マスコミやメディアと関わることも多い広告代理店の仕事に、憧れる人も多いのではないでしょうか。
しかし、その仕事は想像以上にきついものなのです。
昔ながらの体質の企業も多く、ブラックが多いと言われることもあります。
そこで今回は、広告代理店の多くがブラック企業と言われる理由と現状をご紹介します。
現在広告代理店に勤務している人も、広告代理店に転職したいと考えている人も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ブラックと言われる広告代理店の現状
さて、ブラック企業が多いと言われる広告代理店。
その現状を詳しく見ていきましょう。
クライアントとメディアの調整役をしなくてはならない
代理店という言葉がついていることもあり、その業務はクライアントとメディアの橋渡しとなるものです。
間に入って調整をしなくてはならないので、双方の意見が合わないと板挟みにあって大変な思いをします。
また、クリエイティブな仕事ができると思って広告代理店に就職する人も多いですが、実際の業務はそうではありません。
自分の企画や発想が通るのは一握りの人で、実際は裏方業務が多いのです。
こだわりが強いクリエイターとメディア、クライアントの間に入って調整をするというのは、なかなか骨の折れる仕事ですよね。
締め切りギリギリの仕事が当たり前
広告代理店では、夜に来た依頼を翌日の朝までに仕上げなければならないことも多いです。
無理な要求をしてくるクライアントも少なくないからです。
そのため、深夜残業は当たり前で、締め切りがギリギリの中で仕事をこなさなくてはなりません。
本来、このような体制はありえないことで、無理な要求をしてくるクライアントは会社側が断らなくてはなりません。
しかし、その非常識さが当たり前になってしまっているのが広告代理店の現状なのです。
休日出勤や深夜の呼び出しは当たり前
広告代理店は、深夜や休日に呼び出しがくることも多いです。
医療系の仕事であれば、人の命にも関わりますから、このような状況も納得できますよね。
しかし、そのような緊急性がある業務ではないのにも関わらず、クライアントの急な要求などによって呼び出されることがあるのです。
ただでさえ深夜まで残業をしているのに、休日まで出勤を余儀なくされては、休みが取れません。
睡眠時間すら確保できずに、心身ともに疲れてしまう社員も多いのです。
接待も多く不健康に
通常の業務に加え、接待などの付き合いが多いのも広告代理店の特徴です。
クライアントからの誘いだと断れないことも多く、飲み会が頻繁に行われることもあります。
残業や休日出勤で疲労がたまっているにも関わらず、そこに大量のアルコールが入るというのは危険ですよね。
脳梗塞や心筋梗塞といったリスクを高めることにもなります。
特に、若い人ほど無理にお酒を勧められることも多く、断ることもできないためさらに無理をすることになります。
しかも、接待をすれば仕事量が減るというわけではありませんから、飲み会が終わってから仕事に戻るということも多いのです。
お酒が入った状態では効率も悪く、仕事も進まないという悪循環に陥っていきます。
広告代理店はブラック！早めに転職をするべき理由
ここまでお話ししたように、広告代理店は非常にブラックな体質の企業が多いです。
ですから、なるべく早く転職することをおすすめします。
それでは、その理由をご紹介しましょう。
長時間労働が平気な人でも負担はかかっている
よく、やりがいがあって楽しければ長時間労働でも大丈夫という話を耳にします。
確かに、気持ちの面ではやりがいは大切で、そういう理由で広告代理店に勤めている人は多いでしょう。
長時間労働も苦ではないと思っている人も多いはずです。
しかし、気持ちは大丈夫でも体は休めていません。
残業や休日出勤が重なれば、睡眠時間が削られて知らず知らずのうちに疲労がたまっていきます。
それが続けば、最悪の場合突然死ということにもなりかねません。
楽しいから大丈夫と思っている人ほど気づいていないことが多く、危険なのです。
正常な判断力がなくなり辞めようと思わなくなる
過酷な労働をしているのに、辞めようとしない人もいます。
周りから見たら「辞めればいいのに」と思うかもしれません。
しかし、長時間労働や残業、接待などで心身ともに負担がかかってくると、正常な判断力が失われていきます。
そうすると、辞めるという判断もできなくなるのです。
今、広告代理店で働いていてつらいと思っている人は、まだ間に合います。
判断力がなくなるほど追い込まれる前に、転職を考えましょう。
広告代理店はかっこいいという思い込み
これだけブラック企業が多いにも関わらず、広告代理店の人気が高いのには、やはりイメージがあるからではないでしょうか。
始めにお話ししたように、メディアやマスコミと関われたり、クリエイティブな仕事ができたりというイメージが強い広告代理店。
そこに勤めている自分は、周りにかっこいいと思われているという自信を持っているのではないでしょうか。
しかし、近年は働き方改革などが注目され、ワークライフバランスを重視する企業も増えてきました。
世の中的にも長時間労働を強いるようなブラック企業はイメージが悪くなってきていて、これは広告代理店でも同じことが言えます。
周りからかっこいいと思われているというのは、もう幻想なのかもしれません。
早めに転職を考えないと、時代に取り残される可能性もあります。
クリエイティブな仕事を希望するなら別の業界がおすすめ
広告代理店は、クリエイティブな仕事ができると思って就職した人も多いでしょう。
しかし、先ほどもお話ししたように実際には裏方業務が多く、クリエイティブな仕事とはかけ離れています。
むしろ、一般企業よりもやりがいがなくなっている可能性もあります。
もしクリエイティブな仕事を希望しているのであれば、別の業界をおすすめします。
IT関連やベンチャー企業などでは、自由な発想や企画力などが求められることも多く、クリエイティブな仕事ができる可能性が高いです。
また、このように新しい発想を取り入れてくれる企業は、経営者も柔軟である可能性が高く、時代の流れにあった働き方を推進しているはずです。
ワークライフバランスを重視し、在宅勤務を可能にしたり、短時間勤務制度を導入したりしている企業も多く、女性でも働きやすい環境でしょう。
古い体質の広告代理店よりも、時代の流れに乗っていける柔軟な企業の方がやりがいのある仕事ができる可能性が高いです。
転職エージェントを利用して新しい世界へ
今、広告代理店での仕事がつらいと思っているのであれば、転職するチャンスです。
判断力がマヒしてしまう前に、転職活動を始めましょう。
その際は、転職エージェントの利用をおすすめします。
残業や休日出勤などがない企業も探すことができるので、ブラック企業に当たることもありません。
また、豊富な求人を保有しているので、様々な業界の仕事を探すことがで、全く新しい仕事に出会うチャンスもあります。
転職支援のプロも在籍しているので、一人で転職活動を行うよりも効率的です。
ぜひ、転職エージェントを活用して、新しい世界を見てみましょう。