人間関係がストレスになりがちな少人数の職場。無理を感じたら転職を考えよう。
職場が少人数の場合、人間関係が特に大切になります。
人間関係に問題がある場合、大人数の職場であれば、気の合う仲間や理解ある上司に相談することができますが、少人数の職場では逃げ場がありません。
少人数の職場は、うまく関係性が築ければ意思疎通がとりやすく、仕事もしやすいのですが、人間関係が悪くなると一転して辛い状況になります。
我慢して仕事を続けると、そのうちに溜まったストレスが限界を向かえて、心や体調を崩してしまう結果にもなりかねません。
身体を壊しては元も子もありません。
少人数の職場で人間関係が悪く辛い思いをしているのであれば、無理をせず転職を考えることも必要です。
今回は、少人数の職場における人間関係と転職について考えてみたいと思います。
目次
少人数と大人数で職場の人間関係はどう違う
少人数の職場と大人数の職場では、人間関係の形にどういった違いがあるのでしょうか。
その違いについていくつか例をあげてみたいと思います。
少人数の職場では関係性が深くなる
少人数の職場では、特定の人と顔を合わせている時間が長いので、働いている人の間の関係性が深くなりがちです。
よい関係性が築けていれば、意思疎通もスムーズにできますので、仕事の進行も早く能率的に行うことができます。
またプライベートにおいても、相談事に親身になって応えてもらえたり、家族ぐるみでよい付き合いができるなどの利点もあります。
ですが人間関係がうまくいかない場合は、一転してきびしい環境となります。
大人数の職場であれば、気の合わない人とは距離を置いたり、他の人を間に含めることで、なんとかうまく付き合っていけるかもしれません。
しかし人数が少ない職場では他に逃げ道がなく、常に顔を合わせなければならないので、人間関係がこじれた場合には、仕事上に大きな支障を与えてしまいます。
また自分以外の人の仲が悪い場合でも、職場全体の雰囲気に影響しますので、気持ちよく仕事をすることができなくなってしまいます。
自由に行動できない
人間関係以外でも、仕事に失敗した時や、なんとなくストレスが溜まってきた時など、たまにはひとりになりたいと思うこともあるでしょう。
昼休憩などは職場でひとりになれるよい機会ですので、ちょっと周りから離れてリフレッシュするチャンスです。
ですが少人数の会社では、みんな一緒に昼休憩をとったりすることが多く、ひとりで別の行動をすると目立ってしまいます。
ちょっとひとりになりたい気分だと、率直に伝えられればいいのかもしれませんが、そうでない場合は変に心配されたり、余計な探りを入れられたりすることもあります。
大人数の職場では気にならない自由な行動も、少人数の職場では目立ってしまい、思ったように振る舞えないといった側面があります。
客観的に相談できる人がいない
人数が少ない職場の場合、人間関係に悩んでいても、相談できる人が見つけにくいという面もあります。
同じ職場の人は限られていますので、自分の仲が悪い相手と同僚や上司は仲がいいという場合も少なくありません。
事情を分かっていながら、利害関係がなく客観的に相談に乗ってもらえる相手を見つけることは困難です。
また逆のケースも考えられます。自分が仲のよい人について、別の人から相談をされたり不満を聞かされたりする場合があるかもしれません。
我慢をのし過ぎはよくない
人間関係は、職場だけでなくいろいろな場面で常に私たちを悩ませる問題です。
特に職場という四六時中顔を合わせなくてはならない環境では、心理的に大きなストレスとなります。
人間関係を変えるには、自分の性格や考え方を変えればよいのかもしれませんが、あいにくと自分を変えるのはそう簡単ではありません。
ストレスを抱えすぎるといつか限界を迎えて、うつ病などの不安障害や胃潰瘍などの心身症を引き起こしてしまうかもしれません。
身体を壊してしまえば働くこともできず、復帰できるまでに時間もかかります。
心理的に追い詰められてしまう前に環境を変えることを考えるべきではないでしょうか。
職場での人間関係は私生活にも影響する
生活の大半をしめる仕事での人間関係はもちろん大切です。
ですが、職場での人間関係に気をつかいすぎるあまり、家族や友人、恋人などの大切な人にストレスをぶつけてしまったり、せっかくの休日もふさぎ込んで楽しく過ごせなくなってはいないでしょうか。
職場での人間関係が私生活に影響を与えて、大事なことを見失ってしまわないうちに、もう一度考え直す必要があるかもしれません。
環境を変えるために転職を考える
環境を変えるためには、転職を考えてはいかがでしょうか。
少人数の職場が合わないと感じているのであれば、比較的人数の多い仕事に転職するのがよいでしょう。
人数が多いといっても大企業である必要はありません。小規模の会社であっても多くの人と関わる仕事はありますし、4～5人の会社から10～15人程度の会社に移るだけでも、環境はかなり変わります。
幅広い見方で仕事を探せば、希望にあった職場がみつかるものです。
転職エージェントを活用してみよう
転職を考えるなら転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントは非公開の求人情報を含めた幅広い求人情報を持っていますので、多くの企業の中から、自分の希望にあった職場が見つけられます。
また転職先の企業情報にはじまり、応募書類の書き方、面接時に注意することなど、経験豊富なキャリアコンサルタントから適切なアドバイスが得られます。
無料で利用できますので、転職を検討しはじめたらまず転職エージェントへの登録をおすすめします。
大切なのは転職先の環境や情報を確認しておくこと
会社の規模が大きくても、実際に働く場所は少人数だという場合もあります。
転職先を検討する際は、間違いを繰り返さないために、会社の規模だけでなく実際に働き始めた時の環境を確認しておきましょう。
面接時にある程度確認できるかもしれませんが、転職先を探すときに、あらかじめ情報が得られれば無駄な活動をせずにすみます。
キャリアコンサルタントであれば、相手先の会社の状況を把握しているかもしれませんし、知らない会社でも相手先の担当者に確認をとってもらえます。
自分の希望をある程度明確にして、事前に情報を手に入れておくことが大切です。
新しい環境にむけて踏み出そう
今回は、少人数の職場における人間関係と転職について考えてみました。
人間関係は長く働き続けるためにも、また私生活においても大切な問題ですので、無理をして辛い思いを続けるより、新しい環境に向けてまずは踏み出してみましょう。