【みかん】と【オレンジ】の意味と使い方・由来や例文

「みかん」はオレンジに比べ皮が薄くて剥きやすく、種が少ない上にさっぱりとしているため食べやすい果物です。

生食に向き、そのまま食べる、場合によってはジュースにも加工されます。

「オレンジ」はミカンと比べ皮が厚く、剥きにくいため、加工して用いられる生食に向かない果物です。

ジャムや菓子に加工され、甘さと香りを利用されます。

「みかん」について

日本で言うところの「みかん」は、ほとんどが温州(うんしゅう)みかんです。

400年ほど前に中国から鹿児島へと渡来した際に、原産国の中国温州から名付けられたことが名前の由来になっています。

現在は日本でも温州みかんは、有田みかんや愛媛みかんとして栽培されています。

オレンジと異なり、みかんの皮は薄く、味がさっぱりとしているため、生食やそのままの味を楽しめる、ジュースやゼリーなどに加工されています。

また、種がないことも生食が推進される一つの要因になっています。

マンダリンオレンジはみかんの近縁種であるので、オレンジという名称はつきながらも、日本ではみかんとして受け入れられています。

「オレンジ」について

日本で言うところの「オレンジ」は、ほとんどバレンシアオレンジです。

バレンシアの名前はスペイン東部、地中海に面した町の名称ですが、実際の故郷はアメリカのカリフォルニアです。

これは、カリフォルニアに移住した、バレンシア出身のスペイン人、ウィリアム・ウルフスキルさんが開発し、故郷になぞらえて名付けたことに由来します。

現在日本でも栽培されています。

みかんと異なり、オレンジの皮は厚く、生食には向きません。

しかし、その豊かな香りと濃厚な味で、お菓子やジャムとして利用されています。

また、実が大きいことも特徴の一つといえます。

「みかん」と「オレンジ」の共通点と異なる点

みかんとオレンジは同様に柑橘系の果物です。

そのためどちらも人間に必要で、風邪予防や美容効果に期待できる、ビタミンCが多量に含まれています。

また、疲労回復に有効なクエン酸も同様に含まれています。

同じ重さでもカロリーは、みかんが46kcal、オレンジが39kcalとあまり変わりません。

ちなみに、みかん1個で1日に必要なビタミンCを摂取できますが、オレンジは大体半分で同量のビタミンCを摂取できます。

異なる点としては、含まれる栄養素です。

みかんには、目の粘膜を保護する効果のある、ビタミンAに変化するβカロテン、そしてがん予防、骨粗しょう症予防にもつながるβクリプトキサンチンが含まれています。

オレンジには、高血圧を引き起こす要因の一つであるナトリウムの排泄を促進するカリウム、そして水溶性食物繊維のペクチンが含まれています。

両方適度に摂取して、健康につなげたいですね。

「みかん」と「オレンジ」のおいしい見分け方

みかんとオレンジは同様に、新鮮なものを選ぶ方が良いとされています。

また、柑橘系と言うこともあり、ツヤの具合で新鮮さがわかるように思えますが、特にオレンジはツヤ出しのための薬品が塗られている場合があるので注意しましょう。

まず、みかんを選ぶ際は、ヘタを見ましょう。

ヘタが小さいものの方が一般的に糖度が高いと言われています。

また、皮の表面に見えるツブが小さくはっきりとして、ずっしり重いもの。

これがしっかり成長し、新鮮なものという指標になっています。

オレンジの場合もみかんと同様、ずっしりと重いものを選びましょう。

大きいのも一つの基準ですが、皮がふかふかしているものはおすすめできません。

これは浮き皮といって、腐りやすいオレンジの特徴となっています。

ツヤ出しのための薬品は、そのまま体内に取り込まないよう、みかんもオレンジもしっかりと洗浄することが大切です。

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