妊娠中期以降、いわゆる安定期になると、流産や早産、妊娠中のトラブルの傾向がない限りは、少しずつ運動をすることが勧められています。
体重の急激な増加の防止と、出産に向けて体力作りの為に必要です。
無理しない程度の運動とはどのような鍛え方なのでしょうか。また、してはいけない運動とはどのようなものなのでしょうか。
妊娠中にお勧めする運動とは
ウォーキング
1番手頃に出来る運動です。ウォーキングは、妊婦さんにとって体に負荷のかかりにくい運動方法です。
血行を良くする効果や、お産の時に良く使う骨盤の筋肉(骨盤底筋群)を鍛える効果があります。
また、血行を良くする事で、肩こりや腰痛を和らげたりする効果もあります。妊娠中はマッサージ店に行っても断られてしまう事もありますので、日頃肩こりなどに悩まされている方は、お天気と体調の良い時に是非行いましょう。
ただ、長時間のウォーキングは避けましょう。必ず歩く前に軽いストレッチを行い、歩く時間は30分程度を目処にしましょう。この30分の間に休憩を挟んだり、水分補給をしたり、無理をしない事が大切です。
なるべくお家の近所で行いましょう。
マタニティスイミング
妊婦さん用のスイミングです。こちらは専属のインストラクターや、助産師、看護の知識があるスタッフが着きながら、ジムなどで行う事がが出来ます。
妊婦さん向けの、過度に負荷がかからないカリキュラムを組んでくれるので、とても安心して取り組む事が出来ます。水中は思っているよりも体力を使うので、少しの運動でも鍛える事が出来ます。
しかし、過去に流産など、妊娠中のトラブルがあった場合は、受ける事が出来ない施設もありますので、心当たりがある方は必ず申告をしましょう。
マタニティヨガ
こちらも妊婦さん用のヨガで、体に負荷のかかりにくい運動の一つです。
一般的にもヨガは女性に人気なので、この機会に試されても良いでしょう。ヨガは、体を柔らかくする効果が期待される運動方法で、体に苦痛を感じないくらいのポーズを取ります。
運動後は体がほぐれ温まるので、全身の疲労を回復する効果が期待できます。
こちらはインストラクターが付いてジムなどで行う事も出来ますし、最近はマタニティヨガのDVDも市販されているので、お家で簡単に取り組む事も出来ます。
やってはいけない運動とは
基本的に体に負荷のかかるスポーツ全般は妊娠中はしてはいけません。
例えば、勝ち負けのあるスポーツやグループで行う競技は、ついつい本気になってしまい、体に負荷をかけてしまいがちになります。
特に球技は、お腹にボールが当たってしまう可能性がある為、絶対にやめましょう。
一緒に行っている人達も、妊婦さん相手だという事をつい忘れてしまうなんて事もあります。また、体当たりや転倒などの危険も伴うので、非常に危険です。
また、お腹に負荷のかかりやすいスポーツも危険です。一例としてボーリングを挙げますが、重いボールを投げる時に足腰で支えるので、非常に体に堪えますので避けましょう。
まとめ
やはり妊娠中はなにかと気を配らないといけません。
スポーツが大好きでたまらないと言う方には、少々ストレスが溜まってしまうかもしれませんが、ウォーキングやスイミング、ヨガ等、妊婦さんが出来る運動はあります。
胎児と一心同体の機関はほんの数ヶ月しかありません。一般的なスポーツは産後の経過を見て、いつでも出来ます。
運動嫌いな方は、スムーズなお産と健康管理の為に、少しずつでも取り入れましょう。お家に引きこもってばかりでは、どんどん体力が低下してしまい、難産になる可能性があります。
妊娠中は穏やかで無理なく、健康的なマタニティライフを楽しんではいかがでしょうか。