幸福と幸せの意味は、どの点が違うのでしょうか。
まず幸福の意味を知っておきましょう。
幸福は「不満などなく、心が満ち足りている状態」の事です。
幸福の場合は、自分でその状況を感じ取る時に使う言葉になります。
幸せの場合は、どうでしょうか。
幸せは、「運がよい」と言う意味です。
自分だけではなく周囲の人からも運がよい状態と思われている時に使う言葉になります。
「幸福」の意味
幸福の由来を知っておきましょう。
江戸時代以降は、「幸せ」が幸福な事態を表していました。
やがて、事態より気持ちの面が移って「幸福」になったのです。
幸福とは、心が満ち足りている・不平や不満がなく楽しい事を意味します。
他人から見て幸福そうに見えなくても、本人の心が満ち足りている状態であれば幸福なのです。
自分が楽しかったり不満がない状態の時にを使う言葉になります。
「幸せ」の意味
幸せの意味は、運が良い事です。
本人だけではなく周囲の人からも幸せそうだと思われた時に使う言葉が、幸せになります。
幸福は自分で感じるだけですが、幸せの場合は、本人と周囲の人幸せを感じた時に使う言葉になります。
幸せの「幸」は、手かせを描いたものでした。
つまり幸は、手かせや刑罰を意味していたのです。
それが手かせをはめられる危険から免れたという意味になり、そこから思いもよらぬ運が舞いこんだという意味に変わりました。
それから現在の「幸せ」の意味になったのです。
「幸福」と「幸せ」の用法や用例
幸福と幸せの用法や用例には、どんなのがあるのでしょうか。
まず幸福を使って例文にすると、「ケーキを食べながらテレビを見ている時が、幸福だ」です。
ケーキを食べながらテレビを見ている時が心が満たされている状態であるいう事が、この文章で分かります。
幸せを使って例文にすると、「あの人は、高級車に乗っているので幸せそうだ」です。
この文章を書いた人は、高級車に乗っている人が幸せそうだと思っている事が分かります。
「幸福」と「幸せ」の違い
幸福と幸せは、同じ意味と思ってしまいがちです。
しかし幸福と幸せでは、微妙に意味や使い方が違います。
幸福の場合は、幸福だと判断するのは本人のみです。
他人には、「幸福」という言葉を使わないようにしましょう。
そして幸せの場合は、本人だけではなく他人からの判断も含まれます。
幸福と幸せの使い方の違いをしっかり覚えておきましょう。