脱毛に通う際にはさまざまなルールが設けられていますが、その中に「飲酒は控えること」というものがあります。
脱毛とお酒とは全く関係のないようにも思えますが、実はかなり気をつけたいポイントでもあります。
今回は、脱毛と飲酒の関係に着目し、脱毛期間中の飲酒で起こり得ることや素朴な疑問などを紹介します。
脱毛前に飲酒することで起こり得ること
脱毛期間中に飲酒をするとどんなリスクがあるのでしょうか。
あらかじめ知っておくことで、脱毛中の飲酒に気をつけようと思うはずです。
まずは、脱毛する前に飲酒することで何が起こり得るのかを紹介します。
いつもより痛みやかゆみを感じやすくなる
お酒を飲むと体温が上昇して血行がよくなり、利尿作用も働くなどして肌が乾燥しやすくなります。
お酒の量や体質によって、肌のコンディションが悪いまま施術していることになるでしょう。
これにより、普段はほとんど痛みを感じにくい人でも、施術時に痛いと感じることがあります。
また、肌状態がよくないまま施術すると、肌が強いかゆみを帯びたり、赤くなったりといった肌トラブルを招くことになるでしょう。
体調不良を抱えたまま施術することになる
脱毛前の飲酒は、人によってはアルコールを分解しきれず、二日酔いや体調不良のまま脱毛を受けることになります。
体調が悪いまま同じ姿勢でいることで、さらに気持ちが悪くなる、施術中なのにお手洗いに何度も行くなどする可能性もあるでしょう。
突発的な体調不良であれば仕方がないものの、飲酒という避けられる行為によってスタッフに迷惑をかけるのは問題があります。
照射パワーを下げて施術し脱毛効果が低くなる
肌の乾燥や赤み、かゆみがごくわずかであれば施術してもらえるケースもあります。
ただ、いつもと同じ照射パワーでというわけではなく、パワーを下げてもらう必要もでてくるでしょう。
パワーが下がれば肌トラブルは起きにくくなりますが、脱毛効果も下がってしまいます。
結果的に契約内で脱毛効果に不満が残り、脱毛回数を追加する、別のサロンやクリニックに通い直す可能性もでてくるでしょう。
当初の予定より余分にお金がかかってしまうことになります。
お酒のにおいでスタッフに不快感を与える
お酒を飲み過ぎると、翌日まで酔いやにおいを持ちこすことがあります。
脱毛時は個室ですし、スタッフの方とも近い距離ですから、不快感を与えることになりかねません。
マスクをしていてもにおってしまうことはありますし、非常識な人だと思われてしまうこともあるでしょう。
脱毛は基本的には長期契約で何回も通うことになりますので、自分だけでなく、スタッフの方への配慮も忘れずお互いが気持ちよく脱毛できるようにしたいですね。
脱毛後に飲酒することで起こり得ること
続いては、脱毛の後に飲酒することで起こり得ることを紹介します。
実は、脱毛サロンやクリニックでは、脱毛前以上に脱毛後の飲酒に気をつけるように言われることが多いのです。
脱毛をした後そのまま飲み会に直行してガブ飲み...なんてことは避けたいですね。
かゆみや赤みが起きてしまう
光やレーザーによってダメージを受けた肌は、乾燥しやすく刺激に弱い状態になっています。
そこにアルコールが入ることで、体温が上昇して血行がよくなり、体がかゆくなったり、赤くなったり、毛穴のポツポツができたりします。
かゆみを完全に我慢できればまだマシですが、ポリポリとかいてしまうこともあるでしょう。
お酒に酔っぱらってしまう方やすぐに眠たくなってしまう方は余計に我慢できず、自分でも気づかないうちにかいてしまうはずです。
かゆみや乾燥が長引き肌トラブルを引き起こす
万全な体調であっても、脱毛後には多少のかゆみや乾燥を感じることがあります。
加えて飲酒ともなれば、さらにかゆみや赤み、乾燥状態が長引くことになり、肌は炎症や色素沈着などのトラブルを引き起こしやすくなります。
衣類による摩擦や入浴など、脱毛日翌日以降の日常的な行動によって起きる可能性もでてきてしまうでしょう。
脱毛と飲酒にまつわる疑問
脱毛期間中の飲酒には気をつけるべきだと分かっても、具体的にどれくらいの時間飲んではいけないのか、飲酒量はどうなのかも気になりますね。
脱毛と飲酒についてもう少し掘り下げるために、多くの方が持ちやすい素朴な疑問を見ていきましょう。
脱毛後に飲酒して肌トラブルが起きたらどうなるの?
脱毛サロンやクリニックのルールを守ったうえで何らかの肌トラブルが起きたのであれば、脱毛効果がでなかった分を無料で施術してもらえたり、肌の治療費を負担してもらえたりするケースもあります。
しかし、脱毛後の飲酒を控えるように言われていたにも関わらず不注意で飲んでしまった場合は、通常の補償が受けられない可能性も。
サロンやクリニックの方針次第ですが、そのリスクを負うという点は忘れてはならないでしょう。
具体的にはどれくらいの時間飲酒はNG?
アルコールへの耐性がどの程度あるのかは個人差が非常に大きいため、具体的に何時間は飲んではいけないとは言えません。
サロンやクリニックでも、時間まで定めてはいないケースも多くあります。
一応の目安としては、最低でも脱毛前後12時間はあけることが必要だと言われています。
ただ、体質によってはアルコールの影響を長く受ける人もいますので、確実とは言い難いです。
脱毛前日と当日、翌日の計3日は飲まないようにすると、比較的安心できるのではないでしょうか。
絶対に1滴も飲んではいけないの?
脱毛時に飲酒を避けるように言われるのは、脱毛効果とアルコールの関係そのものが指摘されているからではなく、肌トラブルや痛みが起きる可能性が否定できないからです。
サロンやクリニックでも「飲酒はお控えください。」のような言い方で、そこまで厳格にNGとしているわけではありません。
車の運転のように、「1滴でも飲めば即アウト」とはならないということです。
ただ、注意点として事前に知らされており、それでも飲んだ以上は自己責任が発生することに。
安全を期するのであれば、やはり注意事項を厳密に守った方がいいでしょう。
脱毛前後にお酒を飲む予定が入ったときの対処法
脱毛の予約日前後に飲み会の予定が入ってしまうこともありますよね。
相手が友人であれば断ることもできますが、仕事関係の飲み会ではなかなか難しいです。
そんなときはどうすればいいのでしょうか。
脱毛前後に飲酒予定ができたときの対処法を紹介します。
ソフトドリンクを選ぶ
一番いいのはソフトドリンクを選ぶことです。
これさえ守れば飲み会に気兼ねなく参加できます。
「強く飲酒をすすめられたらどうしよう。」と思う方は、車で来ていると伝える、アレルギー体質で飲めないと言うなどの方法もあります。
最近は飲まない人も楽しく飲み会に参加できるように、お酒の名前のようなアルコールフリー飲料を扱っているお店が増えました。
飲酒しないとその場の雰囲気を壊しそうと感じる方でも選びやすいですね。
脱毛前であれば脱毛の予約変更を検討する
まだ脱毛する前に入った予定であれば、脱毛の予約変更を検討するのも1つです。
当日キャンセルはペナルティが発生する場合もありますが、飲酒の予定を変更できず絶対に飲みたい場合は仕方がありません。
飲酒した後に脱毛して肌トラブルを引き起こすよりはマシでしょう。
前日までの予約変更であれば、ペナルティなく受け付けてくれるサロンやクリニックは多いです。
早め早めに対処することで、次の予約も入れてやすくなります。
肌トラブルが起きないように保湿をしっかりおこなう
脱毛前後にうっかり飲んでしまった場合は、いつも以上に保湿をしっかりおこなうことも大切です。
アルコール摂取によって肌が乾燥することで起こる肌トラブルは多いので、保湿がある程度の対策となるからです。
保湿さえおこなえば万全というわけではありませんが、肌トラブルを回避しやすくはなります。
かゆみや赤みはアイシングで応急処置
かゆみや赤みには、アイシングも効果があります。
多少のかゆみや赤みであれば、冷たいタオルで冷やすだけで引くことがありますよ。
ただ、もともと肌が敏感な方は、氷や保冷材を直接肌にあてることも刺激となってしまいます。
冷やしすぎない範囲でおこないましょう。
事前にもらっている軟膏を塗る
医療クリニックで脱毛している方は、事前に軟膏などの塗り薬をもらうことがあります。
クリニックがだしてくれた薬であれば安心して使うことができますが、あらかじめ使用のタイミングや方法をよく確認しておきましょう。
かゆみや赤みが起きたときにクリニックに連絡すると、軟膏を塗るように指示されることも多いです。
サロンやクリニックに相談して指示を仰ぐ
予期せぬ肌トラブルが起きたり長引いたりした場合は、サロンやクリニックに相談して指示を仰ぐことが一番です。
ここまで紹介した対策は、あくまでもその場しのぎ的な方法なので、具体的にどうするのがいいのかはプロの手に委ねることが大切です。
飲酒しないというルールを破ったことで相談するのをためらわれるかもしれませんが、勝手に判断して取り返しのつかないトラブルになるよりいいはずです。
どうしても通っているサロンやクリニックに相談できない場合は、近くの皮膚科にかけこむなどして医師の診断を受けましょう。
お酒好きな方が脱毛に通う際の注意点
たまにしかお酒を飲まない、飲まなくても全然平気だと感じる人がいる一方で、お酒が大好きで毎日飲まないと気が済まない人もいます。
お酒好きな方が脱毛に通うには、どんな点に注意すればいいのでしょうか。
2~3ヶ月に1度のペースで通う脱毛にする
毛周期の関係や肌トラブル回避のためにも、2~3ヶ月に1度のペースで通う脱毛が多いです。
しかし、最近は2週間~1ヶ月程度の間隔で通える脱毛も増えていますし、全身脱毛の場合はこまめに回数を分けて施術することもあります。
頻繁に通うことが前提の脱毛だと、お酒好きな方はその都度飲酒を控える必要があり、ストレスに感じてしまうでしょう。
お酒好きな方は、従来通り2~3ヶ月に1度の緩いペースで通える脱毛が向いています。
その程度であればお酒を控えることもストレスなく頑張れるのではないでしょうか。
お酒に強いから大丈夫と思わないようにする
お酒好きな方はお酒に強く酔いにくい方も多いですが、自分の体質を過信しないことです。
「わたしはお酒に強いから脱毛前後に飲んでも平気。」と思っていたのに、肌トラブルが発生したケースもありますよ。
アルコール以外に別の複数要因が絡む可能性も否定できませんので、「自分だけは大丈夫。」と思うことはやめておきましょう。
友人たちに脱毛中だと伝えておく
急な飲み会の予定を避けるために、周囲に今は脱毛中であることを伝えておくことも1つです。
脱毛が当たり前におこなわれる時代ですから、脱毛中に飲酒がNGなことを分かってくれる女性は多いはずです。
あらかじめ伝えておけば、飲み会の予定を早めに教えてくれたり、急な誘いはやめるように配慮してくれたりといった可能性もあります。
最後に
いかがでしたか?今回は脱毛と飲酒の関係について紹介しました。
アルコールには血行促進効果があることから、脱毛時には注意が必要です。
脱毛期間中に全く飲めないわけではないですが、お酒好きな方にはやや辛いと感じるかもしれませんね。
これも、安全に美しい肌を手に入れるため。
肌トラブルが起きて厄介なことになるよりはずっといいのではないでしょうか。