せっかく脱毛サロンやクリニックに通っているのに効果が得られない。
こんな悩みを持つ方は多いようです。
体質的な問題なのか、普段の生活習慣に原因があるのか、まさかの詐欺なのか...。
さまざまな不安が頭をよぎることでしょう。
脱毛効果を実感できないのはそれなりの理由があるものです。
今回は、脱毛効果を実感できない人の特徴や脱毛の仕組みから、その理由を探っていきます。
目次
脱毛の効果はどれくらいで感じられる?
まずは、そもそも脱毛の効果はどれくらいで感じられるのか、一般的な傾向を知っておきましょう。
効果の有無を判断するまでにまだ時間が足りない可能性もあるからです。
現在主流の脱毛方法である光脱毛、レーザー脱毛を例に挙げていきます。
脱毛後に毛が抜け落ちるまでの期間
光脱毛やレーザー脱毛では、施術から実際に毛が抜け落ちるまでに時間がかかります。
人によって差がありますが、おおむね1~3週間が目安となります。
サロンやクリニックのカウンセリング時にも、抜け落ちる目安を説明されるはずです。
ただし、一度に見えている毛が抜けるわけではなく、徐々に抜け落ちていきます。
気がついたら毛が減っていた、くらいの感覚ですね。
実際に効果が感じられやすいのは何回目から?
1回の施術で全部の毛が抜け落ちるわけではありません。
なぜなら毛には「毛周期」というものがあり、脱毛できる毛とそうでない毛があるからです。
毛には大きく「休止期」「成長期」「退行期」の3つの段があります。
その中で脱毛効果があるのは「成長期」の毛のみで、毛母細胞が活発でメラニン色素が濃いため、光やレーザーに反応しやすくなります。
「休止期」と「退行期」の毛は色素が薄く反応が悪いため脱毛効果がありません。
1回目の施術時に「休止期」だった毛が、2回目の施術時に「成長期」に入っていれば、その毛は2回目に抜け落ちることになりますが、そのサイクルは個人差や部位による違いもあります。
一般的には、3~4回の脱毛を繰り返すと、生えてくる毛が少なくなってきたと実感できるようになります。
脱毛完了までにかかる期間
毛周期や毛質、脱毛箇所などさまざまな要因によって、脱毛完了までの期間が変わってきます。
脱毛完了までには6~12回程度かかることが多い傾向にあり、これを2ヶ月に1回のペースで施術をした場合、1~2年で終わる計算になります。
人によっては18回ほど必要になる場合があったり、妊娠などで休会したりして伸びることもあります。
ここまでで、脱毛の効果実感までにはある程度の時間がかかることがお分かりいただけたかと思います。
あまり慌てず、「こんなものかな?」と適度に緩く構えておくことも必要ではないでしょうか。
人によって効果の実感までに差がある理由
「友達は数回で効果があったと聞いたから同じ脱毛を試したのに、なぜわたしは効果がないのだろう。」
こんな風に疑問を持つ方もいるでしょう。
脱毛効果の実感までに個人差があるのは一体なぜなのでしょうか。
毛質、毛量が人によって異なるから
毛質や毛量に個人差があることはお分かりになるでしょうが、この違いが脱毛効果の差につながります。
光脱毛やレーザー脱毛は、毛のメラニン色素に反応しますので、毛が濃く太い方の方が効果を実感しやすい傾向にあります。
反対に、毛の色素がもともと薄く、毛が細い方の場合、反応が悪くなかなか効果が実感しにくい面があります。
脱毛箇所による違い
どの箇所を脱毛したいかは、人によって違いがあります。
全身ツルツルにしたい人から、ワキや手足だけで十分だと感じる人もいるでしょう。
実は、脱毛箇所によって脱毛効果が変わってきます。
こちらも個人差はありますが、一般的にはワキや手足、VIOラインなどは毛量が多い箇所は脱毛効果を実感しやすくなります。
反対に、うなじや背中、顔などは産毛も多いため、脱毛効果を実感するまでに時間がかかる傾向にあります。
「脱毛完了」の定義が人によって異なるから
何をもって「脱毛完了」とするか、その定義は人によって違います。
面倒な自己処理がほぼ不要な状態にならなければ納得できない人もいれば、普段のお手入れが楽になればそれで満足だと感じる人もいます。
脱毛にどこまでを求めるか異なる以上、「脱毛完了」を一律に定義することは難しいです。
ちなみに、光脱毛やレーザー脱毛は「永久脱毛」ではありません。
回数をしっかり重ねることでほとんど毛が気にならない状態にはできますが、永久に1本も生えてこないわけではありませんので、その点も覚えておきましょう。
年齢による違い
年齢によって脱毛効果に違いがあり、目安の1つが40代以降かどうかです。
40代で脱毛ができないわけではありませんし、最近は40代を超えて脱毛する女性も増えています。
ただ、若いうちの方が脱毛効果は高いと言われており、理由の1つは毛の色素にあります。
40代以降になると白髪が増えてくるようになり、メラニン色素に反応しなくなってしまいます。
色素が濃いままなら問題ありませんが、白髪は脱毛できませんので全体的に効果が実感しにくくなります。
もう1つの理由として、加齢によって肌の水分量が減り、乾燥しやすくなることが考えられます。
乾燥肌への施術は照射力を低くしておこないますので、脱毛効果も得にくくなるわけです。
反対に、若過ぎる人も脱毛効果がでにくいと言われます。
まだホルモンバランスが安定していないため、せっかく脱毛しても再度生えてきてしまうとの指摘があります。
脱毛の効果を実感できない理由は普段の行動にある?
脱毛の効果実感は、個人差以外に本人の行動に原因がある場合もあります。
普段の行動の中で、脱毛効果を妨げることをしていないかを振り返ってみることは、意味のあることです。
こっそり自己処理をおこなっている
脱毛期間中にやってはいけないこととして、毛抜きや脱色などの自己処理があります。
これらは毛周期やメラニン色素への反応に関わってくることで、当然ながら脱毛効果が薄くなってしまいます。
脱毛期間中は電気シェーバーで剃るくらいしかできないため、つい自己処理をしたくなってしまうもの。
だめだと分かっていてこっそりやってしまう人もいますが、脱毛完了までに結局時間がかかってしまうのでやめましょう。
決められたルールを守らない
毛抜きや脱色の禁止以外にも、脱毛サロンやクリニックによって、たとえば以下のようなルールが定められています。
- 脱毛〇時間以内に薬を服用しないこと
- 前日と当日は飲酒をしないこと
- 脱毛日の前後○日は予防接種をしないこと
- 脱毛後はお風呂に入らないこと
これらは、利用者の安全面と脱毛効果を考えて定められていることですが、ルールを守らない人もいます。
そうなると、脱毛予定の日に脱毛を断られてしまったり、肌状態が悪化したりして次の脱毛ができなかったりすることがあります。
場合によっては、事情があってルール外のことをするかもしれませんが、その際は連絡して予約を取り直せばいいだけです。
サロンやクリニックの指示を守らない以上、脱毛効果がないと主張することは難しいでしょう。
肌状態がよくない
利用者の肌の状態によっては照射温度を低く設定するしかなく、結果的に脱毛効果を感じにくくなるケースもあります。
具体的には、
- 肌が乾燥している
- 日焼けしている
- ニキビや吹き出物が多い
- ひどい虫刺されがある
といったことが考えられます。
これらはかなり気をつけていないとなりやすい「あるある」の肌トラブルです。
脱毛期間中はいつも以上に気を配りましょう。
早く脱毛効果を実感したいのであれば、以下の努力をすることも必要になります。
- 丁寧に保湿をする
- 紫外線対策を徹底する
- 規則正しい生活習慣を心がける
- 海やバーベキューなどはやめておく
- 睡眠をたっぷりとる
脱毛の効果を実感できない場合の対処法
脱毛効果を実感できないと思っても、勝手に自己処理をしたり、何となく通わなくなってしまうのはやめましょう。
それこそ効果の実感が遠のいてしまいますよ。
サロンやクリニックに相談する
脱毛の効果実感までには個人差があると思っても、どうしても納得できないこともありますよね。
まずは、通っているサロンやクリニックに相談してみましょう。
毛周期や毛質、肌質などによって違いがあるという点を、プロの口からもう一度説明してもらうと納得しやすくなります。
そのほかにも、肌の状態を見て照射力を上げてくれる、担当スタッフを変えてくれるなど、適切な対応をしてくれるでしょう。
解約して別のサロンやクリニックにする
本当に効果が実感できない場合、脱毛サロンやクリニックを変更するのも1つの方法になります。
契約内容によっては途中解約の返金が難しい、思ったより少ない金額だった、ということはあります。
しかし、効果がないサロンやクリニックに通い続け、モヤモヤした気持ちでいる方がデメリットです。
事前の対策としては、あらかじめ解約方法や返金の仕組みなどをよく調べておく、やめやすい月額制の脱毛に通うなどが考えられます。
脱毛の効果を早く実感したい人に向いている脱毛方法
ここからは、脱毛の効果を実感しやすいサロンやクリニック選びのポイントを解説します。
以前通っていた脱毛で効果を感じられなかった人、性格的に早い効果実感を求める人などにおすすめの方法になります。
短いスパンで脱毛させてくれるサロンやクリニックを選ぶ
一般的な光脱毛やレーザー脱毛の場合、脱毛から脱毛までの間隔は2~3ヶ月あけることが多いです。
毛周期にあわせてより効果的な脱毛をするため、短いスパンで照射することによる肌トラブルを回避するための期間だと言われています。
しかし、中には脱毛から脱毛までの間隔が短いサロンもあります。
最近は2週間ほどの間隔で脱毛できるサロンもあるため、どのくらいの間隔で脱毛可能なのかをカウンセリングの際に聞いておくといいでしょう。
短いスパンで脱毛してもらう方が、効果を感じやすい人もいます。
予約が取りやすいサロンやクリニックを選ぶ
予約の取りやすさも関係します。
スタッフや器具が少ない、立地や料金面でメリットが大きいといったサロンやクリニックは、予約が取りにくい傾向にあります。
希望の日に予約が取れないと、予定があと倒しになりやすく、脱毛から脱毛までの間隔もあいてしまいます。
当然効果を実感するまでには時間がかかることになり、「なかなか効果がでない!」と不満を持ちやすくなるでしょう。
光脱毛よりレーザー脱毛
光脱毛は痛みが少なく低コストが人気の脱毛方法で、多くの方が脱毛効果を感じています。
ただ、痛みが少ないのは照射力が低いからであり、その分効果を実感するまでに時間がかかります。
早く効果を実感し、短期間で脱毛を完了させたいなら、レーザー脱毛の方がおすすめです。
医療機関でのみ扱える機械を使い、照射力が高いため、光脱毛に比べて脱毛効果が高いとされています。
光脱毛と比べると痛みがあり、価格も高くなりますが、医療従事者がいて肌トラブルにも対処してもらえるメリットがあります。
光やレーザーよりニードル脱毛
ニードル脱毛は歴史のある脱毛方法ですが、痛みが強く高額であることから、光脱毛やレーザー脱毛ほどの人気はありません。
しかし、光脱毛やレーザー脱毛とは仕組みが全く異なる脱毛方法なので、効果を実感したい方には適しています。
ニードル脱毛は毛穴に専用針を刺し、毛根に電気を流して除去する方法です。
光脱毛やレーザー脱毛のように1~2週間してから毛が抜け落ちるわけではなく、施術後には一旦すべすべになります。
その後別の毛が生えてきますが、施術後すぐに効果が実感できるのは魅力です。
また、メラニン色素に反応するわけではありませんので、毛の色素が薄い人や毛が細い人でも脱毛可能です。
痛みと費用の高さを許容できるなら、効果の高いニードル脱毛を選ぶのも手です。
脱毛の効果がないときに考えられるサロンやクリニック側の問題
最後に、利用者本人には何の責任もなく、脱毛サービスを提供しているサロンやクリニック側に問題があるケースにも触れていきます。
スタッフの技術に問題があるケース
施術をするスタッフの技術力が低い、照射が適当といった可能性もあります。
サロンやクリニックのスタッフはしっかりとした研修を経て施術をおこないますが、その力量にはやはり違いがあります。
2~3回やってもらって効果がない場合は担当スタッフを変えてもらうのも1つです。
サロンやクリニックによっては、照射もれがあった場合に無料で追加の脱毛をしてもらえるケースもあります。
利用している機械の性能の問題
脱毛サロンやクリニックによって利用している機械は異なりますので、これによって多少効果に違いがでることはあります。
相性の問題もあるでしょう。
よくないケースだと、古くて性能が悪い機械を使っている、メンテナンスをしっかりおこなっていないといった場合もあります。
サロンやクリニック内の清掃が行き届いているか、十分なスタッフ数がいるかなどを確認することである程度回避できます。
脱毛サロンやクリニックの体質に問題があるケース
多くの脱毛サロンやクリニックがある中で、一部では脱毛詐欺の被害事例が報告されています。
契約時と金額が違うといった分かりやすいケースから、契約回数を増やすために、わざと照射力を低くするケースまであります。
これらは脱毛サロンやクリニックの体質の問題で、自分たちだけが儲かればいいという考えが根本にあります。
もう何回も通っているのに脱毛効果がほとんど実感できない場合は、国民生活センターなどに相談することも選択肢の1つになります。
口コミをしっかり確認して評判のいいサロンやクリニックを選ぶこと
脱毛サロンやクリニック側に問題がある場合はその立証が難しく、泣き寝入りしてしまう人もいます。
口コミを鵜呑みにする必要はありませんが、できるだけ事前に評判を確認しておくことも対策の1つになるでしょう。
口コミがなく、ろくに説明もないサロンやクリニックは最初から選ばない方が身のためかもしれません。
最後に
いかがでしたか?今回は脱毛効果を実感できない理由と対処法を紹介しました。
脱毛の効果実感までには個人差が大きいものの、自身の行動やサロン、クリニック選びのミスによるケースもあります。
なぜ脱毛効果がないのかが分かれば次の行動に移すことができますので、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。