レバレッジ100倍の特徴。取引方法と気をつけるべきポイント。

レバレッジ100倍、レバレッジを考えずとも100倍というのはとてつもなく大きな数字です。

FXで100倍のレバレッジを使うとなれば10、20倍で取引していた時と比べ世界は大きく変わるでしょう。

しかしレバレッジの増加は損失の増加にも繋がるため、100倍となればより気をつけて取引しなければいけません。

ではレバレッジ100倍の取引はどうすればいいでしょうか。

海外業者の利用が前提となる100倍

昔は国内の業者でもレバレッジ100倍による取引はできました。

しかし現在国内では規定で上限が定めれており、最大25倍までとなっているため100倍の取引はできません。

レバレッジ100倍で取引するとなれば基本的に海外業者の利用が必須となります。

最も調べれば国内でできないと分かるため、100倍で取引を考えているトレーダーの大半は海外業者を前提としているでしょう。

国内でも100倍で取引できる方法はある

基本的に100倍は海外業者の利用となりますが、実は国内でも利用できないわけではありません。

上限は25倍となっていますが個人で口座を作る時の規定です。

FXの口座には個人だけでなく法人用があり、そちらではレバレッジの上限が決められていません。

法人用の口座であれば25倍を超えて100倍の取引ができるのです。

しかし法人用であるため個人のトレーダーでは利用できません。

個人で利用するとなれば自分で会社を設立し法人となる必要があります。

「設立」と書きましたが、本当に会社を建築したりオフィスを借りる必要はありません。

単に様々な手続きを行い法人登記をすればいいだけです。

しかし会社設立はかなり面倒で時間のかかる行為となります。

時間だけでなく費用もかかるため、FXを始める前に使う資金が減ってしまうでしょう。

会社設立すればそれで終わりではなく、維持する必要もあるためそこで費用がかかるのです。

費用を考えれば何も考えず法人のために手続きを行うのは得策とはいえません。

単に100倍で取引したい場合は海外業者を選んだ方がよいのです。

法人口座を利用するメリット

法人口座も決して悪いことばかりではありません。

会社としてFXの取引を運用していくため、個人よりも広い範囲で経費が認められやすくなります。

確定申告での手続きでは個人よりも税金を安くできるのです。

他にもFXでは損失繰越できますが、個人だと最大で3年間しか繰り越せません。

法人の場合は9年に延長されているため、より長く損失を確定申告時に利用できます。

最も費用を考えれば、1年を損失で終わらせるのは避けたいところですが。

別の投資をしていた場合、そちらと合わせて損益の計算ができます。

例えば株式投資を一緒にしていればFXで損失を出した時、株式投資の利益を差し引けるのです。

法人するリスクに比べメリットが大きいと考えれば選ぶのも間違いではありません。

レバレッジ100倍について

100倍は10倍に10倍をかけた倍率であり、1あれば100、10あれば1000と桁が2つ付く程の変化です。

必要証拠金がかなり少ない

100倍ともなれば資金が1万であっても100万運用できる計算となります。

必要証拠金も100分の1となり大きく減額されるのです。

例えばドル円はレバレッジなしで100万程度なため、100倍となればたったの1万で済むようになります。

ユーロ円は125万程度であり、100倍で1万2500円となるでしょう。

通貨ペアの中には証拠金が少ない種類もあり、例えばランド円だとレバレッジなしで8万です。

100倍がかかればたったの800円であり1000円すらも下回ります。

レバレッジ100倍となれば最低限用意すべきとされる10万程度の資金でも十分利益が狙える範囲となるのです。

想像以上の金額を動かせ、利益を狙える世界

ドル円は1万まで落ちるため、仮に資金が100万であれば100枚持てます。

100枚であれは1pips1万の動きとなるため、1日で数十万単位の利益を期待できるでしょう。

月収と考えれば数百万狙えるようになり、順調に利益を出せば専業トレーダーとしてやっていけます。

100万で100枚はギリギリの資金となるため、余計に用意する必要があるのは確かです。

しかし200万程度用意すればリスクを含めて100枚での取引も考えられる範囲となります。

動かす金額にもよりますが本来持っている資金の数倍の利益を狙える世界となるのです。

仮に資金100万でも半額程度で動かすとなれば50万で50枚持てます。

50枚であれば5000円動かせるため、1日で10万は狙えるでしょう。

月収にすれば100、200万取れるのも夢ではありません。

100倍は少ない資金でも専業トレーダーとしての利益を得られる可能性があります。

利益以上にリスクも大きく膨れ上がる

100倍となれば利益だけでなく損失も考えられない金額まで膨れ上がってしまうでしょう。

先ほど金額によっては月収で資金の数倍を狙えると書きましたが、逆にあっさり資金がなくなってしまう可能性もあるのです。

1回の損失が致命的となる危険性もあり、無闇な取引をすればそれだけでFXの取引ができなくなっても不思議ではありません。

大きく動かせる分、ロスカットも少しマイナスに動いただけで発動しやすいです。

特に少ない資金で大金を動かしていると数分後にはロスカットされていた、というのも珍しくはないでしょう。

専業レベルの利益は魅力的ですが、利益ばかりに目を取られていると絶望を味わうのが100倍のリスクです。

借金の心配をする必要はない

大金が動くとなれば資金がゼロへ通り越してマイナスになる可能性も高くなるでしょう。

仮に資金10万で5枚の取引をしていれば1円で5万になるため、2円動いただけでゼロになりマイナスの危険性が高くなります。

円単位の動きであっさり資金がなくなってしまうため、相場が急変してロスカットが機能しなければ確実にマイナスとなるでしょう。

しかし実際取引する上で借金の心配をする必要はありません。

100倍の取引は基本的に海外業者での取引となり、海外では多くの業者でゼロカットというシステムを採用しています。

ゼロカットは資金がマイナスになった時、自動でゼロにしてくれるものでありマイナスをなかったことにしてくれるのです。

そのためゼロカットのある海外業者を利用していれば絶対に借金が発生しません。

100倍となれば大金を動かしてマイナスになるリスクもかなりのものになるため、ゼロカットはトレーダーにとって有難いシステムでしょう。

法人口座を利用して国内で取引するのではなく海外を選んだ方がいいのはゼロカットも理由となるのです。

100倍のレバレッジでどう取引するか

借金の心配をする必要はありませんが、リスクとして大損失が出るのは変わりません。

常時ではなく相場で使い分ける

100倍の取引は魅力的ですが、常に同じ倍率で取引すればリスクを高めてしまいます。

100倍を利用するとしても10回取引するとすれば10回全てで利用する必要はありません。

国内の上限25倍と違い、50倍や60倍といった倍率も利用できます。

相場の流れと予想のしやすさに応じて倍率を変えるといいでしょう。

トレンド相場といった予想がしやすい場面に会った時は思いっきり100倍で取引するといいです。

トレンド相場であれば大きな値動きをするため、100倍での取引となれば相当な利益を期待できます。

取引回数を極端まで減らし分かりやすいトレンド相場が出るまで待つのもいいでしょう。

FXにおいて大事なのは取引することではなく十分な利益を出すことです。

1、2回といった少ない取引回数でも多額の利益が出せれば問題ありません。

むしろ取引回数を無闇に多くすると負ける回数も増えてしまうため、リスクを考えれば少ない回数で確実に勝ちを得る方がいいのです。

取引回数を減らせば相場と取引画面へ張り付く必要はないため時間的にも余裕ができます。

損失に対して考えておく

相場に絶対はなく取引に必勝はありません。

取引を続けていけば必ず損失の出る場面が出てきてしまうでしょう。

100倍となれば出る損失も大きくなりやすいため、トレーダーは損失へ向かう時にどうリスクを取るか考えておかなければいけません。

基本的に損失の許容できる範囲は資金との相談となります。

100倍となれば大金の動く関係で許容できる範囲もトレーダーにより変わってくるでしょう。

勝てているトレーダーであれば1回の損失が出たとしても、総合してプラスになるよう取引すれば問題ないからです。

100倍で取引をする時、運用する資金と合わせてどのくらいの損失を取るか決めておきましょう。

資金が多ければスワップポイントで利益を狙える

100倍となれば必要証拠金をかなり減らせるため、その分取引量も25倍では考えられない程の枚数にできます。

取引量を増やせる特徴を考え、取引ではなくスワップポイントを狙ってポジションを保有するのもいいでしょう。

スワップポイントの高い通貨ペアといえばトルコリラ円が有名であり、レバレッジなしだと20万程度の証拠金が必要です。

しかしレバレッジが100倍となればたったの2000円で取引できます。

2000円となれば10万円の資金でも10枚以上、ギリギリを考えなければ30枚程度持てます。

30枚であればスワップポイントは3000円となるため、月収で9万です。

1年で考えれば100万近くとスワップだけでこれだけの利益を得られます。

更に資金を増やして50万持つとなれば100枚持てるでしょう。

100枚となれば1万の金額となり、月収で考えれば30万と普通に取引して出せる利益並です。

更に資金を増やして100万となれば300枚も現実的な話になるでしょう。

3万動くため月収で90万と、スワップポイントだけで生活していくのを考えられるレベルとなります。

取引で運用するのに比べれば利益は少ないですが、放置するだけで後は生活していける収入が得られるのはかなり魅力的でしょう。

もちろんトルコリラは安定した相場ではないため、急変した時の相場に気をつける必要はあります。

しかし元々の証拠金は低くレートも高くないため、枚数さえ抑えれば意外とロスカットになる危険は少ないのです。

気をつけたいのはトルコリラ自体がマイナー通貨であるため、海外業者でも取り扱っているとは限りません。

スワップポイント目当ての場合はトルコリラで取引できるか確認してから業者選びをしましょう。

スワップポイントはトルコリラ以外も考える

トルコリラ以外もスワップポイントでは負けていながら通貨としては安定している種類もあります。

金利の高いメジャーよりの通貨として有名なのは豪ドルであり、どこの海外業者でも取引できるでしょう。

スワップポイントは30円程度とトルコリラに比べ低く感じられますが、通貨全体として見れば金利の高い方です。

利益は格段に落ちてしまいますが、将来的に数百万の資金を用意できれば枚数を多くして一定の利益を得られる可能性はあります。

トルコリラは通貨としてのリスクもあるため、スワップポイント狙いの方は他の通貨も考えておいた方がいいでしょう。

海外業者選びに気をつける

100倍となれば必然的に海外業者選びとなります。

レバレッジ100倍であればどこの海外業者でも実装されているため選択肢は狭くなりません。

しかし国内と海外では違ってくるため、選択肢が増えるとなれば業者選びは慎重に行う必要があるでしょう。

大前提として問題のある悪質な業者を選ばないことです。

海外は法律が機能していない点もあり、国内と違い悪質な業者も平気で存在できます。

調べて怪しい情報がないかを確認しておきましょう。

特に目安となるのがライセンスであり、信頼できる業者であればどこかの国からライセンスをもらっています。

ライセンスのない業者は怪しいと考えられ、良い判断材料になるのです。

悪質関係なしに海外は信託保全が義務化されていないため業者によってはありません。

海外業者は国内と比べゼロカットと高レバレッジの関係で倒産リスクが高くなっています。

信託保全がされていなければ倒産した時資金が戻ってこないため、金額によっては相当な損失になるでしょう。

選ぶ時は信託保全がされているかを確認してください。

スワップポイントを目的として利益を狙う場合は取り扱っている通貨ペアの確認も忘れないようにしましょう。

いきなり100倍も選択の一つ

リスクの高い100倍取引ですが、海外業者であれば資金はマイナスにならないため借金の心配は必要ありません。

ならないのを活かして一定の資金だけを入金し100倍で取引するのもいいでしょう。

実際に動く金額が多ければ取引の感覚も変わるため経験をするのは意外と重要です。

失っても問題ない資金があった場合、現在考えてない方でも100倍の取引を考えてみるといいでしょう。

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