「都市部ならやりがいを感じられる仕事がたくさんありそうだ」「地方だから仕事の選択肢が少ない」など、都市部への転職を目指している人は少なくありません。
地方で生活しながらも、いつか都市部で働いてみたいという憧れをもっている人もいるのではないでしょうか。
ですが、すでに地方で就職して生活基盤がある状態から都市部の企業へ転職するのは大変な面があります。
転職活動に時間がかかれば、宿泊費や交通費なども相当な負担になりますし、必ず就職できるとも限りません。
漠然とした憧れだけで転職活動に飛び込んで後悔する前に、あらかじめ考えられるリスクについて学んでおきましょう。
今回は、地方から都市部への転職活動で気を付けるべきポイントについて、いくつか紹介したいと思います。
都市部で働くとは
都市部で働くとはどういうことでしょうか。
理由は人それぞれかもしれませんが、まず考えるべきは、本当に都市部でなければならないのかということです。
都市部ではたくさんの人が働いており、仕事の種類も豊富です。
しかし地方にも大企業の関連会社や支店など、優良企業がないわけではありません。
コンビニを探すのも難しいような地域や、過疎化のすすんでいる農村部でなければ、探せば仕事はあるはずです。
また、東京などの大都市では会社の数が多い分、競争もかなり厳しくなります。
優秀な人材もたくさんいるので、甘い考えの人はすぐに淘汰されてしまうでしょう。
残業や休日出勤の割合も多く、必ずしも働きやすい環境であるとは言えません。
都市部で働くためには、このようなリスクを覚悟した強い意志が必要です。
引っ越しは転職先が決まってから
同じ都市部で働くとしても、地方からの通勤になるのか、それとも都市部へ移住するのかでリスクも大きく違ってきます。
通勤が難しい場合は引っ越しをしなくてはなりませんが、引っ越ししてから転職活動をするのがよいのか、転職先が決まってから引っ越すべきなのか、迷う人もいるでしょう。
答えとしては、転職活動をしてから引っ越しをするべきです。
引っ越しを先にしてしまうと、通勤圏が決まってしまうので、選択できる会社が限定されてしまいます。
またスムーズに転職先が決まらない場合は、生活コストの高い都市部で、収入のないまま生活しなければなりません。
早く就職しなければならない焦りから、応募先にも妥協が生まれます。
地方からの転職活動は、金銭的負担や時間の調整など苦労も多いですが、勢いで引っ越しをしてしまうよりはリスクが抑えられ、結果的に余裕のある会社選びができるのです。
都市部の生活を体験してから決めたいなど、どうしても先に住みたい場合は、一時的に知人の力を借りるか、ウィークリーマンションなどを利用するのがよいでしょう。
ただしあくまで一時的な移住ですので長くは生活できませんし、住民票の異動もできませんので、郵便物の受け取りができません。
応募先から郵送の書類がある場合には注意が必要になりますので、特に気を付けてください。
効率のよい日程調整が必要
希望の職場をみつけるためには、余裕のある転職活動が必要です。
そのためには在籍しながら転職活動するのがよいでしょう。
先に退職してしまっては、金銭的な余裕がなくなるので、焦りやプレッシャーから応募先の選択にも妥協が生まれてしまいます。
ですが、在籍しながらでの転職活動は、時間が制限されてしまう面があります。
地方からの転職活動では、面接や会社訪問のために都市部へ異動するための時間がかかりますし、何日も休暇をとるのも難しいでしょう。
この問題をクリアするためには、効率のよい日程調整が必要になります。
一社だけで転職に成功できるとは限りませんので、同日に複数の面接をまとめるなど、何度も足を運ばなくて済むように調整しましょう。
志望動機は相手先の企業に関することを述べる
応募書類や面接などで、志望動機は必ず聞かれます。
志望動機については、必ず相手先の企業に関する内容を踏まえた答えをしましょう。
実際の志望動機としては、都市部で働きたいという希望が先にあるかもしれません。
ですが、そのような動機は採用担当者によってはマイナス要素としてとらえます。
採用する会社としては、応募者が自社にどの程度貢献できる人なのか、この会社で働く意欲がどの位あるのかを知りたいのです。
「都市部で働きたい」「地元ではやりたい仕事がない」などの理由はNGです。
そのような志望動機では、「この会社でなくても働ければどこでもよいのでは」と思われてしますます。
また、履歴書がある以上、現在の生活基盤が地方にあるのは隠せません。
場合によっては都市部に出てくる理由を聞かれるかもしれませんが、それでなくとも志望動機に関しては必ず聞かれます。
志望動機への答えとして、注意しておくべきポイントは、相手先の企業に関する内容を必ず含めることです。
「御社の○○という考え方に魅力を感じた」「地方を離れても御社で働きたい」などの視点を持った答えがよいでしょう。
応募先の情報を集めて企業研究をしたうえで、しかっりとした返答ができるように準備してください。
転職活動には転職エージェントを利用しよう
先述したように、地方から都市部への転職活動では、効率のよい時間調整や注意するべきポイントがあります。
慣れない転職活動でこれらのハードルを越えるのは大変でしょう。
転職を成功させるためには、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントは、一般の情報誌やハローワークと比べても多くの求人を持っていますので、地方にいながらでも沢山の情報が手に入れられます。
また、応募書類の書き方からアピールポイントのアドバイス、面接の日程調整までをサポートしてくれるので、不安はかなり軽減されるでしょう。
地方からの転職活動は、それ自体がリスクを含んでいますので、その負担を避けるためにも転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントは無料で利用できますので、まずは登録から始めてください。
希望の仕事への転職を成功させよう
今回は、地方から都市部への転職活動で気を付けるべきポイントについて、いくつか紹介しました。
転職活動は、計画性を持って効率よく行うことで、採用される可能性が高まります。
地方からの転職活動では、特に負担や注意するべきポイントが多くありますので、しっかりと準備したうえで行ってください。
希望の仕事への転職を成功させるために、まずは一歩踏み出しましょう。
