脱毛サロンやクリニックでの脱毛は、誰でもやってもらえるわけではなく、断られてしまうケースもあります。
これから脱毛を考えている方は、ご自身の状態と照らし合わせて、脱毛可能なのかを知っておきましょう。
すでに脱毛中の方は事前のカウンセリングで説明を受けているはずですが、聞き逃してしまったり、ついうっかり忘れてしまったりすることもあるため、改めて整理しておきましょう。
今回は、脱毛を断られやすい人の特徴と、脱毛できない理由を解説します。
目次
脱毛できない肌状態とは?
脱毛サロンやクリニックでは、肌状態によって脱毛を断るケースがあります。
脱毛できない肌状態とは一般的にどんなことを指すのでしょうか。
日焼けをしている
ありがちな脱毛できない肌状態の代表例が日焼けです。
光脱毛やレーザー脱毛は、毛の黒い部分に反応しますが、日焼けをしていると肌自体に光が当たり、やけどや水ぶくれを引き起こしてしまうリスクがあるからです。
また、もともと日焼けは肌が軽くやけどしている状態で、非常に乾燥して敏感になっています。
その肌に強い光を当てれば肌トラブルが起きることは想定できること。
脱毛サロンやクリニックでも、日焼けNGと厳しく言われていることがほとんどです。
特に、夏場に脱毛する場合、紫外線対策をしっかりしておかないと、施術予定の日に断られてしまい、計画が狂うこともあります。
海やプールなど日焼けしやすい場所に行かないのはもちろん、日常的にも日傘や日焼け止めで予防に努めましょう。
ホクロやシミ、アザがある人
ごく小さなホクロやシミ、アザなら、照射の際の出力を下げたり、照射する際にその箇所を避けたりして、やってもらえることも多いです。
白いシールでホクロやシミを隠す方法もあります。
しかし、ある程度の大きさのホクロやシミになると脱毛が難しく、黒に光が反応してやけどや水ぶくれの原因になる可能性があります。
どうしても脱毛したい場合は、事前にホクロやシミを除去する必要もありますが、当然ながら医療機関でやってもらわなくてはなりません。
そこまでするのは...という方は、ニードル脱毛という方法も1つ。
痛みが強いことで知られていますが、光に反応するわけではないので、ホクロやシミがあっても施術可能です。
傷がある、ニキビがひどい
傷や手術の痕がある場合には、その箇所は施術できないことがほとんどです。
傷によって炎症している場合は悪化の危険性が高いですし、今は炎症が治まっている、古い傷の場合でも、色素沈着の色に光が反応してしまうからです。
同様の理由でタトゥーをしている人も断られます。
また、程度にもよりますが、ニキビがひどいと断られる場合もあります。
特に、広い範囲でニキビができている、赤く炎症を起こしている、ニキビ痕が色素沈着を起こしている場合などは施術できないことも。
小さなニキビ程度であれば、ホクロやシミなどと同様にニキビを避けて照射してもらうことができ、白ニキビであればOKとしているサロンもあります。
脱毛できない人はいるの?主な特徴を紹介
肌状態にかかわらず、脱毛を断られる人がいます。
肌は体調と大きく関わりがあり、状態によっては肌トラブルを引き起こすリスクがあるからです。
ここからは、脱毛できない人の主な特徴を紹介します。
妊娠中、授乳中の人
妊娠中の人は高い確率で断られます。
理由としては、光脱毛やレーザー脱毛が胎児に悪影響を与えるというわけではないものの、その安全性は必ずしも認められたものではないからです。
妊娠中にはホルモンバランスの乱れや、何がきっかけで陣痛を引き起こすとも限りません。
妊娠と脱毛との関係性がしっかり解明されていない以上、万が一のことを考えて断られることがほとんどなのです。
授乳中も同様に、ホルモンバランスがまだ正常に戻っていない時期には断られるでしょう。
授乳時期は脱毛しても逆に毛が濃くなる人もいるため、脱毛の効率化という観点からも避けられています。
生理中の人
VIOラインを除けば、生理中でも施術してもらえることも多くありますが、問題は生理によって体調不良や肌トラブルがあるケースです。
女性の生理の度合いは人によって大きく異なりますし、体の不調だけでなく精神的に安静にした方がいい場合もあります。
生理によってニキビや肌荒れがひどい場合にも、施術できない可能性があります。
生理だから必ず断れるわけではありませんが、ご自身の状態をチェックし、不安があればサロンやクリニックのスタッフに相談することが大切です。
体調が悪い人
生理以外でも、体調が悪い場合には断られることが多いです。
風邪や微熱がある場合、体の免疫力は低下していますし、肌状態も完璧ではありません。
脱毛によって何かしらの原因を引き起こし、悪化しないとも限りませんので避けられるのです。
睡眠不足も同じように、通常の肌状態では考えられない肌トラブルが起きる可能性もあります。
脱毛前はしっかり体調を整え、万全な状態で臨むようにしましょう。
アトピー性皮膚炎の人
どの脱毛器を導入しているサロンやクリニックかによっても変わりますが、アトピー性皮膚炎の場合、肌への影響を考慮して断られるケースもあります。
ただ、脱毛サロンやクリニックでは担当医の同意書があれば施術してもらえることが多いです。
脱毛前にかかりつけの病院に行き、脱毛しても大丈夫かどうかを相談することが必要になります。
持病がある人
持病の種類や程度によって脱毛できる、できないが変わります。
アトピー性皮膚炎の場合と同様に、事前に担当医に相談が必須です。
そのほか、肌が非常に敏感、アレルギー体質の方、原因が分からない肌トラブルがある方なども、万が一のことを考えて断れるケースがあります。
脱毛前にやってはいけないこと
肌状態や本人の状況以外で、脱毛前にやってはいけない行為もあります。
事前に言われていることがほとんどですが、中には守らずに脱毛を受けようとする人も。
隠してもトラブルの元で、何一ついいことはありませんので、気をつけておきましょう。
毛抜きや除毛クリームで自己処理する
一般的な光脱毛やレーザー脱毛は毛の黒い部分に反応しますので、毛自体がないと施術できません。
毛抜きで除去してしまうと効率的に脱毛できないため、断られてしまいます。
除毛クリームも光が反応しにくくなるため、禁止されていることが多いです。
脱毛前には必ず自己処理をしてくるように指示されます。
しかしそれは、カミソリや電気シェーバーで剃ることを指しており、毛抜きや除毛クリームでの処理ではありません。
万が一毛抜きや除毛クリームを使ってしまった場合は、サロンやクリニックに連絡して脱毛日の変更をしましょう。
1ヶ月以上は空いてしまうことが多いので計画が崩れてしまいますが、仕方がありません。
飲酒
お酒を飲むと血行がよくなりますよね。
肌が赤くなったり、体が熱くなったりし、肌も非常に敏感な状態になっています。
アルコールには体内の水分を奪う作用もあり、肌が乾燥しやすい状態でトラブルの元です。
飲酒によって体調を崩している人も断られるでしょう。
脱毛当日はもちろん、前日の飲酒もNGとされる場合がありますので、脱毛の予定と飲み会の予定を必ず確認しておきましょう。
激しい運動
激しい運動も、血行促進や体温上昇で肌トラブルが起きやすい状態です。
脱毛前にジムに行ったり、走ってサロンに向かうことはやめましょう。
運動以外では、マッサージやサウナ、長時間の入浴も血行がよくなっていますので避けるべき。
脱毛後も同様です。
予定はなるべく入れず、まっすぐ家に帰ることをおすすめします。
薬を飲む
脱毛前には飲んでも大丈夫な薬、だめな薬があり、素人が判断できるものではありません。
風邪薬や花粉症の薬など、市販されている薬でもNGなケースがありますので、何かしらの薬を飲む場合は必ずサロンやクリニックに伝えておきましょう。
服薬中だからダメというより、施術前○時間は飲まないように指示されることも多いです。
サロンやクリニックによって時間の指示は異なりますので、指示に従うようにしてください。
予防接種
脱毛前1週間~10日以内に予防接種をした方も断られる可能性が高いです。
予防接種後は体内で免疫を作りだしており、体調の変化が起きやすい時期です。
そのときに脱毛してしまうと、体調不良や肌トラブルになるリスクあるため避けられています。
脱毛後の予防接種も10日以上はあけることが基本ですので、特にインフルエンザの流行シーズンなどには気をつけましょう。
遅刻や自己処理忘れもNG
少し観点が変わりますが、サロンやクリニックによって遅刻や自己処理忘れで脱毛してもらえない場合もあります。
時間には余裕を持って向かうこと、シェービングはしっかりやっておくようにしましょう。
ただし、シェービングを何度もやり過ぎると肌が炎症して、脱毛できない肌状態になるリスクもあります。
少なくとも前日までに優しく処理しておくようにしましょう。
脱毛前のカウンセリングで報告&相談を
ほかにも、脱毛サロンやクリニックごとで事前に禁止されている項目があります。
不安になり過ぎる必要はありませんが、脱毛前にしっかり確認し、サロンやクリニックの指示を守りましょう。
不安な点があれば報告や相談をすることが大切です。
何か起きたときにすぐ対応してもらいたいなら、医師がいるクリニックでおこなわれるレーザー脱毛を選ぶことも1つの方法ですよ。
そもそもムダ毛のない美しい肌を目指して脱毛をしているはず。
注意点を守らず肌トラブルが起きては何の意味もありませんので、よく意識しておきましょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、脱毛を断られやすい人の特徴と理由を解説しました。
脱毛は体や肌が健康な状態でこそおこなえるものです。
現在何かしらの該当事由があった場合、それを解消してから脱毛しても遅くはありません。
何を優先すべきかを考えて、トラブルのない脱毛を目指しましょう。