看護助手は大変できつい仕事。辞めたいと感じる理由と対処法

看護助手の仕事が合わなくて、辞めたいと感じていませんか?

実は、病院などで働く看護助手は離職率が高い職種です。

しかし、看護助手に向いている人にとっては、やりがいの感じられる仕事のため、長く続いているベテランも沢山います。

ベテラン看護助手か、経験の浅い新人かのどちらかといった二極化が進んでいる職種です。

今回は、看護助手の仕事の内容や転職を考える理由、辞めたいと感じた時の対処法についていくつか紹介してみたいと思います。

ベテランか新人か二極化する看護助手


看護師や助産師と呼ばれる仕事は、規定された勉強や実習をして国家資格を取得することが必要な専門職です。

資格取得のための勉強では、看護という仕事に対する心構えや、医療現場の実際などを繰り返し学びますので、実際に仕事が行えるようになるまでに、ある程度仕事に対するイメージや覚悟ができています。

それに対して看護助手という仕事には看護師のような特別な資格は必要ありません。

そのため医療現場における漠然としたイメージだけで仕事に就いてしまい、過酷な現実に直面して耐えられなくなってしまうといった人が多くいるのです。

また看護師などの資格取得のためには、長い間の勉強が必要となりますので、その苦労が仕事を続けるモチベーションになります。

ですが看護助手であれば、合わなければ辞めるということも選びやすいので、早い場合は数週間程度で離職してしまう人もいるのです。

その半面、看護助手という仕事は向いている人にとってはやりがいのある仕事ですので、何十年と働き続けているベテランの看護助手も数多くいます。

看護助手という仕事は、このような理由でベテランと新人の二極化が進んでいるのです。

看護助手が離職を考える理由

では看護助手はどんな理由で仕事を辞めたいと考えるのでしょうか。

ベテランとの二極化が離職への原因になる


新人は仕事を始めたばかりなので、当然右も左もわかりません。

それに加えて心構えも不十分なまま過酷な医療現場に直面すれば、とまどうばかりになるのはあたりまえかもしれません。

本来であれば経験や年齢などが比較的近い先輩がいて、そんな新人の気持ちに共感して指導してくれるものです。

ですが二極化が進んでいる職場の場合、新人の上は看護助手としてのキャリアが長いベテランになります。

もちろんベテランの看護助手は経験も豊富で、仕事もバリバリこなせるのですが、新人との間のギャップが大きく、とまどう新人に共感することが難しくなってしまっています。

場合によっては一刻を争う医療現場では、精神的にタフでなければなりませんので、新人への指導にもついつい厳しくなってしまいがちです。

新人にとってはよりいっそう辛さを感じることになり、必然的に自分には続かないと考えてしまいます。

患者さんの身の周りの世話が多い

主な看護助手の仕事は医師や看護師のサポートです。

具体的には患者さんの身の回りのお世話が中心となりますので、内容としては介護の仕事に近いのかもしれません。

患者さんの排泄物を処理したり、入浴介助、着替えの手伝いといった大変な仕事を行いながら、日々の雑用もこなしていかなければならいため、肉体的にも精神的にもかなりハードな仕事です。

経験のない若い人であれば、想像していた仕事との違いに驚き、自信をなくしてすぐに辞めてしまうことも少なくなりません。

意外と大変な看護師との人間関係

看護助手の仕事は医師や看護師のお手伝いになりますので、必然的に看護師との連携が求められます。

ですが中には看護助手につらくあたる看護師もいます。

医療現場は様々な職種のプロフェッショナルが集まる場であり、場合によっては患者さんの命にかかわるような事態もありうるので、働く人たちには常に緊張感が求められます。

いいかげんなことをすれば事故を起こしかねませんので、ミスに関しては厳しく叱責されます。

また看護師は試験に合格した国家資格取得者ですので、無資格の看護助手に比べてプライドが高い人もいます。

そのため看護助手に対して、つい厳しい口調になったり、つらく当たってしまったりということがあるようです。

仕事を真剣にするがうえのことかもしれませんが、看護師との人間関係に悩んでいるという声は数多く聞かれます。

看護助手からの離職は冷静になって考える


看護助手の仕事は医療現場で必要とされる大切な仕事です。

厳しい仕事ですので、辞めたいと思うこともあるかと思いますが、まずは冷静になって考えることが必要です。

看護助手だからこその役割を考える

医療現場における看護助手の役割は、医師や看護師の仕事をサポートすることです。

医療行為を行う事はできませんので、仕事の大半は雑用のように感じられるかもしれません。

やりがいを見失い、自分の仕事は何なのかといった疑問を抱えながら仕事をしていることもあるでしょう。

ですが看護助手の仕事は、医療現場に欠かすことのできない大切な仕事です。

看護助手のサポートがあってこそ、医師や看護師は自分の仕事に専念することができるのです。

また看護助手は患者さんにとって最も身近な存在です。

入院生活をしている患者さんにとって、看護助手による身の回りのお世話は、つらい病院生活を快適するための支えとなります。

医療や看護といったチームプレイの現場において、看護助手の仕事はなくてはならないものなのです。

看護助手という仕事の誇りを考える

確かに医師や看護師によっては、資格が不要な仕事である看護助手を下にみる人がいるかもしれません。

ですが自分が資格のないことに引け目を感じる必要はありません。

看護助手の仕事が医療現場にとって必要不可欠であるという誇りと自信をもっていれば、十分にやりがいを感じられる仕事となります。

長く続けている看護助手の中には、医師や看護師から頼りされている人もいます。

まずは自分自身が看護助手という仕事に誇りが持てているかを、もう一度考えてみましょう。

それでも転職を考えるなら

それでもやはり今の職場から離れて転職をしたいと考える人もいるでしょう。

看護助手の仕事はハードですし、職場の環境は簡単に変わるものではないので、無理からぬことかもしれません。

がんばって仕事を続けても、肉体的にも精神的にもストレスがたまりますし、悪くすると身体を壊してしまうことにもなりかねません。

今の職場から転職を考えるのであれば、転職エージェントを利用することをおすすめします。

看護助手の仕事場は病院だけではありません。介護関連の施設やリハビリセンターなどで求めらる場合もあります。

転職エージェントであれば看護助手の経験を活かした職場を見つけるお手伝いができますし、まったく違う業界に対しても幅広い情報を持っていますので、希望する就職先が見つかることでしょう。

転職のに向けての準備を進めるなら、転職エージェントに相談することを考えてみてください。

看護助手に向いてないと思ったら一歩踏み出す勇気を

看護助手に関して、その仕事の現実と辞めたい理由や、向いてないと思った時の対処法をご紹介しました。

厳しい仕事なのでくじけることもあるかもしれませんが、同時にやりがいも大きい仕事です。

まずは落ち着いて自分がなにをしたいのかを考え、それでも転職をしたいのであれば、まずは一歩を踏み出してみることです。

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