【花】と【華】の意味と違い、使い分けや使い方

きれいなハナを見た時は「花」という字を書きますが、彼女にはハナがあるという時には「華」という字に変わります。

どちらもハナと読み、ともに美しさを表す言葉に変わりはありません。

その使い方の違いは以下の例文で分かります。

「華やかなステージには、きれいなバラの花が良く似合う」。

つまり、花は植物の花であり、華はきれいな光景を形容しています。

花とは

一般的な植物の「ハナ」を表す時は「花」と書きます。

例えば、「花を植える」や「花を贈る」などがあります。

また、色々な花が咲き乱れることを「百花繚乱」と言います。

なお、比喩的な表現として使われることもあります。

例えば、相手を立てるという意味の「花を持たせる」や、美しさを加味する時の「花を添える」のような使い方があります。

華とは

「華」という字は本来、植物の花を総称した言い方でした。

ただ、現在は実物の花ではなく、花の美しさを象徴的に表現する場合に使うように変わっています。

艶やかさや、輝いている様子を表す形容詞的な使い方がされます。

花のように美しい、派手な様子などを表す時に使われ、例えば「華々しい活躍」や「芸術の華が咲く」などがあります。

花と華の歴史

「花」という字が使われるようになったのは、中国の晋の時代(3~5世紀)の頃からです。

花という漢字が無かった時代は、植物の花に対しても「華」という漢字が使われていました。

元々、華は木の上に花が咲き誇っている様子の象形からできた文字です。

その華の歴史が現代まで繋がっているのが華道であり、花の美しい姿を見せる芸術と言えます。

花の美しさを表現

華という字を使った単語には、贅沢で派手なことを意味する「豪華」、はなやかで美しいことを意味する「華麗」など、どれをとっても派手さや艶やかさが表現されています。

植物を表す場合は、必ず花が使われます。

ちなみに、平安時代までは、花と呼ばれるのは主に梅の花でした。

それが、平安時代以降、桜の花へと変化します。

ただ、日本の国花は菊の花です。

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