どれも、鉱物の「金」が形を変えたものです。
まず「金粉」は、金が粉状になり、砂とともに川底などに埋まっているものです。
次に「金粉」は、蒔絵などに使われる金の子なのことをさします。
続いての「金箔」は、金を限りなく薄く引き伸ばしたものをさします。
食すこともできます。
最後に「金泥」は、金を膠で溶かし、泥のようにした画材のことです。
それぞれ全く異なる姿であることがわかります。
「砂金」の意味
簡単にいうと、砂とともに川底に沈んでいる「金」を指します。
子供の頃、水辺できらきら光る砂金を集めて遊んだことのある人も多いのではないでしょうか。
この砂金、どのようにしてできるかというと、「風化」という現象によるものです。
鉱床として存在していた金が、長い年月をかけ、風や湿度などの影響を受け粉末状になり、砂礫とともに川底などに堆積し、砂金となるのです。
「金粉」の意味
「きんぷん」と読みます。
表記そのままの意味を持ち、鉱物の「金」や、それ以外にも金色の金属の粉末をさします。
日本の伝統的な芸術・工芸である、絵画や蒔絵(まきえ)などにも使われます。
蒔絵に関しては、その生地に金品を蒔いたものを特に「金粉蒔地」と呼びます。
金は粉末になってもやはり貴金属。
高値で取引されます。
「金箔」の意味
金を叩いて打って、紙のように、時にはそれ以上に薄く引き伸ばしたもののことを言います。
食用のものもあり、高級な日本料理の飾りとして用いられることが多いです。
最近では、金箔ソフトクリームなんていうのも、気軽に味わうことができます。
また、「金箔」という言葉を使った言い回しとして、位や肩書きがつくという意味の「金箔がつく」や、隠れていた本性がバレるという意味の「金箔が剥げる」などもあります。
「金泥」の意味
今回の4つの言葉の中では一番聞き馴染みのない、「こんでい」もしくは「きんでい」と読む言葉です。
これは金粉を、膠の液で泥のように溶かしたものだそうです。
金粉と同様で芸術分野でもてはやされており、日本画や装飾、昔は写経なんかにも使われていました。
本物の金を用いた絵の具や墨のような画材というイメージで良さそうです。