「餅」は、もち米を加工して作る食品のことです。
日本の餅は様々な形で食べられています。
形や大きさの違いのほか、もち米と一緒に搗き合わせる食材や、
つけて食べる調味料も多彩です。
餅料理も煮る、焼くなどの調理法の伝統的な和食だけでなく、洋食やデザートも使われています。
「大福」は、小豆でできた餡を餅で包んだ和菓子の一種です。
大福餅とも呼ばれています。
餅はきめ細かくつかれているものを使い、餡の量は餅と同量以上であることが多いです。
餅に豆やよもぎを加えたものや、餡の代わりにイチゴやカスタードクリームを入れたものなどさまざまなバリエーションがあり、
人気の和菓子です。
「餅」の言い伝え
昔から、白い餅は縁起のよい白鳥に連想されてきました。
白鳥は神秘な霊を宿すものと考えられ、大切に扱われてきました。
そのため、日本では餅は単なるおいしい食べ物ではなく、神が宿る特別な存在として敬われてきました。
餅を食べると力がつき、新しく生命を再生させる霊力があると信じられ、
お祝いのある特別な日に、餅を食べる習慣が広がってきました。
お餅の日
10月10日はおもちの日です。
過去には東京オリンピックが開催された日で、
スポーツと健康を目的とした体育の日でもあるのですが、
スポーツや健康に関わりの深いお餅こそが、この日に最も相応しい食品と考えられ、
2010年に全国餅工業協同組合がこの日を「おもちの日」に制定しました。
餅つきパフォーマンスや、できたてお餅の試食などが行われています。
大福の日
2月9日は大福の日です。
2017年に、株式会社日本アクセスが、和菓子の市場の活性化を図るとともに、
マンネリ化を防ぎたいとの思いを込めて、制定したそうです。
「大福」は、腹持ちが良いことから腹太餅(はらぶともち)、大腹餅(だいふくもち)という名前で大いに広まっていきました。
その後「大腹」から吉字を使った「大福」、もしくは餅を大金持ちを意味する大福長者に見立てて「大福」と呼ぶようになりました。
鏡餅が丸い理由
鏡餅の形は平らで丸く、どっしりとしています。
その形は満月のようで、人の魂がこもる心臓を模したと言われることもあります。
社会や、人間同士のお付き合いが円満であることを表しているとも言われています。
そういった願いと長寿を祈願するために、正月にやってくる年神様に福と徳を重ねて、宜しく戴くということで二段重ねにし、床の間に供えてきました。
この満月型の餅は、天皇の神器である「三種の神器」のひとつの銅鏡の形に似ていることから鏡餅と言われるようになりました。