脱毛はローンを組んだ方がいい?脱毛ローンのデメリットや注意点とは

全身脱毛をはじめとして、高額になることもある脱毛では「ローンを組むか、組まないか。」という選択と直面することがあります。

どこでローンを組むかによって、「美容ローン」や「医療ローン」などと呼ばれることがありますね。

脱毛でローンを組むことはどんな意味を持つのか、審査は誰でも通るのかなど、脱毛とローンについての疑問が生まれることでしょう。

そこで今回は、脱毛とローンについて掘り下げて紹介します。

そもそも脱毛のローンとは?

脱毛では契約内容によって数十万円もの大金が必要になることがあり、一括で払うことが難しいケースがでてきます。

そんなとき、脱毛にかかる総額を分割で払うローンを組めれば助かりますね。

脱毛サロンやクリニックは主に信販会社などと提携し、総額を分割でコツコツ払えるような仕組みを用意しています。

支払回数も幅広く選べますので、自分の収入レベルに応じて回数を決めることができるでしょう。

ただし、後述しますが、いつ誰でも使える方法ではありません。

そもそもご自身にローンを組むという選択肢があるのかは、理解しておかなくてはなりません。

脱毛をローンで支払うメリット

ローンとはつまりは借金なので、メリットとデメリットをよく知っておく必要があります。

まずは、脱毛でローンを組むメリットを見ていきましょう。

まとまったお金がなくても脱毛できる

今すぐまとまったお金が用意できなくても、希望の箇所を脱毛することができるのは大きなメリットです。

ローンの存在によって、収入や預貯金が多い人でなくても気軽に脱毛できるようになっています。

脱毛は1~2年は通うことが前提なので、最初に多くの金額を払うことがためらわれる人もいるでしょう。

ローンであれば月々決まった金額を計画的に支払うことができますので、気持ち的な面でも利用しやすいです。

金利面で優遇されることがある

一般的なローンでは、分割時にかかる金利手数料の負担が重くのしかかります。

脱毛のローンでも金利手数料がかかることに変わりはないのですが、脱毛サロンやクリニックによっては金利分を負担してくれるケースがあるのです。

たとえば、6~24回分くらいの範囲内で、手数料0円となることがあります。

金利が気になる方は、最初からこうしたサービスを受けられるサロンやクリニックを選ぶことも1つの方法です。

特にクリニックの医療ローンでこうしたサービスが多いので、クリニックの中から選んでみてもいいでしょう。

お得な特典がつくことがある

サロンやクリニックによっては、ローンを組むことでお得な特典がつく場合があります。

シェービング代が無料になったり、遅刻やキャンセル時のペナルティで優遇されたりといったことです。

ローンを組むことは基本的に長期の高額契約です。

いつやめてしまってもおかしくない月額制や都度払い制利用する顧客に比べ、サロンやクリニックにとっては優良顧客と言えるでしょう。

そのため、ローン契約者にお得な特典を提供しているのです。

銀行や信販会社に申し込みしなくてもいい

脱毛でローンを組む場合は、サロンやクリニックで書類を用意してくれ、申し込みもそこでおこないます。

仕事をしている方が平日に銀行の窓口に行くのは大変ですし、信販会社への手続きも面倒です。

特に銀行は審査に時間がかかる傾向にありますので、少しでも早く脱毛したい方にはデメリットでしょう。

サロンやクリニックで申し込みができれば、わざわざ銀行や信販会社に自分で手続きする必要がないため楽ですね。

繰り上げ返済や一括返済もできる

当初の予定では月々払うと決めていても、ボーナスが入った月やお金が貯まってきたタイミングで余分に返済したいと考えることがあるでしょう。

脱毛以外のローンでは、繰り上げ返済や一括返済自体に手数料がかかってしまうことがありますが、脱毛ローンは手数料なしで返済できるケースも多いです。

早めに返済すればその分金利手数料を支払わずに済み、トータルでの支払い額が少なくなるためメリットと言えるでしょう。

脱毛をローンで支払うデメリット

脱毛ローンは、上手く利用すればメリットも多い方法ですが、やはりデメリットも存在します。

お金を借りるという事実を忘れず、よく吟味する必要がありますよ。

脱毛ローンにはどんなデメリットがあるのでしょうか。

金利手数料がかかる

ローンを組む大きなデメリットはやはり金利手数料がかかることです。

金利手数料は、医療ローンで7.5~9%ほどが相場です。

エステや脱毛サロンだと、クレジットカードの分割をすすめてくることがあり、その場合では15%前後かかることもあります。

これによって脱毛総額が増えることになるため、金利手数料を無視して予算を組むと、思ったより高額になって困ることもあるでしょう。

よく計算しないでローンを組んだ結果、支払に困ってしまう女性が後を絶たないとも言われています。

最近の脱毛は低価格を売りにしていることが多いですが、手数料まで含めていくらになるのかは事前に知っておくべきです。

金利の計算は、日本クレジット協会のHPなどで簡単にシミュレーションできますので、試しに計算してみるといいでしょう。

参照:一般社団法人 日本クレジット協会
https://www.j-credit.or.jp/customer/basis/commission.html

脱毛が終わっても払い続ける必要もある

ローンの支払い期間と脱毛に通う期間は必ずしも一致しませんので、脱毛が終わったのにローンだけは払い続ける必要もでてきます。

脱毛ローンは何十回に分けて支払えるものもありますが、借金状態から解放されない期間が長引くということです。

人間の心理として、もう終わったものに対してお金を支払うことが負担になることもあります。

何となく支払うことが惜しくなってしまい、延滞などにつながりかねません。

審査に落ちると使えない

ローンは審査がつきもので、誰でも審査に通るわけではありません。

ローンは信用によって成り立つものなので、定期的にお金を返せる見込みがあることが大前提となります。

お金がないという理由でローンを組もうと思っても、そもそも信用がなければ利用できないことになります。

脱毛でローン審査に通りやすい人

では、脱毛のローン審査に通りやすい人、通りにくい人とはどんな特徴があるのでしょうか。

そもそも自分がローン申し込みをして通りやすいのかは、事前に知っておくとスムーズですよ。

脱毛でローン審査に通りやすい人

まずはローン審査に通りやすい人の特徴を紹介します。

審査に通りやすい人の特徴はいたってシンプルで、成人しており安定収入があると比較的通りやすい傾向にあります。

脱毛ローンは住宅ローンや自動車ローンのような他のローンと比べて、審査基準が厳しいわけではありません。

ある程度の安定収入があれば、派遣社員やアルバイトであっても十分審査に通過する可能性があります。

個人信用情報がきれい

個人信用情報とは、本人の識別情報やクレジット契約内容や申し込み、支払状況など、お金の借入にまつわる情報を集めたものです。

日本では「CIC」「全国銀行個人信用情報センター」「JICC」の3つの信用情報機関があり、借入をする際の審査で利用されています。

ここに傷がないことで、返済に関しての信用度が高いことの証明となります。

安定収入があり、個人信用情報がきれいであれば、脱毛ローンに関しては通過する確率が高いと言えます。

脱毛でローン審査に落ちやすい人

次に、脱毛ローンの審査に落ちやすい人の特徴を紹介します。

ご自身の状況と照らし合わせてみて、ローン審査に落ちることが予想される場合は、あらかじめ別の方法で脱毛することも考えておくといいでしょう。

脱毛以外に複数の借入をしている

今申し込みをしようとしている脱毛ローン以外にも借入があると、審査落ちする可能性がでてきます。

他に借入があれば、その分脱毛の費用を返済できないリスクが高まるからです。

他の借入との合計に関しては、「総量規制」という仕組みを聞いたことがあるかもしれません。

総量規制とは貸金業法に定められている「年収の1/3を超える借入」を原則禁止したものです。

脱毛に関しては総量規制の対象外とされていますが、あくまでも審査するのは信販会社なので、総量規制に近い基準を設けている場合は、審査落ちする可能性があるということです。

過去に滞納や未払い金があった

前述した個人信用情報には、過去に支払分の滞納や未払い金があったという情報もしっかり記載されています。

こうした傷があるといわゆる「ブラックリスト」に入っていると言われますが、一度ついた傷は項目によって1~10年の間は消えません。

自己破産のような出来事は自分でよく覚えているでしょうが、何気なくやってしまった滞納や未払いも記録されていますので注意が必要です。

自分では覚えていない数ヶ月の滞納や未払いも審査落ちの原因となります。

収入が全くない

収入がなければ脱毛費用を返すめどが立ちませんので、ローン審査に通ることは難しいです。

専業主婦やアルバイトをしていない学生などは、自分名義で脱毛ローンに通ることはほぼ不可能だと思っておいていいでしょう。

このケースでは、配偶者や親名義でローンを組むかどうかを検討することになります。

未成年や学生で連帯保証人がいない

脱毛でローンを申し込める年齢は18歳以上で、かつ連帯保証人が必要になります。

未成年で連帯保証人を立てられないとなるとローン審査どころではなく、一括や親名義でローンを組むという方法になります。

脱毛自体は未成年でも施術可能ですが、ローンを組むとなると話が変わってくるということです。

また、20歳以上であっても、学生の場合は連帯保証人を求められます。

20歳以上でもすでに社会人として働いているのであれば、基本的にはローン審査に通りやすくなります。

脱毛でローン審査に落ちたときの対処法

ローンをあてにしていたけれど審査に落ちてしまった場合、脱毛契約ができずに困ることがあるでしょう。

脱毛したいけどまとまったお金が用意できず、ローンも組めない場合はどうすればいいのかを紹介します。

ローン審査に通りやすいサロンやクリニックを探す

ローン審査に通りやすいかどうかは、サロンやクリニックによっても異なります。

それは、サロンやクリニックが提携している信販会社等がいろいろあるからです。

信販会社によって審査基準が違いますので、必然的に審査に落ちるからどうかのラインも変わってくるわけですね。

たとえば、1社の信販会社としか提携していない店舗と、複数の信販会社と提携している店舗とでは、後者の方が通りやすくなることは想像できます。

月額制や都度払い制にする

脱毛代金の支払方法は、ローン以外にも用意されています。

サロンやクリニックによって複数の支払方法を選べることがありますよ。

ローンや一括払いが無理なら、月額払い制や都度払い制を利用してはいかがでしょうか。

月額払いや都度払いは、総額で考えるとコストがかかることも多いため、必ずおすすめできるわけではありません。

まったく同じ回数脱毛するなら、金利手数料を払ってでもローン払いにした方が結局お得ということもあります。

しかし、ローン審査に落ちるのであれば仕方がありませんし、月額や都度払いはローンのように払い続ける必要はなく、いつでも好きなときにやめることができます。

自分の収入の範囲内で脱毛ができるため、分不相応のローンを組んで後で苦しむことがないので安心ですね。

クレジットカードの分割払いを検討する

クレジットカードをお持ちの方であれば、脱毛ローンではなくカードの分割払いにする方法も考えられます。

サロンやクリニックで一旦一括払いにしておき、後ほど自分でカード会社に申請することで分割払いが可能なケースもあります。

クレジットカードの分割は手数料が高めなので手放しにおすすめはできませんが、どうしても分割が必要な場合は検討してみてもいいでしょう。

脱毛箇所やプランを見直す

ローン審査に通らないほど収入が不安定で、個人信用情報にいくつか傷があるような方の場合、今申し込もうとしている脱毛が分不相応だと考えることもできます。

もう少し収入が安定してから脱毛するか、脱毛箇所を厳選する、プランを見直すといった方法も検討しましょう。

脱毛のために頑張ってお金を貯めてから再度挑戦するのも、貯金のモチベーションを保つことができるため悪い方法ではありません。

個人信用情報の開示請求をする

個人信用情報は開示請求もできますので、なぜ自分がローン審査に落ちたかを知りたい場合は請求するのも1つです。

たとえばCICでは、手数料1,000円でインターネット開示請求ができます。※

審査落ちの直接的な理由を教えてもらえるわけではありませんが、個人信用情報に傷がついているかどうかは分かります。

自分でも忘れているような過去の延滞があれば、他のローンに申し込みをしてもほぼ通らないと理解することができます。

この場合は、ローンを組むことは諦めて、脱毛代金を貯めてから脱毛する、脱毛箇所を見直すなど他の選択肢を考えることになります。

※参照:CIC(株式会社 シー・アイ・シー)HP
https://www.cic.co.jp/mydata/pc/index.html

脱毛でローンを組むときの注意事項

ここからは、脱毛でローンを組む前に覚えておきたい注意事項を紹介します。

ローン審査に通りやすい人であっても、場合によっては不都合が起きる可能性もありますよ。

会社に在籍確認の電話がかかってくる

信販会社等の方針にもよりますが、ローン審査にあたり会社に在籍確認の電話がかかってくることがあります。

電話を取り次ぐ際にローン審査である旨は言いませんし、通常は信販会社名ではなく個人名を名乗ります。

しかし、個人名で電話がかかってきても問題ない職場でしょうか。

絶対に自分が電話にでられるのであればまだいいのですが、他の社員が電話にでて、「個人名で電話がかかってきたけど大丈夫?」と怪しまれる可能性も否定できません。

無収入の方が、配偶者名義、親名義などで申し込みした場合も同様です。

配偶者や親の勤務先に在籍確認の電話がかかってきても迷惑をかけないかどうかは、確認しておくといいでしょう。

自社ローンは脱毛できなくなるリスクがある

通常の脱毛ローンは、脱毛サロンやクリニックが信販会社等と提携し、信販会社等が脱毛料金を肩代わりしてくれているような形です。

自分とサロンやクリニックとの間にはローン契約が発生しているわけではないので、延滞などが起きても当面は脱毛に影響はありません。

しかし、中には「自社ローン」と呼ばれる、サロンやクリニックが独自でローンを組ませてくれることがあります。

この場合は審査にほぼ通りやすい一方で、延滞時には脱毛をストップされるリスクがあります。

怪しいところからは借りない

大手のサロンやクリニックでローンを組む場合は、提携信販会社も大手が多いので安心ですが、自分でお金を借りようとする場合は注意しましょう。

消費者金融のカードローンは金利が高いですし、それ以外の怪しい金融会社から借りるのはもってのほかです。

金利だけで毎月の支払が膨らみ、返済できなくなる恐れがあります。

通常のローン審査に通らないのに無理に今脱毛する必要はありませんので、冷静に考えておいてください。

最後に

いかがでしたか?今回は脱毛ローンについて紹介しました。

脱毛でローンを組むことはメリットもあり、多くの方が利用しています。

しかし、あくまでも借金であるという事実を忘れてしまう方も一定数いて、全国の消費者センターには脱毛ローンにまつわる相談も多数寄せられています。

計画的に返済できるかどうかを慎重に考えてから申し込みするようにしましょう。

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