【気配】と【徴候】の意味と使い方・由来や例文

「気を配ると書いて「気配」
気を配って物事を見たり聞いたりして、身近に感じる雰囲気が微かに変化したことを察知することです。

しっかりと観察したり聴覚や臭覚などの五感をはたらかせないと、気配を感じることはできないでしょう。

すぐには分からないことを知る手がかり、とも言えます。

それに対して「徴候」は、重大な出来事に先立って現れるサインのことを言います。

兆しや前兆現象や前触れだと言い変えると良いでしょう。

「気配」の意味

認知症の気配を感じるなどと言う場合は、はっきりとした症状ではないけれど、いつも身近で接している人が微かな変化を察知しているのです。

例えば、近所に住んでいる認知症のおばあちゃんと顔の表情が似てきたや、何か今までとは少し違う雰囲気があって、認知症っぽい気がする、という感じです。

視覚や聴覚などの五感をフルに働かせて、何となく変化を感じ取ったのでしょう。

「徴候」の意味

重大な出来事に先立って現れるサインのことを「徴候」と言います。

何かが起きる前触れやきざしだと理解すると、わかりやすいでしょう。

認知症の気配ではなく徴候を感じたと言う場合、お財布の中に小銭がいっぱいになっていたと言う現象や、冷蔵庫の中に牛乳が4本も5本も入っていた、などがあげられます。

これらは物忘れの1症状です。

10円玉と50円玉と100円玉や500円玉の区別が分かりにくくなってきたので、お札を出してお釣りをもらっているので、財布の中が小銭でパンパンになるのです。

牛乳が4本も5本もあるのは、すでに買っていることを忘れてしまってまた新たに購入しているからで、物忘れの1症状です。

これらは、気配と言うよりももっと確かな症状なので徴候だと言えます。

「気配」の用法や用例

嫌な気配を感じる、と言う場合は何となく今までとは違う空気や雰囲気やムードを感じるのです。

病気の気配を感じる、などはどことなく元気がない、目力がないなどと「何か変だなあ」という雰囲気を感じる時に用います。

春の気配を感じたと言う場合は、風が冷たくなくなったとか上着が必要なくなったと言った時でしょう。

五感が春の雰囲気を感じたのです。

「徴候」の用法、用例

「認知症の兆候がありますね」などと言う場合は、認知症を疑う小さなサインが出ているのです。

同じ話を繰り返す、簡単な計算ができなくなった、今まで好きだった趣味をやらなくなった、冷蔵庫に同じ商品がやたら沢山入っている、掃除をしなくなった、料理の失敗が多くなったなどが認知症の徴候です。

小さな症状だと言ってもよいでしょう。

前兆現象という事もできます。

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