FXは学校の勉強で学べるものではありません。
学ぶためには自分から情報を探していかなければいけないのです。
最近ではFXについて学べる学校やプロのトレーダーや専門家によるセミナーと学べる機会は増えてきました。
しかし学校やセミナーはお金がかかるため、独学で勝てるようになりたいと考えているトレーダーも多いでしょう。
ではFXで独学ができるとすればどう勉強していけばいいでしょうか。
目次
FXを独学で学び勝つことは可能
先に結論から書くとFXを独学で勉強し勝つことは可能です。
実際に独学で勉強を続け、専業のトレーダーになった方も多くいます。
しかし誰かから学ぶわけではなく自分の意思で勉強のやり方が決まるため決して一筋縄では行きません。
FXでは勝てているトレーダーが全体の1割程度とされており残りの大半は負けています。
大半が負けていることから見て独学は可能だが簡単ではないという図式が分かるでしょう。
FXを独学でやる時に理解しておきたいこと
教えてくれる人間がいないため、独学の場合は全て自分の意思で判断していかなければいけません。
そのためやり方を間違えてしまえば余計な時間を使ってしまうか負ける原因を作ってしまいます。
FXを独学で学びたい方は以下の点を理解して臨みましょう。
時間と資金がかかる
一から学んでいくため、誰かから教えてもらうのに比べ知識をつけるのに時間がかかります。
現在FXはネットを使うだけでも多くの情報を得られますが、勝つために全ての情報を得る必要はありません。
しかしこれからFXを始めるのであればどの情報が正しいか、必要かを見極めるのは難しいでしょう。
そのため無駄な知識も含めて収集と分析をしていくことになり時間も必要となるのです。
何よりもFXは単に知識を集めるだけでなく実際に取引を行いやり方を試していかなければいけません。
勝てるためのやり方を見つけるまでは何度も痛い目を見るでしょう。
その分損失としてお金がなくなるため、耐えられるだけの資金も用意しなければいけないのです。
早く勝てるようになりたいと考えているトレーダーは素直に誰かから学んだ方がいいでしょう。
独学で頑張る方はそれだけ時間、資金共に必要となるのを覚悟してください。
諦めずにやり続けられるか
独学でやるということはどのように勉強していくかは全て自分次第となります。
見方を変えれば途中でやめたり、怠るのも自分次第となるのです。
学校の勉強と違いFXの勉強は途中でやめても咎める人間はいません。
やめようと思った場合は簡単にやめられてしまいます。
FXはすぐに勝てるようなものではなく、場合によっては半端な故に資金、精神共に大きなダメージを受けてしまう時も出てくるでしょう。
何よりFXには答えがないため勝てるようになるまでどれくらいかかるかはトレーダー次第です。
そのため独学でやると先が見えないまま勉強を続けていかなければいけません。
しかし独学で勉強し専業トレーダーとして稼いでいる方はそんな大きなダメージを受け、先が見えずとも諦めず続けて今があるのです。
独学でやる場合は途中で諦めず、自分で勉強を続けられる精神力が必要となります。
順序良く学べるか
算数は足し算、引き算と学ぶ順序が決まっており難易度を上げながら学んでいける学習です。
しかしFXはそのような決まりがなく算数でいえば足し算飛ばして急に割り算を学べます。
当たり前ですがFXでも基本のできないトレーダーが急に応用をできるはずはありません。
足し算もできない人間が割り算を理解できるはずはないのです。
独学だと間違いを正してくれる人間はいないため、半端なところから学ぶと半端な知識が付いてしまいます。
何より義務教育の勉強と違い最低限を学ばなくてもいいため、半端な状態で理解してしまい次へ行ってしまう可能性もあるのです。
独学でFXを学ぶ方は順序良く明確に理解できるよう自分の頭で正していかなくてはいけません。
相場の分析方法、テクニカル分析やファンダメンタル分析、FXで使われている用語や基本的な知識と最低限学ぶべきことはこれぐらいです。
どれから学べばいいかという順序は決まっていないため、自分で順序を決める必要があります。
しかし相場の分析は重要な知識なため一番時間のかかりやすい部分です。
最初は最低限の用語と基本的な知識を学ぶところから始めた方がいいでしょう。
順序よく学べるようにただ情報を閲覧するだけでなく、現実のノートやパソコン、スマホのメモ帳を使って自分なりにまとめるといいです。
もちろん丸写しではなく考えた上でまとめて書いた方が理解も早くできます。
知識だけでなく経験も身に付ける
ネットや書籍の情報を集めるだけでは不十分です。
それだけだと定型的なパターンばかりが頭に入ってしまい、相場の不意な動きや見たことのない場面になると対応できなくなってしまいます。
そのため独学の場合は実際にチャートを表示させて値動きを見る必要もあるのです。
実際に独学で勝てた専業トレーダー達も必ずチャートで値動きを見ていました。
中にはそれこそ目が充血する程見続けて勝てるやり方を編み出した方もいる程です。
百聞は一見にしかずという言葉がありFXの為替相場も例外ではありません。
分析方法を学べばただ知識として覚えるだけでなく実際にチャートへ反映させた方が早く理解できます。
テクニカル分析を始めチャートの表示方法は様々なため、一つの見た目だけでなく様々な情報も表示させるといいでしょう。
直接取引する必要はありませんがチャート上でシミュレートすることも大事です。
数回のシミュレートでは参考にならないため、自分が判断できるぐらいの回数繰り返す必要があります。
デモトレードは役に立たない
取引を試すという意味でデモトレードの利用を考えている方もいるでしょう。
しかし取引手法を試す意味では本番の取引で試した方がいいです。
デモトレードは自分の資金がかからないため取引に挑む心持ちが違います。
そのためデモトレードによる取引へ慣れてしまうと本番での足枷になってしまう恐れがあるのです。
デモトレードはFXの取引はどういうものかを試すための場となります。
取引手法を試す時は少額でもいいため本番の取引で試しましょう。
常に学び続けていく
時間と資金を費やし勉強を続け勝てるようになれば晴れて勝ちトレーダーの一員になれます。
しかしFXで取引を続けて行く場合、そこで満足してはいけません。
現在専業として取引しているトレーダーも満足せず、更にFXの知識や取引を学んでいます。
FXで取引を続けて行く場合は安定して勝ち続けるため常に勉強をしていく必要があるのです。
取引手法も勝てるようになっただけで終わらず相場の状況に合わせて使えるよう調整していく必要があります。
油断は最大の敵といいますがFXでも変わりません。
勝てるようになったと慢心すると負けが続いてしまうケースもあり得るのです。
無理だと感じたら素直に引く
独学で学ぶために必要なことを並べてきましたが、無理だと感じたらやめて素直に他人から学んだ方がいいです。
FXの学び方に答えはありませんが、自分に合わない学び方を無理にすると途中で挫折してしまいやすいでしょう。
FXで重要なのは利益を出せるようになることであり、独学と他人から学ぶのどちらも間違っていません。
今の自分に合った方法で学んで勝てるようになるのが重要なのです。
FXを独学で学んでいくには
いざ独学で学ぶとしてもどう学んでいけばいいか分からなければ立ち止まってしまいます。
学ぶとすれば以下のやり方を考えましょう。
最初はネットで情報収集
独学で学ぶと考えた方はまずネットで知識を集めていきましょう。
書籍は種類によって内容が違うため、知識のない状態だと適切な物を選べないからです。
書籍によってはテクニカルやファンダメンタルズ分析中心で基本が書かれていない場合もあり、知識がないまま選んでしまえば困ってしまうでしょう。
ネット上であればお金もかかりませんが、一方で匿名性の高い世界なため嘘の情報も多くあります。
用語や基本的な知識であれば嘘を書いているサイトは少ないため、基礎を学ぶのには問題ないでしょう。
特に見るべきサイトはFXの口座を提供している業者のサイトです。
FX業者のサイトは単に取引場所を提供しているだけでなく取引するのに必要な情報、知識を掲載しています。
取引できる公式の場なため業者からすれば嘘を書くことはできないため、信憑性のある情報として参考にできるのです。
業者のサイトということでトレーダーごとの体験談が掲載されているケースもあるため、そちらも参考にしましょう。
他にも専業トレーダーの運営しているサイトがあります。
特に有名どころであれば掲載されている情報量も桁違いなため、これからFXを始める初心者にとっては参考になるのです。
問題としては情報量が多いとどれから手を付ければいいか迷ってしまうトレーダーもいるでしょう。
迷う場合は一部分の情報に集中し、理解できれば次を学ぶとしていけば順序よく理解できます。
業者と有名どころで学んでいけば一通り理解することは可能です。
トレーダーごとに取引のやり方が違うため、情報を合わせていくと意見による食い違いを見かける時も出てきます。
どちらの意見も参考にし、実際取引に用いる時自分で役に立つと思う方を判断しましょう。
書籍は自分に合ったタイプのを
ネット上の情報だけで完結してもよいのですが、より知識や情報を求めたい場合は書籍に頼ることになるでしょう。
FXの書籍は様々であり本により書いてある内容はガラリと変わってきます。
ネットと違い書籍は有料なため、選び方を間違えてしまえばお金を無駄にしてしまうでしょう。
書籍を選ぶ上でのポイントは現在自分がFXにおいてどのような情報を求めているかです。
テクニカル分析を極めたいと考えている場合はテクニカル分析を始めとしたチャートの分析を中心に書かれている書籍を選ぶといいでしょう。
逆に分析と取引のやり方は理解したが、自分がどのようなスタイルで取引すればいいか分からない場合は取引スタイルに関する書籍となります。
基礎を学べる本もありますが、正直FXにおいて基礎はネット上に掲載されている情報だけで十分です。
しかし人によっては紙媒体で見た方が飲み込むやすいケースもあるため、本の方が向いている方は初心者向けとされている種類を選びましょう。
書籍の中にはメンタル向けの物もありますが、メンタルに関する勉強は書籍で勉強して身に付けるようなものではありません。
FXの書籍でメンタルの克服をするぐらいであれば普段の生活でできるようにした方がいいでしょう。
ちなみに書籍は書籍でも電子書籍として情報商材と呼ばれるものがあります。
しかし情報商材はその大半が役に立たない情報ばかりで、仮に役に立つものでも高額な価格を支払う価値はありません。
書籍で学ぶのであれば本屋で販売されているもので十分です。
本屋によっては立ち読みして中身を確認できるため、全て見るのは難しいですが一部を見て役に立ちそうか判断するといいでしょう。
勉強と同時に取引も並行に
全て学んでから勉強しようと考えている方もいると思いますがおすすめできません。
FXにおける必要な知識はトレーダーによって変わり、正解とされるものはないのです。
そのため知識を得てからと考えているといつまで経っても取引を始められない状況になってしまいます。
何より知識だけで取引に勝てるものではなく、実際チャートを見て取引もしていかなければ値動きの本質は見えてきません。
そのためある程度勉強したらチャートを利用して実践をしてみましょう。
実践した内容はメモするなりすれば今後どう取引していいかの参考となります。
実践は1、2日で終わらせず数日跨いで行いましょう。
半端に内容を試すとどれもが本当の結果が分かる前に役に立つものか判断しづらいからです。
実践した結果役に立つと思ってもそこで止まらず他の手法も試しましょう。
実際使い続けると欠点が見えて役に立たない時が出てくる場合もあるからです。
状況に応じて手法を変えるのはFXにおいて当たり前といえます。
できれば一日に数十分でもよいのでチャートを開きましょう。
その上で値動きを見て「ここはどうしてこうなったのか」を分析していくと取引のやり方も見えてきやすいです。
必要なのは「根気」のみ
独学で学ぶ場合には色々と必要ですが、一言でまとめれば「根気」が必要といえます。
根気がなければ独学を続けていくことは到底不可能といえるからです。
これから独学をやる方はとにかく根気が必要なのを覚悟しておきましょう。