カラオケは、老若男女幅広い人が利用します。
友だちや職場の同僚とのコミュニケーションの場にもなりますし、一人でもストレス発散ができる楽しい施設ですよね。
しかし、そこで働いている正社員の仕事は、非常にきついものなのです。
仮に店長であったとしても、給与が低いということもあり将来は不安です。
そこで今回は、カラオケ店で働くことの将来性について、仕事内容とともにお話しします。
目次
カラオケ店の正社員は何が大変?
カラオケ店で働いている人と言えば、アルバイトが多いと思っていませんか?
実は、店長をはじめ正社員も働いており、その仕事内容は非常にきついものとなっています。
実際の仕事内容と合わせて見ていきましょう。
酔っ払いへの対応や後始末がきつい
飲み会の二次会などで利用することも多いカラオケ店。
酒類の提供もあり、酔っぱらっている客がいるのは毎日です。
泥酔状態ですから、部屋やトイレで嘔吐してしまったりすることももちろんありますよね。
カラオケ店の店員は、この対応や掃除を行わなくてはなりません。
あまりいい気分でない仕事ですし、通常業務もこなしながらの対応ですから、非常に大変です。
また、正社員はアルバイトを守るという役目もあります。
悪質な客に対して、時には毅然とした態度で対応していかなくてはならず、精神的にも負担が大きいでしょう。
アルバイトが休んだ時の穴埋めをしなくてはならない
アルバイトが急に休んでしまったり、シフトに入る人が見つからないことがあったりもします。
この時に穴埋めをしなくてはいけないのはやはり正社員。
自分が休みであっても、休日を返上して出勤しなくてはなりません。
土日関係なく営業していることもあり、プライベートを犠牲にすることが多いのです。
アルバイトの指導が大変
カラオケ店の店員は若いイメージがありますよね。
特にアルバイトは学生などの若い人が多く、社会人としてまだ半人前の人もたくさんいます。
そのため、連絡もなく突然休んだり態度が悪かったりと、客や他の店員に迷惑をかけることも少なくありません。
もちろん、きちんと仕事ができる優秀なアルバイトもいますが、そうでない人が多いということも事実でしょう。
店の信用問題にもかかわるので、きちんと指導する必要があり、正社員はなかなか大変なのです。
カラオケ店の正社員の将来は?
さて、カラオケ店で働く正社員は大変な仕事だということはわかりましたね。
ただ、将来性があればまだ希望はありますよね。
カラオケ店の未来は果たして明るいのでしょうか?
複合型漫画喫茶の増加によりカラオケ店の価値が低下
漫画喫茶というものを利用したことはあるでしょうか?
近年は複合型の漫画喫茶が増加してきて、漫画を読んだりインターネットをしたりするだけでなく、カラオケもできるようになってきました。
そのため、カラオケをするのにカラオケ店ではなく漫画喫茶を利用する人も増えてきているのです。
漫画喫茶は料金が非常に明確で、店によって大きく金額が変わることもありません。
また、複合施設ということでカラオケだけでなく様々な娯楽が楽しめます。
それに対して、カラオケ店はカラオケしかできないことも多く、料金も時間や店によって異なりわかりづらいです。
比較してみても、カラオケ店より漫画喫茶の方がメリットは大きいと感じますよね。
このように、カラオケ店の価値は以前よりも低下しつつあるのです。
多様化する娯楽。カラオケが定番ではない時代に
一昔前は、娯楽と言えばカラオケというくらいカラオケ人気がありました。
しかし、技術が進歩したことにより、娯楽も多様化、カラオケ以外にも楽しめるものがたくさん出てきました。
まだまだ飲み会の二次会の場として定着しているカラオケですが、いつ新しい定番が出てくるかわかりません。
今までになかったような斬新なアイデアが出てこない限り、カラオケの需要が大きく回復することは考えづらいでしょう。
高齢者を取り込むアイデアが必要
高齢化社会ですから、今後どのように高齢者を取り込んでいくかがカギとなってくるでしょう。
例えば、若者向けに作られた騒がしい雰囲気の店ではなく、高級感があったり落ち着いた雰囲気だったりする店にしてみるという方法もあるでしょう。
パチンコやスロットは、認知症予防として老人ホームで利用するということもしています。
時代に合わせて、アイデアを出して変えていく柔軟性が、カラオケ店が生き残るためには必要となってくるのです。
過労によるリスクが高い
カラオケ店の正社員の仕事は激務です。
土日もなく、営業時間も長いことから、場合によっては連続勤務ということもあります。
店で仮眠をとってまたすぐに出勤ということもあるようです。
業務自体も体力仕事ですし、接客も加われば精神的にもつらいことがあるでしょう。
このような働き方をしていては、過労で倒れてしまいます。
うつ病などの重大な疾患に陥ってしまう可能性もあり、危険と隣り合わせの仕事だと言えます。
倒れる前に転職を
休みも取れずに長時間労働、カラオケ店で正社員として働いていくのは、つらいものがあります。
将来性も不安ですから、働き続けることはあまりおすすめできません。
心身ともに疲れて倒れてしまう前に、転職を考えましょう。
若ければ転職市場でも需要がありますから、早めに動き出すことが大事です。
転職エージェントの利用がおすすめ
転職をするのであれば、転職エージェントを利用しましょう。
ハローワークなどに足を運ばなくても、自宅にいながら仕事探しをすることができます。
また、面接の日程調整などの企業との連絡も、代わりに行ってくれます。
カラオケ店の店員は忙しくて転職活動をする時間も確保できないでしょうから、このようなサポートがあれば安心ですよね。
効率よく無理なく転職先を探すことができるでしょう。
将来を考えて心身ともに無理のない働き方を探そう
カラオケ店の正社員の仕事は大変です。
心身ともに負担がかかる仕事ですから、長く続けていくことは難しいでしょう。
カラオケ店自体の将来性も期待できるかはわかりません。
今の仕事がつらいのであれば、これを機会にじっくりと考えてみましょう。
転職も選択肢の一つとしながら、無理のない働き方を探してください。