好きなものに囲まれて仕事をしたい。好きなことを活かして、それに関わった職種につきたい。そう思う人も多いはずです。
「本を読むことが大好き」「時間があれば読書を楽しんでいる」といった人たちにとって、本に関わる仕事はまさに天職です。
好きなことが仕事にできれば、日々の生活も楽しいものになります。
今回はそんな本好きな人に、本に関わる仕事とその内容の一端を紹介したいと思います。
目次
本屋さんなどの「書店員」
本に囲まれた仕事といってまず思い浮かぶのが書店で働く書店員。
書店員の仕事は販売だけでなく、コーナーをつくっておすすめの本を選んだり、お客様が本を探しやすく手にとりやすいように、整理、陳列したりといったことも含まれます。
書店員の仕事とは
書店員は、接客やレジでの販売業務以外にもたくさんの仕事を行います。
売り上げの計算や伝票の整理、在庫の管理から発注といった事務仕事はもちろん、重い本を運んだり、積み上げたりといった体力を必要とする仕事もこなさなくてはなりません。
幅広いジャンルを扱う書店であれば、自分の好きなものばかりではなく、他のジャンルの本についてもひととおりの知識を求められます。
好きだけでは務まらない書店員の大変さ
大きな書店や有名書店で働くのであれば、本に関してかなりの知識を持っていなければなりません。
そのような書店で扱う本は、話題の本や新刊本だけでなく、長く読まれて続けている本や、参考書、雑誌、漫画まで様々なジャンルと形態のものになります。
陳列されている場所だけでなく、どのようなジャンルであってもお客様の要望に応えられるよう、幅広い知識をもっていなければなりません。
またおすすめの本を選ぶためには多くの作品を読む必要がありますし、偏った知識ではお客様の質問に答えることはできません。
書店員によって売り上げが左右されるといっても間違いではありません。
ネットで気軽に検索して本を買える時代だからこそ、逆に書店では書店員の知識やセンスが求められるのです。
「流通」に関する仕事
取次店と呼ばれる仕事で、本を仕入れて納品したり回収したりといった、本を運ぶ流通を担う仕事です。
流通といっても単に本を運ぶだけではありません。各書店の売り上げデータなどをもとに、出版社から納品された本を割り振ることも取次店の大事な仕事です。
書店と出版社の間に入り、取り次ぎを専門に行う会社もありますし、大手の会社の場合は自社のなかに流通を行う専門の部署を持っていることもあります。
運ぶだけではない流通の仕事の大変さ
流通の仕事とはいえ本に関わる仕事ですから、本に関する知識はもちろん必要です。
それに加えて、書店と出版社の間に入るということは、人と人との間に入るということですので、高いコミニュケーションのスキルや調整能力が求められます。
本が好きというだけではなく、人の間に入ることが得意でなければ厳しい仕事かもしれません。
「編集」の仕事
本の編集に携わる仕事である編集者は、本が好きな人にとっては花形の仕事かもしれません。
企画から始まり原稿の作成、そして出版まで、自分の関わった本がひとつの形になって世の中に出ていくのは、やりがいのある素敵な仕事です。
最近では大手の出版社だけではなく、中小の会社や自社で出版部門を抱えている会社などもあり、職種としては決して狭き門ではありません。
やはり大変な編集の仕事
編集の仕事はやりがいがあるだけに、その内容は楽ではありません。
企画からライターへの執筆依頼、モデルの手配、取材、紙面のデザイン、やるべき仕事は膨大にあります。
それらのすべてを行いながら、売れるための本を作らなくてはなりません。
会議や出張、深夜までの作業など体力的にもハードであり、またたくさんの職種の人たちと共同作業をすすめていく精神的な強さも必要になります。
本が完成すれば喜びも大きいですが、ひきかえに編集者の日々の仕事は激務です。
本を「書く」仕事
これも本に興味のある人であれば一度はあこがれる仕事ではないでしょうか。
本を書く仕事は、小説や絵本などの作家や、コラム、記事、実用書などのライターと呼ばれるものまで幅広くあります。
何について書くにしても、共通して必要になるのは、語彙力や知識、そして読んだ人を満足させるための文章力といった才能です。
本を書く、文章を書くといったことで成功するのは並大抵のことではありません。
まずは他の仕事で働きながらでも、文章を書くスキルを身に着けていくことから始めるのがいいでしょう。
図書館で働く「図書館司書」
本に囲まれた仕事といえば、書店と並んで思い浮かぶのが図書館で働く仕事です。
ですが図書館での仕事には、募集条件に図書館司書という資格が必要条件になっていることが多くあります。
さらに学校などに併設されている図書館では、司書教諭という資格も必要になります。
資格には一定の条件がありますが、働きながら資格を取得して転職を目指す人もいます。
本が好きな人にはやりがいのある仕事と言えます。
図書館司書の仕事とは
図書館司書は、来館者への本の貸し出しや返却の対応の他にも様々な業務を行います。
本に関する資料をパソコンをつかって整理したり、返却された本の検品、本が傷まないように保護したりといったことも図書館司書の大切な仕事です。
想像しているより仕事量が多いため、残業しなければならないこともしばしばです。
本が好きならば転職を考えてみよう
本が好きな人であれば、書店や図書館などで本に触れる楽しさを知っているでしょう。
最近ではネットで検索して通信販売で本を購入したり、電子書籍によるダウンロードなどといった方法も一般的になりました。
もちろんそれも大変よいことですが、書店や図書館などで本と向き合うことは、それ自体がひとつの楽しさでもあるのです。
本が好きであれば、直接本に携わる仕事に転職を考えてみましょう。
本に携わる仕事に転職するなら
本に関わる仕事への転職を考えるなら、転職エージェントを利用してみましょう。
転職エージェントに相談することで、多数の仕事に対して、幅広い情報を得ることができます。
転職エージェントのキャリアコンサルタントに希望を伝えていただければ、本に関わる多くの仕事の中から、自分にぴったりの仕事を探し出すことができるでしょう。
