「ネギ」はヒガンバナ科ネギ亜ネギ属に分類され、「ニラ」はネギ科ネギ属に分類されます。
ネギもニラも見た目はとても良く似ています。
同じネギ属ということもあるので栄養や効果などは似ているところがあります。
しかしこの2つの野菜には香りや旬の時期の違い、生産地の違いなど、様々な違いがあるのです。
見た目は本当に同じように似て見えるネギとニラですが、それぞれどのように違うのか見ていきましょう。
「ネギ」の特徴
ネギはAPG植物分類体系ではヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属に分類され、主な産地は、千葉県、埼玉県、茨城県など、関東圏で上位を占めています。
しかし、ネギはそれぞれの気候にあった地域特有の品種に人気があり様々な種類があります。
ネギは11月~2月など冬の寒い季節になると甘みが強くなって美味しくなるので、冬に食べるのがおすすめです。
「ニラ」の特徴
ニラは、ネギ科ネギ属の野菜で、主な産地は高知県、栃木県、茨城県、などです。
暑さにとても強く、栄養面でも非常に優れています。
気候が暑すぎると枯れたり育たなかったりする野菜もある中、ニラは真夏でも収穫できる大切な野菜なのです。
しかしニラは、夏よりも少し早い時期の3月~5月など春の出始めの葉は柔らかく、香りも強くてとても美味しくなるので、春に食べるのがおすすめです。
「ネギ」の栄養と効果
ネギには高血圧予防に効果があるといわれているカリウムが多く含まれています。
骨の形成に有効なカルシウムも比較的多めです。
また、ネギには主に「白ネギ」「青ネギ」があり、白ネギには硫化アリルの一種「アリシン」が含まれていて、青ネギにはβ-カロテンが豊富に含まれています。
どちらも抗酸化作用があるのでガン予防や免疫力アップにも効果が期待できるのです。
「ニラ」の栄養と効果
身体から排出されやすいビタミンB1を体内に止めてくれる働きをする「アリシン」を含むニラは、疲労回復効果が高い野菜です。
ニラを使った料理として人気のニラレバ炒めや餃子は、栄養価の高いニラとプラスしてビタミンB1が多く含まれている豚肉が入っているので、とても健康によい料理だと言えます。
また、ニラにはβ-カロテンも非常に豊富です。
β-カロテンは体内で必要量のビタミンAに変換されるので、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持などにも効果的です。