「この投資はギャンブルだ」と投資の世界においてギャンブルと考える方が出るのは珍しくありません。
特にバイナリーオプションはその内容から他の投資と比べ「ギャンブル」と考えられる可能性が高くなっています。
では実際にバイナリーオプションはギャンブルなのでしょうか。
目次
ギャンブルっぽい内容のバイナリーオプション
バイナリーオプションは相場の流れを予想して提示されている選択を選ぶ投資です。
最も基本的に取引ルールはハイローであり相場の動きが現在のレートから上に行くか下に行くかのどちらかを予想します。
予想する時は資金から掛け金を設定し予想が当たれば設定されているペイアウト倍率に応じた利益が、外れれば設定した掛け金が没収されなくなるのです。
ハイローはこの通りですが他の取引ルールでも提示されている選択から選び予想していく行為は変わりません。
ハイローのペイアウト倍率は少ないですが、ワンタッチと呼ばれる取引ルールはタッチする予想に倍率が高く設定されています。
基本の取引ルールとされているハイローはトランプで用いられるルールの一つです。
現在提示されているトランプの数字から次出されるトランプの数字が大きいか小さいかを当てるゲームとなっています。
ゲームをプレイしたことのある方なら分かると思いますが、ハイローはよくカジノ系統のゲームとして用いられるのです。
カジノ系統のゲームということはギャンブルでよく使われるゲームのルールであり、投資であるバイナリーオプションに使われていることになります。
更に取引ルールだけでなく勝てば掛け金に応じた利益、負ければなくなるというのもギャンブルの特徴です。
そしてギャンブルは予想しにくいパターン程的中した時の倍率は高くもらえる金額も多くなります。
このようにバイナリーオプションはところどころギャンブルを思わせる内容になっているのです。
内容から考えればバイナリーオプションはギャンブルと考える方が出てもおかしくはないでしょう。
バイナリーオプションはギャンブルなのか
内容があまりにもギャンブルっぽいですが、ではギャンブルなのかというと答えは違います。
理由はFXと同じくギャンブルであれば全てにおいて完全に運任せとなるからです。
実際ギャンブルとされるものは多くあり、どれもある程度の予想は立てられますが最終的にはどれも運任せであり確実な勝利はありません。
バイナリーオプションの場合は取引する相場がFXと同じであり、相場は分析をすることで流れをある程度予想できます。
100%ではありませんが高確率で勝てる相場を自分の意思によって選べるのです。
実際にバイナリーオプションがギャンブルであれば同じ相場で取引しているFXもギャンブルとなってしまいます。
相場に絶対はない以上、確実な勝利はないため運任せな部分があるのも事実です。
しかしFXの場合は専業トレーダーとして生活できる分の収入を得ている方も多く存在し、もしギャンブルであれば安定して収入を稼げません。
ギャンブルで取引すると必ず負ける
一方でバイナリーオプションでどう取引するかはトレーダー次第です。
ギャンブルのように取引するのもやろうと思えばできてしまいます。
むしろ相場に対する知識のほとんどないトレーダーが一番やってしまいがちなパターンです。
FXにはビキナーズラックと呼ばれる適当に取引をしても運よく勝ててしまう現象があり、バイナリーオプションでも同じ現象が起こる可能性はあるでしょう。
しかし名称通りに運よく勝てているだけであり、続けていけば必ず負けが続いて損失が増えてしまいます。
バイナリーオプションはFXと違いリスクが限定されていますが、ビキナーズラック状態のトレーダーには逆効果といえるでしょう。
リスクが限定されてしまうため際限なく「取り戻そうとする取引」をし、結果的に資金がなくなるまで止まらない可能性もあるからです。
ギャンブルのような取引といえば選択肢の中から選ぶ必要があるため、選ぶのにサイコロやカードを使う方法もあるでしょう。
もちろん結果は変わらずギャンブルのような取引をすれば行き先は容易に想像できてしまいます。
ギャンブルにならないためのバイナリーオプション取引
内容からギャンブルのような取引をしてしまいがちなのがバイナリーオプションです。
しかしギャンブルで取引すれば勝てないため、トレーダーは適切な取引ができるようにしなければいけません。
ギャンブル取引の対策としては以下のような方法があります。
適切な場面で取引できるようにする
相場を考えず適当に取引してしまうからギャンブルになるのです。
FXでもそうでしたが投資の基本は相場の流れを分析し、チャンスだと思った場面で取引に入ります。
相場の流れさえ理解すれば上下どちらに行くかも理解できるため、高確率の勝率が掴めるのです。
相場の分析として身につけるべきはやはりテクニカル分析となります。
テクニカル分析はチャートに表示される情報から相場の流れを分析するものです。
バイナリーオプションで見る相場はFXと同じであり、FXでは多くのトレーダーがチャートから相場の状態を見て取引の参考にします。
そのためテクニカル分析が通用しているのです。
テクニカル分析は移動平均線やボリンジャーバンドといった種類を利用してやるものであり、どれを使うかトレーダー次第となります。
基本的にどれを利用しても極めれば勝率が高くなるため、色々試して自分に合うと思う種類を選びましょう。
テクニカル指標以外にローソク足やラインを引いて取引のタイミングを見極める手法もあります。
特にローソク足は法則があり、極めればテクニカル指標を使わずともローソク足だけで勝てる可能性も秘めているのです。
しかしローソク足の法則を覚えるのはトレーダーにとって基本なため、テクニカル分析をする場合でも最低限のパターンは覚えておきましょう。
バイナリーオプションはFXと違い決済を考える必要はないため、テクニカル分析で見極めるのは取引のタイミングだけです。
テクニカル分析で見極めるべきタイミングは主にトレンド相場の発生、転換、終了とレンジ相場で動く範囲とどこで跳ね返るかでしょう。
取引前にどこのタイミングで入るのが適切か分析していけば自然とテクニカル分析にも慣れます。
逆に適切な場面以外では取引に入らないようにするのも必要です。
バイナリーオプションは取引回数を多くして利益を積み重ねる投資ですが、回数多くして損失ばかりであれば意味がありません。
損失が増えるぐらいであれば取引回数を減らしても確実に高い勝率を維持した方がいいのです。
政治、経済の情報に気をつける
テクニカル分析は基本ですが、それだけだと相場が急変した時に対応できません。
FXとバイナリーオプションで取引する為替相場は政治、経済の情報に影響を受けて動きます。
何かしら重要とされる情報が出てくると相場に大きな影響を与え、激しい動きを見せるのです。
動きの度合いはそれまでの相場を否定する程のものであり、上昇トレンドだった相場が下落に移るのも珍しい光景ではありません。
取引における比重はテクニカル分析の方が多くなっていますが、ファンダメンタルの分析も無視すると不意の動きで負けてしまうでしょう。
取引している相場はFXと同じなため、やるべき行為も同じで経済指標の確認を行います。
経済指標は一日にいつ発表されるか決まっている経済の情報であり、重要な情報であれば発表されると同時に動きを見せるでしょう。
アメリカであれば雇用統計、FOMCと通貨ごとに重要な情報は決まっています。
発表される時間帯の時は取引に入るのはやめるといいのですが、経済指標における影響は普段では見られない変動も見せるのです。
普段は到達するのが難しいワンタッチの取引ルールも経済指標の動きを利用すれば到達する可能性があります。
確実に到達するわけではなく運任せとギャンブルのような取引になってしまうのは確かです。
取引に利用する掛け金は失っても問題のない金額を利用して狙ってみてもいいでしょう。
気をつけたいこととして政治、経済の情報は予告なく行われるケースもあります。
予告がなくてもニュースで何かしら前触れがあるケースも多いため、不穏な空気を感じたら警戒しましょう。
冷静に取引をする
ギャンブルのような取引をしないためにはやはりトレーダー本人の心持ちが必要です。
バイナリーオプションはギャンブルのような取引をしやすい環境なため、熱くなると無闇に取引してしまいがちとなります。
FXに比べ大きな損失は出ないといえど、負けて掛け金がなくなるのはいい気分ではないでしょう。
負けてしまい取り返そうと考えてしまえば、適切な取引ができなくなってしまいます。
そのためバイナリーオプションで取引を考える方は冷静に取引できるように心がけましょう。
基本の対策としてはやはり取引ルールを作っておくのがよく、ある程度自分の中で取引を制限できるようにするといいです。
熱くなって危険だと感じたら相場から離れる判断をするのも正しいといえます。
後はバイナリーオプションを始める前に落ち着いて取引できるように心を落ち着かせましょう。
深呼吸をしたり落ち着ける音楽を聴く等するのが効果的です。
何かしらが原因で中々落ち着けない場合は無理に取引を入るのは危険と考えられます。
休むも相場で時には取引しない日を作るのも必要でしょう。
他の投資も考えてみる
バイナリーオプションは内容の関係でギャンブルがしやすい環境であり、トレーダーによってはどうしても中々上手く行かない場合もあるでしょう。
他の投資と違い取引のやり方が全く違うためバイナリーオプションは個人ごとに合う合わないの相性もあります。
ギャンブルのような取引を続いてしまうトレーダーは残念ながら合うとはいえません。
しかし投資はバイナリーオプションだけではないため、合わないと判断したら別の投資で取引を考えてみましょう。