「メンタルが弱いから、どんな仕事についてもうまくいかない」と思っている人はいませんか?「もう少し精神的に強ければ仕事も長続きするのに...」と、感じている人もいるかもしれません。
確かに、メンタルが弱いために人間関係のトラブルに巻き込まれて仕事ができなくなってしまうことや、仕事が手につかなくなってしまうこともあるでしょう。
だからと言って、「メンタルが弱い人=仕事ができない」というわけではありません。そこで今回は、メンタルが弱い人の仕事選びのポイントや仕事のストレス解消法について紹介していきます。
目次
「メンタルが弱い人=仕事ができない人」は間違い
メンタルが弱い人は仕事ができないと思っていたら、それは大きな間違いです。メンタルが少し人より弱いだけで、仕事の能力的に優れた人はたくさんいます。
また、メンタルが弱いから仕事がうまく進まないのではなく、職場の環境やかかわる人々が何らかの影響を及ぼしている可能性もあります。
では、「メンタルが弱い人=仕事ができない人」この図式が必ずしも正しくない理由について見ていくことにしましょう。
メンタルが弱いからこそ「失敗しない」仕事をする
メンタルが弱い人は、他の人に比べて物事を慎重におこなう傾向があります。というのも、メンタルが弱い人にとって「失敗すること」は最大の恐怖ですから、大ざっぱな仕事は決してしないのです。
万が一「失敗したかな」という時には、どれだけ大変な作業でも戻って見直しをするということができますから、結果としてほぼ失敗のない仕事をします。
もちろん、人間ですから時にはミスもするでしょう。メンタルが弱い人が失敗すると人より少し落ち込む度合いは大きくなりますが、「次からは失敗しない」という気持ちもより強くなります。
誰もやりたがらない仕事を引き受けられる・きちんとこなせる
メンタルが弱い人は、頼まれごとをすると「ノー」ということができません。気の進まない仕事であっても、なんとなく引き受けてしまうことが多いでしょう。
それでも、「自分に任されたことだから」と、いったん受けた仕事は完璧にやり遂げようとします。時には誰もやりたがらない仕事が回ってくることもあるかもしれません。
最初こそ「なぜ自分が...」と感じますが、業務には最大限の努力をして当たりますから、相手が想像していた以上の結果を残すことができるのです。
地道にコツコツと仕事を進める能力がある
メンタルが弱い人は、仕事中におしゃべりをしたり、ムダに時間を使ったりすることはほとんどありません。自分の中のスケジュールに沿って黙々と仕事をこなしていきます。
周囲から見るとその姿は少し浮いて見えることもありますが、誰よりも地道にコツコツと仕事を進める能力においては、人より優れていると言えるでしょう。
このように、メンタルが弱いからといって必ずしも仕事はこびがうまくない、仕事の能力が低いとは限らないのです。むしろ、メンタルが弱い人の方が有能であることも多々あります。
メンタルが弱い人におすすめの仕事
「頑張っているけれど、どうしても仕事に行くのがつらい...」メンタルの弱い人の悩みの多くは人間関係、つまり他人とのコミュニケーションにある場合がほとんどです。
そこで、メンタルが弱い人でも人間関係にわずらわされることなく業務を遂行できる、おすすめの仕事を紹介していきます。
早朝勤務はキツくても心は快適!新聞配達員
メンタルが弱い人にとって最大の悩みの種である「人とのかかわり」を最小限におさえてくれるのが、新聞配達員という仕事です。
朝は人が起き出す前に各家庭に新聞を届けなければいけませんから、必ず早起きする必要があります。また、新聞は土日祝日も配達がありますから、体力的な負担も大きくなります。
それでも、自分ひとりでコツコツとこなしていく仕事なので、わずらわしい人間関係とは無縁でいられるところは大きなポイントではないでしょうか。
コミュニケーションは最小限でOKの工場勤務
たくさんの人が働いていますが、コミュニケーションを多く必要としないのが工場勤務です。人間関係を構築する必要性はほぼゼロに等しいでしょう。
仕事の内容は淡々とこなしていく流れ作業が主になりますが、人と深く付き合う必要がないため、メンタルが弱い人にとっては精神的にとても負担の軽い仕事と言えます。
ただ、工場は24時間のシフト制であることが多いですから、夜勤アリでもOK・体力的に自信があることなどが、長く勤務するための条件になってくるでしょう。
自己管理が成功のカギ!在宅でフリーランス
出社する必要がない在宅勤務、フリーランスという働き方も、メンタルが弱い人におすすめです。ただし、「会社」という後ろ盾がないぶん、すべて自己責任になります。
仕事がなければ収入はゼロですし、もちろん体調を崩しても有給などありません。自分で所得を計算をして毎年一回、確定申告をしなければいけなくなります。
このように、自己管理が徹底していないと務まらないのがフリーランスという働き方です。しかし、自分のペースで仕事ができるという点では、どの仕事よりも心の負担は軽くて済むでしょう。
メンタルが弱い人のための、仕事のストレス解消法
どれだけメンタルが弱くても、お金を稼ぐために毎日会社に行かなければいけないという人が大半です。しかし、メンタルが弱い人はどうしても、仕事上でのストレスを溜めやすくなります。
では次に、メンタルが弱い人のための、仕事のストレス解消法について考えていきましょう。
仕事帰りにジムに通って汗を流す
仕事で起こった出来事に関するモヤモヤを少しでも減らす方法として最も有効なのが、「カラダを動かす」ということです。
仕事で疲れているのに、そのうえ運動までしなければいけないの?と思うかもしれません。しかし、汗をかくことで疲労物質や老廃物がカラダの外に流れ出していきますので、心地よい疲労感を味わうことができるでしょう。
ジムに通うのは面倒だという場合には、自宅の周辺を軽くジョギングしたり、筋トレやストレッチをしたりするのも良い気分転換になります。
その日にあったイヤなことを紙に書いてビリビリに破く
メンタルが弱い人は仕事上の愚痴を同僚とこぼしあうということも不得意ですから、自分ひとりで消化する必要が出てきます。
つらい時にはぜひ、その日にあったイヤなこと、ミスしてしまった記憶など、「忘れたいのに頭から離れない」ことを紙に全部書き出して、ビリビリに破いて捨てるということを試してみてください。
想像以上に気分がスッキリするのでおすすめです。文字に書いて客観的に事実を見つめるという行為も、頭の中を整理するのに役立ちます。
文字に書いて考えてみたら、「それほど悩むほどのことではなかった」と、あらためて感じることもあるかもしれません。
「今日1日をクリアしたら○○!」自分へのご褒美を用意する
1日がんばった自分を思い切り褒める、自分の中で決めた課題をクリアしたらご褒美を用意するなど、自分で自分を「ねぎらう」ことも、メンタルが弱い人がストレスをやりすごすための方法です。
人は誰かに褒めてもらいたいと思う生き物ですが、大人になるにつれて、残念なことに誰からも褒めてもらえなくなっていきます。人から褒められないのなら、自分で自分を褒めれば良いのです。
どれだけ努力したかは自分がよく知っています。メンタルが弱い人は特に、人より多く周囲に気を遣っているのですから、自分のことをたくさん褒めてあげましょう。
メンタルが弱い人は適切な仕事選びをして能力を存分に発揮しよう!
メンタルが弱い人の仕事選びのポイントや仕事のストレス解消法について紹介してきました。
メンタルが弱い人は、自分に合った仕事を探すことが自分の心を守ることにつながります。心の負担が比較的軽く、楽しく続けられる仕事が見つかると良いですね。