【筆者】と【著者】と【作者】の意味と使い方・由来や例文

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小説やドラマの台本など、何かものを書く人のことを、「作者」や「著者」、「筆者」などと呼んでいます。

ただ、正直なところ、この3者がどのように違うのか理解されていません。

違いを簡単に言うと、作者とは本や絵画など、何らかの作品を作った人のことで、著者とは書物の作者のこと、筆者とはその文章の作者のことを意味しています。

作者とは

「作者」とは、ある作品を作った人物という意味です。

小説やエッセイ、映画、絵画など、芸術品と見れる全ての物が作品であり、それらを作った人はみんな作者です。

なお、建築物でも芸術性を備えたものは作品になります。

ちなみに、音楽では歌う人や演奏する人がいて成り立ちますが、作者はコンセプトを作った人であるため、作曲家や作詞家が作者です。

著者とは

「著者」も作品を作ることでは作者に含まれますが、「書物の作者」に限定される言葉です。

書物を作ることを「著す(あらわす)」となっていることから、「著者」と呼ばれます。

なお、書物は本だけとは限らず、新聞やネットの記事を作る人も著者に変わりはありません。

書物の作者はあくまでも書く人であり、編集者や印刷する人は著者にはなりません。

著者とは

「筆者」とは、「文章の作者」のことです。

筆者も著者と同じく書いた人を示しますが、著者が本を出版するというイメージが濃いのに対し、筆者の場合は文章を書くことにポイントが置かれています。

そして、筆者の使われ方は広範囲になります。

例えば、日記やブログなどの場合、書物ではないため著者にはなりませんが、筆者ではあります。

作ったものの違い

作者と著者、筆者の違いは、例文で分かります。

・この絵の作者を知っていますか。

・作者が主人公の舞台とは珍しい。

・作者の気持ちがあふれた音楽になっている。

・本に書かれていることは著者が経験したことだ。

・この本の著者は元歌手だった人のようだ。

・筆者の書いた文章の意図が分からない。

・この投稿をした筆者は本の中身を見ていないだろう。

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