FXは運ゲーなのか!?運だけ頼らない取引の方法とは?

FXは多くのトレーダーが負けている世界であり、負けが続くとトレーダーも精神的に参ってくるでしょう。

トレーダーによってはあまりにも負けるため「FXは運ゲー」と考える方が出てもおかしくありません。

ではFXは実際に運ゲーなのでしょうか。

FXは運ゲーという説は間違いではない

結論から書きますと、FXは運ゲーという説は必ずしも間違っていません。

運ゲーである理由としては以下の点が考えられます。

取引での勝率を100%にできない

FXで取引する外国為替相場は様々な情報が参考になり、動きを決める世界です。

情報が複雑に絡むため以前と同じような相場の動きをしていたとしても、未来まで同じように動くとは限りません。

今後の相場がどのような流れになるか、どんなプロのトレーダーも完全には読めないのです。

どれだけ相場を分析したとしても勝率は最高で99%程度までしか上がらず、必勝である100%にするのは不可能となります。

相場が一方の方向に流れるトレンド相場となっており、流れの法則が非常に分かりやすい状態であれば勝率は高いでしょう。

しかし勝率の高い相場でもいきなり何かしらの情報が入り、急変して流れが変わる可能性もあり得るのがFXです。

プロのトレーダーでも毎回勝つことはできず、負けた時の損失はどう抑えて補うのか考えなければいけません。

勝率を100%にし必ず勝つためには、それこそ未来予知や予言の超能力や自分が相場を自由に動かせるとオカルトやあり得ない想像の話になります。

逆に言えばあり得ない状況にならない限り、取引で必ず勝つのは不可能でしょう。

1%で勝ち、99%で負ける

確率というのは0から100の範囲で表現されるものであり、高ければ高いほど的中しやすくなります。

しかし0か100でない限り、確率は絶対に信用できません。

運ゲーにちなみゲームで考えてみれば分かりやすいでしょう。

ロールプレイングゲームを始めとしたジャンルのゲームにはパラメータというものがあり、よく見かけるのが命中率という概念です。

命中率は100%でない限り必ず当たるものではありませんが、ゲームによっては必ず100%に頼れない時も出てきます。

「本来なら命中率の高い攻撃が何度も外れる」

「命中率が低いはずなのに何度も当たる」

ゲームをやったことのある方でこのような現象を見た方も珍しくないでしょう。

FXも同じような原理であり、勝率の高い取引をしているにも関わらず何度も負ける経験をするケースもあるのです。

逆に本来なら勝率の低い取引にも関わらず、運よく勝ててしまうケースもあります。

勝率の低い取引で勝つ現象をFXではビキナーズラックと呼び、FXを始めたばかりで知識もほとんどない初心者が体験するものです。

しかしゲームで命中率の低い攻撃が運よく当たり続けるわけがないように、勝率の低い取引をしていれば必ず外して負ける時が来ます。

勝率の低い取引を続けて勝ちが長く続いた場合はそれこそ天性の運を持った人間といってもいいでしょう。

もちろん天性の運を持った人間は多くいないため、多くのビキナーズラックは必ず大きな損失という形で終わりを迎えます。

プロですら時には「運が悪かった」と称し負けの続く場面が出てくるのは珍しくありません。

勝率の高い取引でも負ける時が続くのを見れば、確かに運ゲーと称されても仕方がないでしょう。

運が悪ければ被害に遭ってしまうショック

運ゲーと見られる理由の一つとして相場で時々起こるショックと呼ばれる現象があります。

滅多に起きませんが、もし起きた場合は普段の動きでは考えられない程の大きな動きを見せるのです。

普段あまり動かない通貨ペアとしてドル円は有名ですが、ショックの対象になるとドル円すら数十円単位で動く可能性が高くなります。

過去に起こったショックとしてはリーマンショックやスイスフランショックといった種類があり、FXではなく別の場所で見かけた方もいるでしょう。

ショックは大きな動きを見せるため、マイナスへ向かうポジションを持っていれば一気に資金がゼロになるどころかマイナスになる被害へ遭ってしまいます。

実際に過去のショックでマイナスの被害に遭ったトレーダーは多くいました。

ショックで一番厄介なのは発生する予測ができず突然発生してしまうことであり、プロのトレーダーすらすぐに察知してリスク回避するのは難しいです。

そのため突然ショックが起き、資金がゼロを通り越してマイナスとなり借金を背負ってしまう状態になる被害へ遭うのは正に「運が悪かった」としか言いようがありません。

実際ショックで稼ぐのも、損するのも正に運次第でありこの現象を見ると運ゲーと見ても仕方がない状況でしょう。

本当に運ゲーではない

運ゲーという要素があるのは間違いありませんが、全体で考えれば正しくないでしょう。

FXに関わる環境を見ていけば理由が分かります。

ギャンブルと違い、完全に運頼みではない

運ゲーという考えと合わさり、FXは投資ではなくギャンブルと見られるケースも多いです。

最終的に勝てるか分からず、負ける時もあると考えれば確かにギャンブルと見られておかしくないでしょう。

しかしFXは決してギャンブルではありません。

理由としては単純であり、取引で勝てる確率は完全に運任せではないからです。

一言でギャンブルといっても様々ですが、どれもが提示されている情報から考え選択をします。

情報が正しいかは分からず、的中するかは完全に運任せとなるのです。

一方のFXは確かに何も考えず取引すればギャンブルと同じ勝てるかは運任せとなるでしょう。

しかしFXの相場は政治、経済を始めとした情報によって動きます。

更に相場の状況によってどう動くかも変わり、チャートを見ることである程度今後の動きを予測できるのです。

完全に当たるか外れるかが半々であるギャンブルと違い、FXは自分の行動次第で幾らでも勝率を上げれます。

逆に自分の行動次第で勝率を上げられるため、勝ち負けは半々になっていません。

そのため適当に取引してしまえば流れとは外れてしまい、負けが続く確率が高くなるのです。

FXはギャンブルと勘違いしているトレーダーの大半は、何も考えず取引してしまっているのでしょう。

リスクも自分次第で抑えられる

勝率が100%ではないため、FXで取引を続けていけば必ず負けて損失が出てしまいます。

しかし一言で「損失」と書けば確かに負けとなりますが、どのように損失を出すかはトレーダー次第です。

大きく動いて多額の損失を出す、マイナスが少しのところで決済して損失を抑える、どちらも損失ですが資金に与えるダメージは変わってきます。

ギャンブル、運ゲーであれば負けた時点で利用していたお金が全てなくなってしまうでしょう。

FXは損失を抑えた取引をすることで、例え負けたとしても次へ繋げられるのです。

運ゲーなら安定して稼げているトレーダーは存在しない

最も大きく運ゲーと違う理由として考えられるのがプロと称される専業トレーダーの存在です。

FXは大半のトレーダーが負けているとされていますが、一部の方は大きく勝ってFXだけで生活できる程の稼ぎを出しています。

稼いでいるトレーダーは一時的に勝っているわけではありません。

一時的に勝っているだけであればすぐに生活していく稼ぎがなくなり、専業トレーダーとしてやっていけないでしょう。

取引する相場は時期によっても変わるため毎月同じような利益を出すのは難しいですが、それでも専業トレーダーは生活していけるように勝ち続けているのです。

もしFXが本当に運ゲーであれば、専業トレーダー達もほとんど存在しないでしょう。

実際トレーダー達が運良く勝てて生活できている可能性もゼロではありませんが、その「運良く」が長年続くはずがないのです。

安定して稼ぎ生活を続けているトレーダーの存在、これがFXは運ゲーではない最も大きな根拠でしょう。

運ゲーと考えず取引するために

本当にFXで勝ちたいと考える場合は運ゲーと考える前に運ゲーとなってしまう要素をできる限り排除しなければいけません。

リスクの高い相場で取引しない

運ゲーと感じてしまうトレーダーの多くは、勝率が悪い相場で取引してしまっているケースが多いです。

相場の動きは時間によって変わり、中にはプロのトレーダーから見ると手を出すのは危険と判断できる時もあります。

プロですら危険と感じる相場で取引するのは自分から危険へ飛び込むようなものです。

ゲームに見立てて考えれば分かりますが、負ける可能性の高い状況で強敵に挑めば高確率で負けるのは目に見えています。

リスクが高いとされる相場の判断はトレーダー次第のところもあるため、自分が危険と感じたら手を出さない方がいいでしょう。

損失を前提に許容できる範囲を考えて取引する

100%の勝ちはないため負ける時が出てくるのは仕方がありません。

運悪く負けが連続することもあり、続けばそれだけ損失も増えてしまいます。

取引する場合は損失が連続で出るのを想定し、今の資金からどれだけの金額を許容できるか決めておきましょう。

許容できる範囲であれば、今後の取引で十分取り戻せます。

もちろん取り戻すという気持ちが前面に出て、取引が適当にならないよう気をつけましょう。

相場に影響を与える情報はできるだけ入手する

ショックは厳しいですが、それ以外の変動に影響する情報であればFX関連の情報サイトで入手できます。

情報を理解しておけばその分相場に今後どういう影響が出るか予想でき、突然の動きに遭うリスクは減らせるでしょう。

通貨ペアにより影響を受ける情報は変わるため、自分がメインで取引している通貨ペアはどのような情報で動くか理解した方がいいです。

運ゲーと思う前に自分の取引を見直すべし

予測できないショック等が原因で本当に運悪く大きな損失を出してしまったのであれば、運ゲーといいたくなるのは仕方がありません。

しかしそうでない状況の場合、運の前に負けた原因はトレーダー本人にあることが多いです。

確かに運ゲーの部分はありますが、FXで勝っているトレーダーがいるのも事実となります。

運ゲーと思って思考停止せず、まずは自分の取引と向かい合って悪いところを探してみましょう。

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