【雷】と【稲妻】の意味と違い、使い分けや使い方

・雷とは、雲と雲との間、あるいは雲と地上との間の放電によって、光と音を発生する自然現象のこと。

・稲妻(いなづま)とは、空中の電気の放電によってひらめく火花のことです。

音と光を伴う雷放電現象を雷電と呼ぶ。

雷(かみなり)に際して起こる音は雷鳴であり、雷電の「雷(らい)」である。

それに対して雷に際して起こる光は稲妻であり、雷電の「電」である。

「雷」の意味について。

雷は、大気中で大量の正負の電荷分離が起こり、放電する現象です。

放電する際に発生する音が雷鳴で、光が電光です。

瞬間的な明るい光(稲妻、稲光)と、大きな音(雷鳴)を伴います。

雲が発達すると雲内で氷の粒がこすれあって静電気が起こり、雲の上層と下層で電荷が偏ります。

この偏った電荷を中和するため、雲から地面に向かって放電します。

これが、落雷です。

「稲妻」の意味について

空中電気の放電によって生じる電光。

また、それが雲に反映したもの。

稲光。

稲の夫(つま)の意。

古代、稲は稲妻をうけて結実すると信じられたことから、 雷雲の間、あるいは雷雲と地面との間に起こる放電現象によりひらめく火花。

刃中の鍛え目に沿って沸や匂いを切り裂くように黒く光る細い線状の模様が現れることがある。

その形状が沸や匂いの雲間を走る屈曲した稲妻の閃光に似ているところからこのように呼ばれる。

「雷」と「稲妻」の用例について

午後に入ると、急に暗い雲が広がった。

遠くの空からゴロゴロと雷かみなりの音が聞え、町の乾いた街路に、ポツポツと黒い点がつく。

すると、いきなり頭上で雷光が煌めき、天に蓄えられた雨水の桶を、一度にひっくり返したような、激しい降りとなった。

雨はいつしか小降りになっていた。

そのかわり、西の空に、雷鳴はないが蒼白い「稲妻がひらめき」出した。

合わせて意味を考えると。

結果、「雷」と「稲妻」は同じ意味だということでした。

ただ、稲妻は、空中放電に対して、落雷は地上放電であり、稲妻全部を「雷」と言います。

「雷」は光った後、音がなりますが、「稲妻」の方は、音はなりません。

そして、稲妻は「見えて聞こえる」だけで「落ち」ません。

「落ちる(落雷)」のは、雷だけだということが分かりました。

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