「分類」は、ある基準に従って、ものごとを分けることを意味します。
似た者同士を集める、というニュアンスがあります。
「仕分け」とも言い換えられるかもしれません。
これに対して、「分別」は、種類や性質によって、別々に分けることを指します。
こちらは、区別する、というニュアンスが強くあります。
身分を分ける場合などにも用います。
「分類」の意味
ある基準やルールに則って、物事を似た者同士にまとめて分けることを指します。
これを、物事を徹底的に区分し、それぞれに体系を形成する、をいう形で極めると、「分類学」と言われる学問分野にまで発展します。
「分別」という言葉が、「ゴミの分別」という代表的な用例をイメージさせるのと異なり、「分類」は様々な場面で使える言葉です。
「分別」の意味
種類や、性格などによって、別々に分けることを指します。
「区分する」とも言い換えられるでしょう。
似た者同士を集めるという「分類」よりも、分けることに重心をおいやニュアンスです。
また、余談ですが、同じ「分別」という表記でも、「ぶんべつ」でなく「ふんべつ」と読んでしまうと、全く意味が異なってくるので注意が必要です。
両者を用いた例文
ますは「分類」の例文です。
「発行年によって図書を分類する」「栽培のしやすさで植物を分類する」などです。
分類、というのは、比較的生活の中でよく使うのではないでしょうか。
次に「分別」です。
「ゴミを分別する」これが真っ先に思い浮かびますね。
しかし、「国家と民主を分別する」こんな使い方も、用法としては正しいのです。
意外ですね。
「分類」と「分別」を使い分ける!
どちらも「分ける」の意味だろう、と思われる「分類」と「分別」実はこの二つには微妙なニュアンスの違いがあったのです!どちらか一方は、似た者同士を集める、ということに重点をおいた「分ける」、どちらかは、差を際立たせて期別する、ということに重点をおいた「分ける」。
さあ、どちらがどちらのニュアンスでしょうか?