仕事でうっかりミスをしてしまうことは誰にでもあることです。「二度と同じ失敗をしないようにしよう」と反省することで、自分を成長させていくことができます。
しかし、「些細なミス」では済まされないような致命的な失敗をして会社に損害を与えたり、いろいろな人を巻き込んでしまったりするような大失敗をしてしまったとしたらどうでしょう。
「これまで築いてきた信用をすべて失ってしまった」「もう会社にいられない、今すぐにでも辞めたい」という気持ちに追い込まれてしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、仕事で大失敗をした時・もう辞めたいと思ったら考えたいことや大失敗をした際にすべきこと、最終的に「仕事を辞めたい」と思わない人が実践していることなどについて紹介していきます。
目次
仕事で大失敗!「もう辞めたい...」と思ったら考えたいこと
仕事で大失敗をしてしまった・会社に大きな迷惑をかけてしまったとういう時にまず頭をよぎるのは、「このままでは会社を辞めさせられるかもしれない」ということではないでしょうか。
それならばいっそのこと、自分から上司に申し出て、今すぐにでも辞めたいと思うかもしれません。しかし、あなたが会社を辞めても事態は何も変わらない場合もあります。
それでは、仕事で大失敗をして「辞めたい」と感じた時に真っ先に考えたいことや、どのような選択をすべきなのかについて考察していきましょう。
辞めるリスク・辞めないリスクを見極める
仕事で大失敗をしてしまったという理由で会社を辞めること自体は簡単です。しかし、辞めたからといってあなたの失敗が帳消しになるわけではありません。
仕事を辞めて転職活動をしようにも、前職での大失敗のことがありますから、そう簡単に新しい就職先が見つかるとも限りません。
また、会社に残された人たちはあなたの大失敗の穴埋めをするために必死で作業をしなければいけなくなることも考えられます。
そして辞めないという決断をした場合、あなたは社内で「大失敗をした人」というレッテルを貼られ、ゼロから信用回復に努めなければいけません。
しかし今後の頑張り次第では、今まで以上に自分の能力を伸ばし、大失敗の汚名を返上することができる可能性も残されています。
このように、まずは辞めるリスクと辞めないリスク、どちらを取るのがより良い決断なのかをしっかり見極める必要があります。
誰でも辞めたいと思うような大失敗を経験している
仕事で失敗したくないと思うのは誰でも同じです。しかし、人間はロボットではありませんから、すべてを100%完璧にこなせるということはほぼありません。
今は「仕事ができる先輩・有能な人材」として尊敬されている人でも、かつては大小さまざまな失敗を繰り返し、それを乗り越えてきたからこそ今があるのです。
そして「仕事を辞めたい」と思いつめてしまうほどの大失敗をしたら、もう二度と同じことは繰り返さないと自分自身に誓うことでしょう。
大失敗をしてしまったという事実を変えることはできませんが、これから先どのように行動するかによって、未来はどのようにでも変えて行くことができるということを覚えておいてください。
仕事で大失敗をしても命まで失うことはない
仕事で大失敗をしてしまい、会社にも上司にも同僚にも申し訳ない気持ちで押しつぶされそうになることもあるでしょう。
しかし、極端な言い方になりますが、仕事で大失敗をしても命まで失う心配はありません。たしかに、本来起きてはいけないような大失敗をしてしまったことは、会社員としてあるまじきことです。
それでも、日々はいつもと変わりなく過ぎていきます。あなたの大失敗の有無にかかわらず、会社はいつも通り動いていきます。
ですから、仕事で大失敗をしてしまった・どうしよう...とうろたえてしまうのも無理はありませんが、まずは「いま自分ができることは何か」を考えることが大切なのです。
辞めたいと思ってもまずはここから!仕事で大失敗した時に取るべき行動
仕事で大失敗をしてしまったと気がついた時、あなたならとっさにどのような行動をとるでしょうか?少しでも失敗を小さくするために奔走するかもしれません。
または、何も考えられなくなりパニックになってしまうこともあるでしょう。大失敗をしたことが知られる前に会社を辞めたいと思う可能性もあります。
しかし、「辞めたい」という衝動に駆られても、自分の起こした大失敗を放置して逃げることは許されません。では、仕事で大失敗をしてしまった時に取るべき行動について考えていきましょう。
「余計につらくなるだけ」大失敗を隠さない・すぐに報告する
仕事で大失敗をしてしまった時に一番してはいけないことは、「失敗を隠す」ことです。何もなかったことにしてしまえば大丈夫と一瞬でも思ってしまうと危険です。
仕事でミスをした・大失敗をしたという事実は、隠していてもいずれ必ず露呈します。ですから、大失敗を隠して報告を怠ることは、ミスをしたという事実以上に恥ずべきことなのです。
大失敗を隠すことは自分の会社での地位をますます危うくすると同時に、余計に自分の心を苦しめるだけですから、一刻も早く上司に何が起きてしまったのかを説明するようにしましょう。
大失敗をしてしまったとしても、できるだけ早く対処することができれば、恐れていたよりも大きな問題にならずに済むこともあります。
大失敗の原因を追究して「二度と繰り返さない」と決意する
大失敗をしてしまったからといって、会社は即座にあなたに責任を取るように求めることはしないでしょう。だからと言って自分からすぐに辞めるという決断をするのも早すぎます。
まず大失敗をしてしまったあなたがすべきことは、「失敗した」という事実をきちんと受け止め、失敗をした原因を追究して、同じ過ちを二度と繰り返さないと決意することです。
大失敗の責任を取ろうという考えがあるのであれば、大失敗によってもたらされる損失・求められる対応について誰よりも率先して行動することでしょう。
大失敗後の対応がその後の運命を決める
「大失敗をしてしまった...もう会社を辞めたい」と考えるのは簡単です。しかし、会社を辞めたからといってあなたの大失敗が消えるわけではありません。
大失敗をしてしまったからといって会社を逃げるようにして去ることを選択するのではなく、大失敗をした自分は今後どのような対応ができるかを考えることが必要でしょう。
起きてしまったことは仕方がありません。「会社に申し訳ない・いろいろな人に迷惑をかけた」という気持ちがあるのであれば、クヨクヨと悩んでいる時間などないはずです。
どんなに厳しく叱責されても、大失敗を挽回するために前進し続けることこそが、あなたが今やるべき一番の仕事と言えるのかもしれません。
仕事で大失敗しても「辞めたい」と思わない人が実践していること
仕事で大失敗をしてしまい、すぐにでも会社を辞めたいと思う人がいる一方で、絶対に会社を辞めないという人がいます。
大失敗したという事実から目をそらさず、自分がやるべきことをするという姿勢は、誰にでも真似できることではありません。
それでは、大失敗をしても決して会社を「辞めたい」と言わない人が実践していることについて見ていくことにしましょう。
中途半端に考えない!とことん悩みきる
仕事でミスをすると、それがどんなに小さな失敗であったとしても、人はそれなりに悩むものです。どうしてあんな凡ミスをしたんだろう、もっと気をつければ良かった...と、失敗を引きずってしまうこともあります。
大失敗をしたとなれば、なおさら悩みの度合いは深くなるでしょう。しかし会社を辞めたいと言わない人は、大失敗したことについて中途半端に考えるのではなく、とことん悩みます。
もうこれ以上はないというくらい悩み、どうすべきか頭を巡らせるのです。そうすることで問題の少しでも早い解決を図ろうとします。
「失敗は成功の母」というマインドを持つ
人は失敗から学ぶことができる生き物です。そのためには、大失敗を生んだ要因は何か、どうすれば大失敗を防ぐことができたのか、今後同じ失敗を繰り返さないためには何をすべきかを考える必要があります。
大失敗をしても会社を辞めたいと言わない人は、こうした一連の流れをスムーズに実行に移せる人です。「失敗したらそれで終わり」ではないのです。
「失敗は成功の母」というマインドを持ち、常に失敗から学ぼうという姿勢を持っているからこそ、会社を辞めることを「自分なりのけじめ」というふうには考えないのでしょう。
体と心の疲れを同時に回復させる
仕事で大失敗をしてもそこで「会社を辞めたい」と言わない人の多くは、「疲労がたまっている状態では実力を100%発揮できない」ということを知っています。
そのため、どんなに深い悩み事があっても「しっかり食べてたっぷり睡眠をとる」ということを怠りません。いつまでも悩み続けて食欲不振になることや、不眠になることは何一つプラスにならないと分かっているのです。
そして体の疲れを癒すことは同時に心の疲れも癒すことになるということを理解していますから、大失敗を引きずることなく新しい一歩を踏み出すことができるのでしょう。
「どうしても辞めたい...」仕事の大失敗を引きずる場合は転職するのもひとつの解決法
仕事で大失敗をした時・もう辞めたいと思ったら考えたいことや、大失敗をした際にすべきこと、最終的に「仕事を辞めたい」と思わない人が実践していることなどについて紹介してきました。
大失敗をしても、あえて会社を辞めないという選択をする人も中にはいます。逆に、大失敗をしたという責任の重さに耐えられず、「辞めたい」という気持ちを抑えられなくなる人も大勢います。
ですから、大失敗をしてしまった自分を責め続けてしまう、何をどうしても気持ちの転換を図ることができないという場合には、転職を考えるのもひとつの方法です。
「大失敗したのだ」という過去を直視しつつ、新しい場所で再スタートを切るのも、前向きな選択と言えるのではないでしょうか。