【ボンゴレロッソ】と【ボンゴレビアンコ】の意味と違い、使い分けや使い方

「ボンゴレロッソ」とは、スパゲティ料理の一種です。

あさりを白ワインで蒸し煮し、トマトを加えたソースを用いたものです。

イタリア語で「ボンゴレ」は「あさり」、「ロッソ」は「赤」という意味です。

「ボンゴレビアンコ」は、あさりを白ワインで蒸し煮したものを具材に用いたものです。

イタリア語で「ボンゴレ」は「あさり」、「ビアンコ」は「白い」という意味です。

トマトの歴史と「ロッソ」と「ビアンコ」

16世紀にイタリアでは飢饉があり、これまで鑑賞用であったトマトが、初めて食用として食べられました。

その時まで、トマトの鮮やかな赤色には毒性があると信じられていたために、食べられることはありませんでした。

それを機に、18世紀末頃にはさまざまなトマト料理が生まれ、「ボンゴレロッソ」などのトマトソースのパスタも食べられるようになりました。

美味しい「ボンゴレビアンコ」を作るコツ

「ボンゴレビアンコ」はソースがシンプルなパスタ料理なので
パスタを茹でる時の塩を強めにしないと味がぼやけてしまいます。

ニンニクは焦がしてはいけません。

焦げる前のキツネ色になり始めた時に、砂抜きして良く洗ったあさりを入れることもポイントです。

あさりの貝殻は案外簡単に割れたり、欠けたりしてしまいますので、ゴムべらも併用して静かに混ぜ合わせる方が良いです。

美味しい「ボンゴレロッソ」を作るコツ

「ボンゴレロッソ」を美味しく作るコツは、
ニンニクがきつね色になるまでしっかりと炒めることです。

それによって、ニンニクの旨みを十分に引き出し、オリーブオイルにも旨みがしっかりと移るのです。

また、隠し味には味噌を加えることも美味しく作るコツです。

これは、トマトと味噌の相性が非常に良く、隠し味に少し加えることでトマトの旨みが引き立つからです。

さらに、オリーブオイルとゆで汁を、泡立て器で混ぜ合わせてから投入することです。

それによって、十分に乳化させて、美味しいソースができます。

ボンゴレの発祥

ボンゴレの発祥地は、イタリアの南西部、カンパニア州ナポリ沿岸部です。

その地で身近に採れていたあさりを使って作っていた料理が、瞬く間にイタリア全土に広まりました。

「ボンゴレ」はイタリア語では「vongola」と書き、あさりやはまぐりの貝類のことを言います。

ボンゴレの入ったパスタには、スパッゲティやスパゲッティーニ(少し細く、太さは1.6mm前後)や
リングイネなどのロングパスタが良く合います。

おすすめの記事