「対象」とは、何か1つのものに注目する場合に使用します。
「ターゲット」や「目標」というと分かりやすいです。
1つのものに対して使いますが、2つ以上あっても1つ1つは対象になります。
「対照」とは、2つ以上のものを比べるときに使用します。
他と比べる性質がある言葉なので、1つのものに対して使用することはできません。
「対象」の意味
対象は、1つのものに注目する場合に使用します。
コンビニでお昼ご飯を選ぶところを想像してみてください。
棚に「おにぎり」が陳列されています。
あなたから見て、おにぎりはお昼ご飯の「対象」になります。
仮に、「おにぎり」と「サンドイッチ」があったとしても、「おにぎり」も「サンドイッチ」も、それぞれがお昼ご飯の「対象」になります。
「対照」の意味
対照は、2つ以上のものを比較するときに使用します。
先程と同様に、コンビニにお昼ご飯を買いに来たところを想像してください。
「おにぎり」と「サンドイッチ」は、どちらもお昼ご飯の「対象」ではありますが、どちらかを選ぶ必要があります。
このとき、「おにぎり」と「サンドイッチ」の手軽さや値段、栄養素などを比較することでしょう。
このとき、「おにぎり」と「サンドイッチ」は「対照」という関係になっています。
「対象」と「対照」の用法や用例
「対象」:おにぎりもサンドイッチもお昼ご飯の「対象」だけど、野菜も摂れるサンドイッチにしよう。
このキャンペーンの対象者は、30歳以上の男性です。
「対照」:お昼ご飯はしっかり食べたい。
おにぎりはお腹がふくれて腹持ちも良い。
対照的に、サンドイッチは野菜が入っているからバランスよく栄養が摂れる。
Aというキャンペーンとは対照的に、Bというキャンペーンは誰でも応募できるみたいだ。
「対象」と「対照」の違いは比較しているかどうか
「対象」と「対照」の違いは、比較しているかどうかを考えることで判断できます。
比較する方は「対照」ですから、比較していないのであれば「対象」を使うことになります。
また、「対象」はターゲットという意味合いがありますので、合わせて覚えておくと間違えにくくなります。
Aというキャンペーンとは「対照」的に、Bというキャンペーンは誰もが「対象」になるのように、1つの文で両方使うこともありますので、注意して使用します。