【台本】と【脚本】の意味と使い方・由来や例文

「台本」も「脚本」も「セリフやト書き、演出を書き記したもの」で形式的にはほぼ同じ。

「台本」は「台帳」が語源で、芝居の現場だけでなくバラエティやニュース番組など、放送系の現場でも使える言葉。

「脚本」は主に芝居の現場で使われる言い回しで、「台本」よりも内容が細かい。

「台本」は芝居の「指示書」、「脚本」は芝居の「計画書」のようなニュアンスの違いがある。

「台本」の意味

「台本」は「映画・演劇・放送などで、演出の基本となるセリフやト書きなどを書き記した本」のことです。

「台帳」と呼ばれていたのが語源のようです。

「脚本」との違いはほぼありません。

強いて言えば「台本」は現場スタッフや出演者など前線の人たちが持っている「指示書」といった印象です。

また、「台本」はバラエティやニュース番組など芝居もの以外のジャンルでも使える表現と言えるでしょう。

「脚本」の意味

「脚本」は「演劇・映画などのセリフや動作、舞台装置などを場面ごとに細かく記したもの」を指します。

「脚(あし)」という字がある通り、「物事(作品)の土台になる本」という意味を持ちます。

「台本」よりも細かく演出が記されているという点では芝居の「計画書」に近いかもしれません。

「台本」とは異なりバラエティなどの他ジャンルで使われることは少ないかもしれません。

「脚本」はあくまで、演劇やドラマなどの芝居もので用いる印象です。

似ている言葉

似ている言葉に「戯曲」や「シナリオ」があります。

「戯曲」は「脚本」や「台本」の意味で使われることもありますが、厳密には脚本などと同じ形式で書かれた文学作品を指します。

つまり「戯曲」は文学作品のジャンルの一つという位置づけです。

「戯曲」を実際に上演するとなった時にはその戯曲は「脚本」と呼ばれることになります。

「シナリオ」は「脚本」や「台本」を英語で表した言い方です。

もとはイタリア語からきています。

演劇よりも映画業界で使われることが多いようです。

形式的には同じもの

「セリフや演出などについて一定の形式で書かれた本」を「台本」や「脚本」、「シナリオ」などと言いますが明確な違いはないと言えます。

形式的には同じものなので、ニュアンスとして使い分けられている言葉と言えるでしょう。

「脚本」は「台本」よりも細かく書かれた芝居の「計画書」、「台本」は現場で動く人に対する「指示書」の印象です。

どちらにせよ芝居の現場で使われる言葉と言えます。

また、その性質上、業界によってどの言葉を使うかといった傾向の違いがあるようです。

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