PCのキッティング作業とはどういうものか、ご存知でしょうか。会社でパソコンを新たに導入・古いものと入れ替える際などに必要な作業のことを「キッティング」と呼びます。
PCをセットアップする際に必要な初期設定や必要なソフトのインストール、社内で使用しているネットワークに接続するなどして、業務で支障なく使える状態にするための作業のことです。
パソコン1台に対して約3時間ほどのキッティング作業が必要と言われており、その作業量は膨大で、かなりきつい仕事であることでも知られています。
そこで今回は、キッティングの面白さやPCのキッティングの仕事に向いている人、さらにぜひ知っておきたいPCのキッティングのきついところなどについて、いろいろな角度から検証していきます。
目次
「きついと感じない人もいる？」PCのキッティングの面白さ
慣れてくる頃に「きつい」と感じるようになることが多いPCのキッティングですが、中には長時間キッティング作業を続けているのに、まったく「きつい」と感じない人もいるようです。
そうしたタイプの人は、自分なりに「PCのキッティング作業の面白さ」を見出している人に他なりません。では、PCのキッティング作業の面白さとは、一体どのようなところにあるのか、考えていくことにしましょう。
仕事をマスターすれば自分のペースで作業できる
とても難解そうに感じるPCのキッティングという仕事ですが、実は詳細なマニュアルが用意されているので、想像している以上にきついと感じない場合がほとんどです。
PCにまったく触ったことがないという人には、それでも難しいと感じてしまうかもしれませんが、日常的にPCに触れる機会がある人であれば、難なくこなせるようになっています。
ですから、いちどPCのキッティング作業の流れを覚えて身につけてしまえば、あとは自分のペースで作業をすることができるため、きついというよりも楽しんで業務に打ち込むことができるようです。
ただ、マニュアルの通りに作業することが求められますので、「より効率の良い方法を見つけたからそのやり方を採用したい」ということは許されません。自分の個性を生かして仕事をしたいという人にはきつい仕事と言えそうです。
スキルアップを目指して頑張れる人
PCのキッティング作業というのは、作業量は膨大ですが、それほど給料が高いわけではありません。そのため、PCのキッティングの技術を学んだあとは、ステップアップしていくことも視野に入れておくと良いでしょう。
PCのキッティング作業の経験に加え、プログラミングやユーザーサポートといった職種を経験することによって、さらに安定した給料を得ることも不可能ではありません。
PCのキッティングの仕事に向いている人とは？
PCのキッティング作業というと、「PCについての専門的な知識が必要なのでは？」「それなりの技術力がなければきついのではないか」と感じるかもしれません。
しかし実際のところ、PCのキッティング作業に関して言えば、特に専門的な知識が必要ではないので、誰でもチャレンジすることができます。
そして中には、慣れてくるほど「きつい」と言われることが多いPCのキッティング作業を楽しんでおこなう人もたくさんいるのです。では、PCのキッティングの仕事に向いている人とは、一体どのようなタイプの人なのでしょうか。
チャレンジ精神が旺盛な人
PCのキッティング作業というのは、最初はまずマニュアルを一通りマスターするところから始まります。ですから、チャレンジ精神が旺盛で、意欲的に知識を吸収していける人には向いている仕事と言えます。
逆に、何かをゼロから勉強することが苦手な人や、マニュアル通りに作業することに抵抗があるという人にとっては、PCのキッティング作業はきつい仕事になるかもしれません。
PCのキッティングの仕事がスムーズにできるようになってきたら、キッティング業務にとらわれず、他のPC関連の仕事に挑戦してみるという選択肢もあります。
ひとりで地道に作業するのが好きな人
ひとりで地道にコツコツと作業することが苦にならない人も、PCのキッティング作業に向いていると言えるでしょう。1日中PCと向き合っていても疲れないタイプの人にはピッタリの仕事です。
その一方で、ひとりで仕事をするよりもチームで仕事をする方が実力を発揮しやすいという人にとっては、PCのキッティング作業はきつい・つらいと感じる業務になります。
ひとりで作業するほうが集中できる、他人のペースに乱されずに作業できる仕事を探しているという人は、PCのキッティング作業にトライしてみてはいかがでしょうか。
パソコンはとても重たい！体力に自信のある人
PCのキッティング作業は、まずPCを箱から出すところから始まります。箱から出したPCを机にセッティングしたうえで、本格的に業務スタートということになります。
PCは想像以上に重量があります。ひとつの現場で数百台のPCを箱から出し入れすることもありますから、体力に自信がある人であればラクラク仕事をすることができるでしょう。
体力的に不安があるという人は、仕事を始めてまだ間もないうちに腰痛の症状が出てくることも考えられますから、PCのキッティング作業はきつい仕事だと感じるに違いありません。
「ぜひ知っておきたい」PCのキッティングのココがきつい！
PCのキッティングという仕事は、会社などで問題なくPCを使えるようにするために重要な作業と言えます。ただ、会社に設置するPCの台数は何十・何百台にのぼることもあり、作業量が膨大になるケースがほとんどです。
作業量は多くても、作業そのものは同じ手順の繰り返しになるので、思っているほど難しいものではありませんから、PCのキッティングが未経験という人でも取り組むことができるでしょう。
しかし、いくら単純作業だからといって気をゆるめてしまうとミスにつながり、作業そのものに嫌気がさしてしまうことも考えられます。
このように、単純ではあるけれど、PCのキッティングには「きつい」ポイントがいくつもあります。では、あらかじめ知っておきたいPCのキッティングの大変な部分について、見ていくことにしましょう。
ミスが続くと仕事を失う可能性もある
PCのキッティング作業というのは、実は考えているほど複雑なものではありません。一度流れを覚えてしまえば、あとはその繰り返しなので、PCの仕組みなどに詳しくない人でも仕事をすることができます。
ただし、業務に慣れてくると次第に「流れ作業」になってしまい、ケアレスミスが増えてくることが多いのも事実です。ミスを繰り返していると、信用を失ってしまい、最悪の場合は仕事を失ってしまう可能性もあります。
そのため、単純作業でありながら細心の注意を払って仕事をすることを求められるのが、PCのキッティング作業のきついところかもしれません。
自分がミスしやすいポイントなどについて、あらかじめ確認したうえで作業に入るようにすると良いでしょう。単純な作業だからと、甘く考えていると大きな失敗につながるので気をつけましょう。
長期で働き続けることができない
PCのキッティング業務というのは、基本的には単発の仕事になることが多いようです。会社で大規模なPCの入れ替えをする機会というのは、それほど多くはないからです。
また、ひとつの現場でのキッティング作業が終了したあとにすぐにキッティング作業が求められる現場があるかどうかもわかりません。このように、PCのキッティングの仕事については、長期で働き続けることはとても難しいと言えます。
そのため、PCのキッティング仕事だけで生計を立てていくことはきついと言わざるを得ません。PCのキッティング以外に、別の副業を持つことを考えた方が良いかもしれません。
PC関連の仕事であれば、キッティング以外にも数多く募集していることが多いものです。自分の適性を見極めて、PCを扱う職種について調べてみるのも良いでしょう。
流れ作業・単純作業の繰り返し
「PCを扱う仕事」というと、「難しすぎてきついのではないか」「自分にはついていけないかもしれない...」と思う人も多いですが、PCのキッティングはそれほど難易度の高いものではありません。
というのも、PCのキッティング作業の手順をすべて記した「業務マニュアル」が存在するからです。会社などに導入するPCのすべてを一律おなじ状態にすることが求められるため、マニュアルがきちんと整備されているのです。
そのため、PCのキッティング作業そのものについて悩むということは、ほとんどないはずです。その代わり、業務内容を覚えてしまったあとは、「同じことを延々と繰り返す作業」になりますから、とてもきついと感じられるでしょう。
流れ作業や単純作業を何時間も続けるというのは、かなりの体力と精神力が必要なものです。これからPCのキッティングの仕事にトライしてみようと考えている場合には注意が必要です。
PCのキッティング作業は思った以上にきつい！向いていないと感じる時は別の仕事を探そう
キッティングの面白さやPCのキッティングの仕事に向いている人、さらにぜひ知っておきたいPCのキッティングのきついところなどについて、いろいろな角度から検証してきました。
PCのキッティング作業というのは、面白いと感じられる部分がある反面、作業量が膨大であったり体力的にもきつい仕事であったり、決してラクにこなせる業務ではありません。
「イメージしていた仕事内容と違っていた」「自分にはキッティング作業は向いていない...」と、感じるような場合には、自分を追い込んでしまう前に、別の仕事を探すことも大切です。
PCのキッティング作業で培った技術は、決して無駄にはなりません。ですから、「きついから辞める」ことをマイナスに考える必要はありません。ぜひ前向きな気持ちで転職活動をスタートしてみてください。
