コールセンター発信は想像以上にきつい仕事。精神的に辛い仕事内容とは。

B!

「コールセンターの仕事は時給は高いけど相当きつい」「特に発信の仕事は精神的につらすぎる...」という声を聞いたことがないでしょうか。

確かに、お客様からのお問合せに受け答えをする「受信」メインのコールセンターに比べて、お客様が必要としていない電話を一方的にかけ続ける「発信」業務は、きついと言われても無理はありません。

とはいえ、中には「最初はきついけど、コツさえつかめばコールセンターの発信業務は短期間できちんと稼げるのでおすすめ!」という人もいるようです。

そこで今回は、コールセンターの発信の仕事がきついと言われる原因や発信業務を楽しめる人によくある特徴、さらに、きついと言われるコールセンターの発信業務を続けることのメリットなどについて考えていきます。

「早く辞めたい...」コールセンターの発信の仕事がきついのは当然だった?

コールセンターでの業務はお客様と直接会うことなく、電話ですべてを完結するようにできています。こうした顔の見えないコミュニケーションだからこそ、「きつい」仕事だと言われるのです。

特にコールセンターの発信業務というのは、お客様に「営業電話」をかけるという仕事です。とつぜん他人から自分にとって必要のないものについての電話が入って喜ぶ人はいないでしょう。

「忙しいのに営業電話の相手をしている暇はない」「そもそもどうして自分の電話番号を知っているのか?」と感じて一方的に電話を切ってしまうお客様がほとんどです。

このように、コールセンターの発信の業務は考えるだけで頭が痛くなるような「きつい」仕事です。では、コールセンターの発信業務の大変なところについて、さらに深掘りして見ていくことにしましょう。

良いお客様に出会えるかどうかは「運」しだい

コールセンターの発信はきつい仕事ですが、時には「良いお客様」に出会えることもあります。コールセンター側の人間にとって「良いお客様」とは、こちらの話に耳を傾けてくれるお客様のことです。

「偶然にお客様のニーズに合う商品やサービスを紹介することができたにすぎない」ということになるのですが、やはり良いお客様に出会うことができなければ、コールセンターの発信業務は長続きしないでしょう。

発信業務をおこなっているコールセンターでは、発信するお客様を選ぶことができません。大抵は発信先の電話番号がリスト化されていて、順番に電話をかけていく仕組みになっています。

そのため、「良いお客様」に出会えるかどうかは完全に「運しだい」ということになります。つまり、コールセンターの発信の仕事は「運」に見放されてしまうと、ただきついだけの業務になってしまう可能性があるのです。

押しが強くなければ発信業務は務まらない

「ほぼ営業職」という雰囲気が強いコールセンターの発信業務ですから、少しくらい押しが強い性格でなければ、長く務めることはできないでしょう。

お客様から「そういうものは必要ないので...」と断られそうになったからと、すぐに引き下がってしまっては、コールセンターの発信業務をおこなう意味がありません。

「今は必要ないと感じていても、試してみたら意外と便利だったということも良くあるんですよ」というように、上手にお客様の気持ちを乗せて、受注につなげていくパワーが必要になるのです。

ですから、消極的で見ず知らずの人に自信を持って自社の製品やサービスを勧められるような積極性がないと、コールセンターの発信業務は「きつい」以外の何物でもなくなってしまうでしょう。

ノルマを達成できなければクビになることもある

コールセンターの発信業務はお客様にただ電話をかけ続けていれば給料がもらえるというラクな仕事であると考えていたら大間違いです。

企業はわざわざ給料を支払ってお客様に電話をかける人員を雇っているのですから、給料に見合った対価を求めてきます。それが発信メインのコールセンターとは切っても切れない「ノルマ」と呼ばれるものです。

1週間・または1か月の間に、どれだけ受注に繋がりそうな有望なお客様と話ができたか、何件のアポイントを取りつけられたか、何件の受注を得られたか、といったことが厳しく管理されます。

設定されたノルマを達成することこそが、コールセンターの発信業務をおこなう上で最も重要なポイントになってくることは言うまでもありません。

ノルマを達成できない場合には「戦力外」ということで、コールセンターの発信業務から外される、つまり退職を迫られることも考えられます。

きついと感じない?コールセンターの発信の仕事を楽しめる人もいる

ノルマが設定されており、達成できなければクビも覚悟しなければいけないという、きついコールセンターの発信業務ですが、楽しんで仕事をしている人がいることもまた事実です。

「きついと感じたのは最初だけ、次第に契約が取れるようになって楽しくなってきた」「マニュアル通りに進めれば契約は必ず取れる!」こんなふうに語る人たちが実際に存在するということに驚くかもしれません。

それでは、コールセンターの発信業務をきついと感じづらい、むしろ楽しんで仕事ができる人のタイプ・特徴について少し見ていくことにしましょう。

ガチャ切りされてもめげないメンタルの強さがある

コールセンターの発信業務という仕事をするのであれば、電話が終わるごとに深く考え込んだり、長いため息をついていたりしていてはいけません。

「またダメだった」「ぜんぜん話を聞いてもらえなかった...何がいけなかったのかも分からなくてきつい」と言って、自分を責めても何も生まれません。むしろ立ち止まっている時間がもったいないと言えるほどです。

コールセンターの発信業務は、とにかく電話をかけ続けなければ結果が得られません。成績が優秀なオペレーターほど、より多くのお客様と話をしています。

ですから、ガチャ切りされることは当然のこととして捉え、ダメだったらまたすぐに次の電話をかけるというメンタルの強さを持っている人ほど、コールセンターの発信業務を楽しめるタイプと言えるかもしれません。

割り切りが速い!プライベートに仕事を持ち込まない

仕事の時間とプライベートの時間をしっかりと分けられる人は、コールセンターの発信業務に長く従事できる可能性が高い人です。

なぜかというと、コールセンターの発信業務はお客様に「断られる」のが仕事の一部のようなものですから、仕事が終わってからもクヨクヨ悩んでいたらきりがないのです。

業務を終えたあとはすべてプライベートタイムなのですから、仕事のことはキッパリ忘れて自分の時間を楽しみましょう。そうすることが、「きついけどまた仕事を頑張ろう」という活力になります。

「コールセンターの発信業務はラクじゃない、きついけど一歩会社の外に出たらもう仕事のことは考えない」これくらいの割り切りの速さを持っている人は、間違いなくコールセンターの発信業務に向いているタイプです。

期間限定!短期間でサクッと稼ぎたいと思っている

コールセンターの発信業務は営業色の強い仕事です。だからこそ、契約を獲得したりセールスノルマを達成できたりした時にはそれ相応の給料をもらうことができます。

そのため、「期間限定で働きたい」「夏休みや冬休みなどの長期休暇にガッツリ稼ぎたい」という人にとっては、おすすめの仕事であると言えます。

もちろんコールセンターの発信業務という仕事の内容を把握して、自分には適性があると判断した場合に限りますが、「合う」と感じた場合には、これほど稼ぎやすい仕事は他にないかもしれません。

そうは言っても業務をスタートしたばかりの頃は「きつい」と感じることもあるでしょう。でも、続けていくうちに自分なりに「お客様の心をつかむトーク」ができるようになっていくはずです。

「きついけど...」頑張ってコールセンターの発信の仕事を続ける理由

離職率が高く、「スタッフ募集」という求人広告を見ない日はないと感じるほど大変だと言われるコールセンターの発信業務ですが、実は隠れたメリットもたくさんあります。

「頑張ってきて良かった」「きついことも多かったけど、貴重な経験をさせてもらったと思っている」という意見が多く寄せられることが多いのも、コールセンターの発信業務の特徴なのです。

では一般的にきついと言われ敬遠されがちなコールセンターの発信業務によって得られるものとは一体どんなものなのか、探っていくことにしましょう。

未経験から始められるのに給与が高い

コールセンターの発信業務は未経験OKのことがほとんどであり、お客様に紹介する商品やサービスの詳細についての知識も不要です。

業務に必要な情報については、仕事を始める前の研修で学ぶことができますので心配はいりません。そして何といっても、未経験OKであるにもかかわらず給料が高めに設定されているところが魅力的です。

きつい仕事だからこそ高めの給料設定になっているわけですが、頑張るだけの価値は十分にあります。ノルマを達成することができれば、インセンティブと呼ばれるミニボーナスが支払われることもあるのです。

「見知らぬ人に電話をかける」という仕事をきついと感じない、これといった特技や資格を持っていなくても活躍できるチャンスがある点は、コールセンターで発信業務をするメリットと言えるのではないでしょうか。

直接お客様に会わなくて良いので気持ち的な負担が少ない

コールセンターの発信業務はある種の営業職と言うことができますが、直接お客様と顔を合わせることがないぶん、気持ち的な負担は軽くなります。

お客様の表情や反応を見ながら話を進めていくほうが仕事がしやすいことは間違いありませんが、やはりお客様を前にして話をするのと電話口で話をするのとでは、緊張の度合いが変わってきます。

ですから、「コールセンターの発信業務はきついかな...でも興味がある」という人は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

仕事がきつい・コールセンターの発信業務に向いていないと分かったら無理せず転職しよう!

コールセンターの発信の仕事がきついと言われる原因や発信業務を楽しめる人によくある特徴、さらに、きついと言われるコールセンターの発信業務を続けることのメリットなどについて考えてきました。

コールセンターの発信業務には数々のメリットもありますが、それ以上に「きつい」と感じる点もたくさんあります。ですから、仕事がきつい・向いていないと分かったら、無理をせず転職を考えましょう。

最新の記事はこちらから