じゃがいもにはたくさんの種類があり、種類によって色や食感・煮崩れのしにくさなどの特徴が異なるため、料理によって適切な種類のじゃがいもを使い分けることもあります。
「メイクイーン」は煮崩れが少ない、「男爵」はゴツゴツした形でやや崩れやすい、「インカのめざめ」はやや小さめでお菓子の材料としてもよく使われるという特徴があります。
「メイクイーン」の特徴
「メイクイーン」は、19世紀末にはイギリスで栽培されていましたが、日本に伝わってきたのは大正時代であり、戦後徐々に需要が伸びていき、全国に広まりました。
煮崩れが少ないので、シチューやカレーなどの煮込み料理に適しています。
表皮はすべすべしており、くぼみも浅いので、皮をむくのが簡単であるという利点もあります。
「男爵」の特徴
「男爵」は、19世紀末の北米で栽培されており、日本へは明治時代に伝わってきました。
それから全国へと伝わり、環境への適応性が高く生産量も多く、貯蔵もしやすいので全国で栽培されるようになりました。
粉質の強さからホクホクした食感に仕上がるのでジャガバターに適しており、茹でて潰してポテトサラダやコロッケなどを作るのにも適しています。
「インカのめざめ」の特徴
南米アンデスを原産地とするじゃがいもの品種を日本人向けに品種改良したものが「インカのめざめ」です。
煮崩れが少ないので煮物に適しており、油加工時の褐変も少ないのでポテトチップやフライドポテトにも適しています。
また、アイスクリーム、ケーキ、甘納豆などのお菓子材料にも向いています。
他の2種よりも濃い黄色も肉色が特徴です。
じゃがいもの品種と使い分け
じゃがいもには、この3つ以外にもたくさんの種類があり、品種によって形、色、大きさなどの見た目が異なります。
さらに、煮崩れのしやすさ、デンプンの量なども異なるため、向いている料理と向いていない料理があります。
料理によってどの品種のじゃがいもが向いているかを知っていると、料理がもっと面白くなると思います。