【ありがとうございました】と【ありがとうございます】の意味と違い、使い分けや使い方

「ありがとうございました」は、過去の出来事に対する感謝やお礼の言葉です。

一方で「ありがとうございます」は、今現在の出来事に対する感謝はお礼の言葉です。

どちらも感謝やお礼を伝える言葉ですが、その対象がいつの出来事かで使い分けられます。

ただし、この使い分けには地域差があります。

一部地域では「ありがとうございました」の方がより丁寧な言葉として認識されていることもあります。

「ありがとうございました」を使うとき

「あの時は、ありがとうございました」など、今ではなく過去の出来事に対して感謝の気持ちを伝えるときに使います。

「その節はお世話になりました」など、別の言葉に言い換えられることもしばしば見受けられます。

また、直近の出来事だとしても、現在進行形でなくすでに済んだことに対しては、「ありがとうございました」を使うものです。

「ありがとうございます」を使うとき

今現在の出来事に対して使うものです。

今まさに手助けをしてくれている相手に対して使うと良いでしょう。

このタイミングで「ありがとうございました」を使うとやや不自然です。

しかし、過去の出来事に対して「ありがとうございます」を使ってもそれほど不自然ではないので、「ありがとうございました」よりも汎用性が高い言葉です。

迷ったときにはこちらを使っておくのも一つの手です。

ありがとうの語源

「ありがとう」の語源は、古語の「有難し(ありがたし)」です。

滅多にない珍しいことという意味から、神仏を称える言葉として使われていました。

そこから人に対しても使われるようになり、現代では当たり前に使われる感謝の言葉となりました。

この由来から、相手を敬う気持ちがこの言葉に込められていることが分かります。

メールや手紙で「ありがとう」を使うとき

語源から分かる通り、「ありがとう」は漢字で「有難う」と書くことができます。

では、メールや手紙など文面で書くときは「有難うございました」と書くのかといえば、そうではありません。

文面にて書くときは「ありがとうございました」と、ひらがなで記載します。

漢字で書くのはあまり一般的ではありません。

どうしても漢字で書く必要があるなど、特別な理由がない限りはひらがなで書きましょう。

おすすめの記事