女性が働きやすい職場の条件とは?仕事を選ぶ5つのポイントをご紹介。

一昔前は、結婚したら女性は仕事をやめて専業主婦になるのが当たり前でした。でも今は共働きが普通になっているので、結婚後も働ける会社に就職できるかがネックになってきます。

色々な話を聞いていると、まだまだ結婚したらやめてほしいという空気を出してくる会社や、産休や育休なんて取れる環境じゃない会社もザラにあります。

そんな会社に就職してしまえば、結婚・出産を機に人生設計が大きく変わってしまいますので、女性が就職を決めるときにはどういう会社なのかをしっかりと確認していく必要があるんです。

今回は、女性が働きやすい会社のポイントをご紹介していこうと思っています。女性は結婚や出産によって人生が変わる人が多いです。そのため、長い目でみて会社を選んでいく必要があります。

結婚や出産を経ても働き続けられますか?

まず、大前提として結婚しても会社を続けられるかどうかはかなり重要です。数年前の話なので、いまだにそんな会社があるのかはわかりませんが「結婚する予定はありますか?」と面接時に聞いてくる会社もありました。

その時点で、私はその会社に入るつもりはなかったので「結婚する予定は何か関係あるんですか?」と聞きました。すると「既婚者はすぐ休むし、残業嫌がるしいらないんだよ。だから結婚予定のある若い女の子はうちは採用しないんだよね。」と教えてくれました。

セクハラ感満載ですけど、ここまで具体的に言わないだけで年配の男性の頭の中なんてこんなものだと思います。そのおじさんの時代は、寿退社が当たり前の時代なので、仕方がないのですが、こういう会社に就職してしまったら結婚した時が大変です。

今の日本は、新卒で就職した時以上の会社に就職するのは至難の技です。もちろん、スキルアップのための転職はいいと思います。ただ、結婚や出産といった人生の転換期で、仕事自体に不満はないのにやめざるを得ないのは悔しいですよね。

そのためきっちりと産休や育休が取れる会社かどうかというのは非常に重要です。私自身も今育児休業中ですが、保育園に落ちたため2年間フルで取っています。これがもし、会社が1年しか認めないまたはそもそも育休なんて無理だ。という会社ならやめる以外の選択肢が残っていません。

もちろん、会社としても帰ってくるかどうかわからない人を待たなければいけない現場の不満もあるでしょうから、取らせたくない気持ちはわからなくもないです。

しかし、育児休業は法的に認められている権利なので「職場に復帰する」という義務を果たすなら例外なく認められるべきなんです。

というのも、この育児休業が取れずに会社をやめるとなった場合、女性の再就職はかなり厳しいものになります。

その理由ですが、小さな子供がいるとどうしても突発的な休みが増えます。そうなるのがわかっている女性をわざわざ雇う会社は少ないのです。

そのため、専業主婦になる予定のない人は、できるだけやめずに働き続けられる会社を選ぶべきなんです。

子供に手がかかるのは長くても10年

子供に手がかかるのはせいぜい小学校高学年になるまでです。それ以降は手はかからないですが、お金が桁違いにかかってきます。そのときに、ママが仕事を正社員か時給でのパートで働いているかで収入は二倍も変わってくるのです。

子供に手がかからなくなった頃というのは、30代後半〜ですよね。その時期に女性がもう一度キャリアを再び築くのは、何か特別な資格がない限り不可能に近いのです。それを考えると、女性が働きやすい会社に就職することがいかに大切かがわかっていただけると思います。

さて、ここからは女性が働きやすい会社を見つけるために、私や私の周りの体験から導き出した「こんな会社はやめた方がいい」という特徴をお話しします。

柔軟な働き方ができますか?

柔軟な働きかたといってもピンと来ない方もいますよね。これは私の会社が自由すぎるだけかもしれませんが、社員とアルバイトを行ったり来たりできるんです。私の同僚は、あるタイミングで「夢を追いかけたいから」とアルバイトになりました。

本来ならそのままアルバイトで勤務を続けるか、やめてしまうかのどちらかですよね。でも私が勤めている会社は、その同僚の希望通り社員へ戻すことを決断したのです。

誰に聞いても、その同僚が特別なスキルを持っていたわけではないのは明らかなのですが、一度雇った人材はとことん大切にするという方針らしく、社員の希望どうりの働き方を叶えてくれるのです。

私の会社のように、柔軟な勤務体系を受け入れてくれると女性にとってはかなり働きやすいです。例えばですが、結婚して出産をしたときに、どうしても時短勤務が必要になるときはきます。

そうなったときに、柔軟な働き方を認めてくれない会社だとものすごい肩身の狭い思いをしなければなりません。慣れない育児とフルタイム勤務はものすごく大変なので、時短または一時期だけでもパート社員になれる会社というのは働きやすい会社といえます。

逆に友人の会社は、結婚したら女性はやめるものという昭和の考え方がいまだに根付いています。そのため、出産後の産休は法律上仕方なく取れますが、育児休暇はありません。産後8週で会社に戻るかやめるかを決断しないといけないのです。

この違いわかりますか?結婚や出産で生活が何も変わらない男性と違って、女性は生活そのものがガラッと変わってしまいます。

その生活の変化に対応できる会社かどうかを見極めるのは、非常に難しいですがその会社の育児休業の取得実績や育児休業からの復帰率を確認してみることをおすすめします。

有給休暇が取りやすい会社ですか?

2019年4月から有給の取得が義務化されます。でも、義務化といっても会社にある有給が名ばかりで実際は全然使えないという人もまだまだ多いですよね。

本来の有給は、よほどの繁忙期で有給の取得が被ってどちらかをずらしたい時などの特殊な場合をのぞいて原則理由を聞いてはいけません。

「私用です。」この一言で本来は有給が取得できなければいけないのです。現実を考えるとなかなかむずかしいですが、せめて事前申告すればすんなりとれる会社でなければ、女性が働きやすい会社とはいえません。

子供ができれば、子供の用事や体調不良などあらゆる場面で有給を使わなければいけません。年間の20日なんてあっという間になくなってしまうのです。その度に周囲に頭を下げなければいけないのはストレスですよね。

「また熱?」などと理解のない上司に言われるのは苦痛を伴います。そういう嫌な思いをしないためにも、有給の取得実績のいい会社を選びましょう。

今時、有給がない会社というのは流石にないとおもいますが、使えないのならそれはないのも同じです。

独身女性ばかりの会社じゃないですか?

できたばかりのベンチャー企業でのないのに、独身女性ばかりの会社は要注意というかやめた方がいいです。独身女性ばかりということは、女性は結婚したら会社をやめるというのが通例になっている証拠です。

そんな会社で、あなたが結婚出産をする第一号として突破口を開いていくのは、正直茨の道です。私も独身の時そうだったのですが、人は自分が経験していないことに対してなかなか理解するということはできないのです。

そのため、結婚したらやめるというのが通例の会社で、結婚してもやめない人がいたら「旦那さんの年収低いのかな?」とか「普通辞めるよね」などと陰口の対象になるのは目に見えてます。

会社からもいい顔はされないでしょうが、万が一出産後復帰できたとしても、子供の熱などで急な早退や欠勤が続けば、ヒソヒソされて居づらくなってしまうのは容易に想像できます。

そうならないためにも、最初から既婚者でも働ける会社を選んでおくのが正解なのです。嘘のような話だと思うかもしれませんが、そのような昭和的な会社は実際に存在しているのです。

次にお話しするいわゆる老舗企業もそういう傾向にあります。そのため、創業年数が長い=働きやすい会社ではない場合もあるんです。

働きやすさと創業年数はイコールじゃない

「創業100年」と聞くと、安定した働きやすい企業かなと思いますよね。でも、創業年数が長いのに、社員の平均勤続年数があまり長くないとなるとその会社は要注意です。

特に、女性社員が軒並み若い子ばかりとなれば、先ほどお話しした「昭和の会社」の可能性はグッと高まります。今会社で役職についてる世代は、結婚したら女性は会社をやめて家に入るものと考えている傾向が強いです。

仕事をするなら、男性と同じ勤務時間で働けばいいし、それができないなら仕事なんてやめて家で主婦してればいい。嘘のような話ですが、今でもこんな会社は本当にあります。

反対に、創業年数の短いいわゆるベンチャー企業は、今までの歴史というものがないし社長も若いです。経営陣が若いと柔軟に物事を決められますし、老舗企業とは決定までのプロセスに関わる人数が圧倒的に違います。

そのため、女性が働きやすい会社に必要な育児休業や産後の時短勤務も取れるでしょうし、今増えているリモート勤務も可能な会社も多いです。リモート勤務というのは、簡単にいえば会社にいかなくてもできる業務を、在宅でやるというものです。

今時のネットを使った仕事や、事務員さんやパソコンでこなしている入力作業なども家でネット環境とパソコンがあればできますよね。そういった業務を家でやっていいよとリモート勤務を認めてくれれば、子育て中のママさんにはとってもありがたいです。

子育てと仕事を両立するのはとっても大変です。そのためには、柔軟な働き方を叶えてくれる会社を見つけたいものです。その基準となるのが、従業員の勤続年数です。働きやすい会社に出会ったら、できるだけ長く務めたいと思うものです。

そのため、年中求人を募集している会社や中途採用が多いのに男女比が明らかに偏っていて、結婚後した後も働いている女性が少ないのは要注意です。その会社の環境を見れば、女性にとって働きやすいかどうかというのはわかります。

でも、求人を見た時点ではわからないのが現状です。転職なら活動時間が限られていますから、入社の時に「しまった・・!」となるのは手遅れなんですよね。

なので、新卒でしっかり時間をかけて会社を選べる時に、この辺りのことをしっかりと考えて選んで欲しいです。

自分と社風のあった会社ですか?

最後にお伝えしたいことは、入ろうとしている会社の社風が自分にあっているかどうかです。どういうことかと言いますと、私が今いるレジャー業界や広告代理店などはかなり自由度が高いです。

髪の毛の色もネイルの種類も何一つ怒られませんし、服装だって誰も何も気にしません。その一方で、金融会社はものすごい厳しいです。お客様のお金を扱う仕事なので、当然なのですが事務でも服務規程がかなり厳しいです。

服装はスーツに準ずるオフィスカジュアルだし、髪の色もネイルも規定があります。この話はどっちがいいとかダメだとかいう話ではありません。自分にあっている方を選べばいいのです。

例えが私の話になってしまうのですが、私は髪の毛もネイルも遊びたい方で、服装だって会社専用の服を買うのがめんどくさい人なんです。そんな私が金融会社にいた時は、正直かなり苦痛でした。

髪色を変えたくても、面白い色にはできませんし、ネイルだって色も長さも規定を守らないといけません。堅苦しさを感じていた時に、広告代理店に就職した時、拍子抜けしたのを覚えています。

金融会社にいた頃に言われていた服務規程をぶつけてみたところ「うちそんなのないから。好きにしていいよ」と言われたのです。逆にそういう部分を「いい加減だ」とおもう真面目さんもいるわけじゃないですか。

どっちが正解か聞かれれば、どっちも正解なんです。Aさんが働きやすい会社がBさんが働きやすいとは限らないので、自由な方がいいかかっちりした方がいいかを選べばいいだけなのです。

私の体験でいうと、私のような自由が好きな人が金融会社のようなきっちりした会社にいるとものすごくしんどかったです。逆に真面目な友人は、広告会社のフランクな感じがストレスだといっていたので、正解はないんですよね。

まとめ

いかがでしたか?あくまで私の主観的なお話でしたが、女性が働きやすい会社というのは、ある程度柔軟に働ける会社ということです。女性は結婚や出産といったタイミングでどうしても人生が変わります。

女性ばかり変わるのはおかしいという意見があるのはわかります。わかりますが、現実問題として変わってしまうんです。その変化に対応できるように、育児休暇や時短勤務そして有給休暇がきちんと取れることが大切なのです。

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