仕事のモチベーションがなくなった時に、チェックしてほしい3つのこと

仕事のモチベーションが保てない…。

最近どうもやる気が出なくて、困っている…。

私も定期的にそうした状況に陥ってしまいます、そういうときはどうしたってやる気がでないものですよね。

どうしてモチベーションは下がったり上がったりしてしまうのでしょうか。

例えば上司に叱られたり、目に見える理由があってモチベーションが下がるのであればまだ納得できるのですが、自分でも理解できないままモチベーションが下がってしまうときってありますよね。

というわけで、そうしたモチベーション低下の理由を大きく3つに分けて、心理学的に読み解いてみました。

  • 天候や気温のせいかも「季節性うつ」
  • 心身にたまった「慢性的な疲労」
  • その仕事をやる「理由や意味が見えていない」

原因についてすこしでも情報が得られると気持ちも楽になりますし、対策だって立てやすくなります。

今後ももしモチベーションが下がったときには何度でもこの記事を読み直して、セルフチェックしてみてください。

季節性うつ


最近良く目にするワードのひとつ、季節性うつ。

一般的なうつ病がストレスによって引き起こされる病気だとすれば季節性うつはいわば季節に依って引き起こされる無気力やけだるさです。

主に冬場、寒い時期に生じやすいことが分かっています。

これには科学的な根拠があります、うつ病というのはそもそも「ちょっと気分が落ち込む」といった程度の病気ではなく「脳に異常をきたしている」立派な精神病です。

自殺願望が高まり死に至ることもあれば、食事や入浴といった生活上の最低限すらこなせず病気を併発してしまう恐ろしい病気なのですが、いまいち認知が広まっていません。

この季節性うつも歴としたうつ病の一つで、主な理由は太陽光が冬の厚い雲に覆われることで地表へ届かなくなり、私達が日光を浴びることで生成される「セロトニン」が生成されなくなることで引き起こされます。

新潟県は日本で最も雨の日が多い県ですが、自殺率も日本一高いです。

陽に当たる時間が少ないため、その地域に住む人がセロトニンを生成しにくくなっていることが原因であると示唆されているほど、日光とうつ病は密接に関連しています。

日本の冬は全体的に晴れの日が少なくなりますから、こうしたセロトニン不足でうつ病になることが考えられ、季節性うつという新たなうつ病のかたちが提唱されるようになりました。

繰り返しているセロトニンですが、神経伝達物質のひとつでアドレナリンなどと同様に脳から分泌されるものです。

バイオリズムを整えたり、体温調節や睡眠にも影響を与えますが、特筆すべき点は感情のコントロールに関与しており精神を安定させる役割を果たしているということ。

うつ病患者の自殺願望が増加するのは、脳に異常をきたしてこのセロトニンが取り込まれて欠乏するためだと言われており、抗うつ薬にもセロトニンの再取り込みを阻害する薬があります。

幸福に関連する神経伝達物質セロトニンですが、日光浴や運動、マッサージ、バナナやナッツなどの食べ物を食べることでも増加すると言われています。

季節性うつを疑ったらまずは生活習慣から見直してみましょう、曇の日が続いていたり体が冷えていたりする方は要注意、まずは軽い運動から初めてみましょう。

慢性的な疲労


一週間のうち二日しか休みがない、もしくは二日の休みすら取れないほど多忙な方が多い現代社会、当然疲労は溜まる一方で発散なんてしている暇もありませんよね。

そうした疲労が溜まれば自然と気分も落ち込み、体の調子も悪くなり、精神にも影響をきたします。

睡眠時間が毎日6時間確保できていない方は要注意、睡眠不足がパフォーマンスを下げることはあっても上げることは決してありません。

そうはいっても多忙を極める毎日の中で休息を十分に取るなんて無理だと、諦めてはいませんか。

とある大学が合同で結成した研究チームが行った実験によると、休憩中にプレッシャーを感じていたり認知的活動を行ってしまうと疲労の蓄積が強まることがわかりました。

仕事中に手を休めて、休息と称してサイトの閲覧やメールチェックを行ってはいませんか。

こうした細かな休憩時間をしっかり休憩に当てるだけでもパフォーマンスは左右されますし、長い休憩を一度に取るのではなく細かな休憩をコンスタントに取り続けることが疲労の蓄積に効果的であることも分かっています。

多忙な中でも休めるタイミングを見つけたり、作り出したりする努力をしてみましょう。

もしそれでもタイミングが作れないようであれば、いっそ数日間の連休を取得できないか打診してみましょう。

働き詰めてモチベーションの下がったあなたが、さらに自分を追い込んで身体や精神を病んで入院してしまうより、数日間あなたが抜ける打撃のほうがはるかに軽く済みますし、現実的に数日抜けるだけであれば誰かがカバーできるでしょう。

心苦しいと思うのであれば自分が休暇をとった後にカバーしてくれた同僚を休ませてあげましょう。

きっとあなただけでなく、職場全員がきついと感じているはずですので、休める習慣を自ら作り出すためにも、まずはご一考ください。

理由や意味が見えていない


この理由でモチベーションが下がるのは、新卒の方や転職直後の方に多く見られます。

基本的に新卒や転職直後の方はまだ業務に慣れておらず、自分が担当している業務の一部分は見えていても全体がまだ見えていません。

仕事と言うのは上流から下流へ流れていく大きな川のようなもので、戦略をたてるプロジェクトマネージャーから現場の作業員、顧客まで流れていくなかでたくさんの人の手によって大きな川に変貌を遂げていきます。

しかし入りたて、任されたての仕事ではそうした川の存在を認識しづらく、自分の行っている業務の理由や意味が見えなくなってしまうことがよくあります。

こうなると、自分の行う業務に責任感ややりがいを感じられなくなりますので、モチベーションも下がっていきます。

対策としては、川の存在を認識するために行動することになるでしょう。

上司や同僚に素直に相談して認識を共有するのも有効です、あなたがやりがいを感じられていないということは、あなたの部署全体が同じ状態である可能性もあります。

素直に上司のもとへ行き「私の担当している業務に意味が見出せません、全体像が見えなくて辛いです」と悩みを打ち明けてみましょう。

言い方によっては失礼ではあるのですが、あなたが思い悩んでいること、モチベーションを上げて業務をしっかり頑張りたいことを伝えれば、分かってもらえるはずです。

もしあなただけでなく同僚も同様の悩みを抱えているようであれば、問題はもう少し大きなものである可能性がありますので、その場合も上司へ相談に行くのが良いでしょう。

もっと個人的な話としては、自分がこの仕事に意味を見いだせない理由を考えてみる時間も必要です。

本当は違うことがやりたい、思っていた部署と違うところへ配属された、など現状に不満があるのかもしれません。

自分の感情をつぶさに観察して、本音に耳を傾けてみると異なる分野の仕事がしたい、などの新たな要望が見えてきます。

そうなれば、すでにそれが新たなモチベーションですのでその通りに行動するのが現状から抜け出す第一歩となるでしょう。

まとめ

仕事のモチベーションが上がらない、いつの間にかやる気が無くなっている場合の対策をいくつかの原因を想定して述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。

ここに書かれていることがそれぞれ単体で原因となっているのではなく、複数絡み合って今の状況になっている可能性もあります。

いずれの場合であっても、放っておいて改善されるものではありませんので早めに対策を講じる必要があります。

あくまでセルフチェックとしてこの記事を活用していただき、もしも本当に辛く身動きがとれないほどに追い詰められるようであれば支援を受けることをおすすめします。

この手の内容であればハローワークであっても対応してもらえますし、心療内科などに気軽に相談に行くなどしてみても損はありません。

自力ではどうにもできないと感じたら、早めに助けを求めてくださいね。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

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