない掛け金から取引した方がいいのです。

慣れるという意味では最低取引額が低い業者を選んだ方がいいでしょう。

少ないところだと数百円で取引できるため、該当する業者でやるのが適切です。

FXと同じくバイナリーオプションもデモトレードを提供している業者はいます。

慣れるという意味ではデモトレードを利用した方がいいと考える方もいるでしょう。

しかしデモトレードは架空の資金で取引する場であり、自分の資金が掛け金となる本番と環境が大きく変わります。

バイナリーオプションはどう取引するのかを試す意味ではいいですが、経験を積んで勝つための場には向いていません。

むしろ下手にデモトレードで慣れると本番で変なクセが付いてしまい、負ける原因となってしまいます。

デモトレードはあくまで取引を試す場と割り切りましょう。

本番さながらの取引環境ではあるため、該当する業者ではどういう取引ができるかを確認する意味で使うのはいいです。

倍率の高い取引ルールは少額で

取引ルールの中にはペイアウト倍率が高く設定されているものもあります。

代表的なのがワンタッチであり、数倍だけでなく数十倍という予想が当たれば桁が一つ以上増える倍率になるケースもあるのです。

しかし倍率の高い取引ルールはそれだけ予想を的中させるのが難しいものになります。

的中すれば魅力的ですが、外せば掛け金がなくなってしまうため何も考えず取引するとリスクの高い取引となるのです。

そのためペイアウト倍率の高い取引ルールを使う場合は普段使う掛け金よりも金額を少なくしましょう。

金額さえ少なければ外れた時の損失も少なくできます。

更に倍率が高いため予想が当たれば少額でも十分な利益が期待できるのです。

しかし少額であればいいというわけではなく予想が当たるとされる場面で取引するのも重要になります。

指定されているラインによりますが、予想が的中する可能性の多くは相場が大きく動く時です。

重要な情報が発表されて影響が出る、強いトレンドが発生していると辺りが該当します。

相場の分析や情報収集してチャンスがあると分かればワンタッチで入りましょう。

掛け金を増やす時は

勝率が高くなり資金が増えてくれば掛け金を増やそうと考えるトレーダーは多いでしょう。

しかし掛け金を増やせば同時に損失も増えるため、考えなしに増やせば資金が大きく減りリスクの高い取引になってしまいます。

基本的に掛け金を増やす時は先ほども挙げた何回か損失が出ても余裕を持てる金額を満たした時です。

それ以外で掛け金を増やす行為はあまりいいことではありません。

FXでは確実に勝てる場面ではレバレッジを高くして取引量を増やし、利益を大きく取ろうと考えます。

しかしこれはFXで出る損失が相場の動きによって左右されるからできるものです。

バイナリーオプションは掛け金がゼロになってしまうため、その分いきなり掛け金を増やした時のリスクは高くなります。

例え確実に勝てると思う場面でも勝率は100%ではないため、予想を外してしまえばダメージも大きいです。

そのため安易に掛け金を増やすのはやめた方がいいでしょう。

安定した取引をできるようにする

掛け金に対して書いてきましたが、総合して考えるとバイナリーオプションは安定して取引できるようにするのが重要です。

掛け金の損失1回でざわついていては勝ちが遠のいてしまうでしょう。

FXではメンタル面も重要でしたがバイナリーオプションでも例外ではありません。

掛け金を考えて取引をする時は、何よりも自分の精神面に問題の出るように取引するのはやめましょう。

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