国試まであと1か月、介護福祉士をめざすみなさん、対策は万全ですか?
年に1度の介護福祉士国家試験がいよいよ近づいてきました!
運命の日は1月。国家資格の取得をめざして、試験勉強は順調ですか?
初めて受験される方、これまでに何度か受験された方、一発勝負の国家試験、大変ですよね。緊張しますよね。
そこで、みなさんを元気づけるちょっとしたお話をまとめましたので、国試マニアのつぶやきに、よろしければお付き合いください。
- 大切なこと、確認します!
- 過去問集を買いましたか?
- 「本書の使い方」のページを見よう!
- 何回分の過去問を解きましたか?
- 最終チェック対策は?
目次
大切なこと、確認します!
国試の受験申し込みは、済ませていますよね。
8月から9月の指定日の間に、「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」に受験申し込みをしないといけません。
同センターのホームページ(http://www.sssc.or.jp/index.html)をブラウザの「お気に入り」に登録しましょう。試験制度の概要をはじめ、過去に出題された問題内容やその正解について確認できます。それに国家試験の出題基準や合格基準がバッチリ紹介されているので、絶対見てください。
過去問集を買いましたか?
はじめに考えないといけないことは、何年間分の過去問集を購入したらよいかです。
チェック項目
- 最新の過去問は掲載されていますか?
- どんなふうに問題が並べられていますか?
- 年度別に問題が並べられていますか?
- それとも、科目別に並べられていますか?
まだ過去問集を購入されていない方は、以下の点について参考にし、購入されるとよいかもしれません。
チェック項目
- 掲載問題数→あと1か月ですべての問題を解けますか?
- 解説が短い→端的な解説で、わかりやすいですか?
- 解説が長い→ていねいな解説で、長くても理解できますか?
- 書籍の大きさ→勉強するシチュエーションを想像し、通勤や通学中、外出時によく勉強される方は持ち運びしやすいサイズが好ましいですね。
「本書の使い方」のページを見よう!
すでに過去問集を購入している方も、これから購入する方も、書籍の使い方と自分の勉強方法について考えてみましょう。「本書の使い方」のようなガイドページがあるはずです(ない書籍は不親切極まりない。私は選びません)。
これまでに何回分の過去問を解きましたか?
まだ、1ページも過去問集を開いていないあなたはとりあえず、昨年の問題にアタックしましょう。どんな科目があり、どんな問題が出ているのか、あわてずにしっかりと問題文を読みましょう。
実際の試験問題と同じような時間設定で一度やってみるのも一つの手です。時間通りに問題が解けなくても、とりあえず、125問分をやり切ってください。その後に、じっくりともう一度どんな問題が出題されたのか、見てみましょう。
介護福祉士の国家試験について、試験のことをまったく知らない人に上手に説明できますか?
この科目はどんな特徴があって、昨年はこんな問題が出ていた、なんて的確に説明できれば、きっとこれからの短い時間にすべき勉強方法が自分なりに気づくかもしれません。勉強の仕方は人それぞれです。
最低3回分の過去問にチャレンジ!
公衆衛生分野をはじめ、法律や制度に関する問題について、あまり古い問題を解いても、知識の間違いのもとです。出題当時の法律や制度に関する内容なので、理解してもあまり意味がありません。それよりは、よく出題される統計数値や資格法の最新情報について、インターネットや信頼できる参考書などで確認しましょう。
古い問題をたくさん解いて意味があるのは、医学分野の問題です。人間の体の仕組みや病気に関する知識を対象とした問題内容とその正解は、この10年で大きく変わることはありません。
広く浅く出題される傾向が目立つ分野なので、たくさん問題を解くことは決して悪いことではないでしょう。
得意科目、苦手科目、いまの実力はどれくらい?
模擬試験の受験は役に立ちます。得意科目、苦手科目、たとえ一回の模擬試験を受けたとしても、自分の実力がわかります。
その中で、まったく点数がとれなかった科目は要注意です。国家試験は、下記のような11科目群にわかれて出題されており、無得点の科目群は、問答無用の不合格になります(「合格基準」については、前述の振興・試験センターのホームページで確認しましょう)。
- 人間の尊厳と自立、介護の基本
- 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
- 社会の理解
- 生活支援技術
- 介護課程
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみ
- 医療的ケア
- 総合問題
医学分野の問題は広く浅く出題されており、ヤマを張るのは難しい科目。また、介護技術関連の問題では、現場で身について介護のやり方と教科書に載っているやり方との整合性について、よくチェックしておきましょう。
最終チェック対策は?
過去問集によっては、正答率を掲載している書籍もあります。問題の難易度を示していますが、一つの考えとして、みなが正解する問題については確実に点数を稼ぐという方針をもつことも重要です。
試験まであと1か月。あまり時間がありません。ならば、正答率の高い問題を中心に再度問題を解いていく復習が大切かも。
出題傾向を予測する書籍もあります。その方針を信じて、再度問題を解いていくことも悪い手ではありません。あと2週間足らずならば、あまり欲張らず、これまで覚えた知識を上手に問題解答に生かしていくことが重要ですね。
過去問をまとめた無料のスマホアプリを活用したりするのもいい手かも。でも、会員登録するひまがあったら、重要キーワードを覚えた方がいいかな?
少なくとも、資格法である「社会福祉士及び介護福祉士法」をはじめ、「社会福祉法」「介護保険法」あたりの法律の特徴と出題頻度の高い条文の内容については、理解しておきたいです。
この法律はどの科目によく出題されているのか、という点を理解しておくといいですよ。そんなときに検索機能のある過去問集のスマホアプリやWebコンテンツがあると便利です。
本番さながらの模擬試験を直前に受けるのはある意味賭けです。ちょっと結果が芳しくなかったら、精神的に後を引きますよね。また、余裕の合格圏内であれば、「油断は禁物!」。この言葉を胸に前進あるのみです。
試験当日の注意点
インフルエンザの予防接種をしましたか?(予防接種の効果に疑問をもつ方や、アレルギー反応を気にする方は、感染に十分に注意しましょう)
前の晩はよく眠ることなど、受験生のお子さんにお話ししていることと同じです。もしくはご自身が受験生だった頃を思い出して、どんなことに注意して、試験会場に行ったのか、ちょっと思い出してください。
受験票、試験会場までの交通ルート、時計、筆記用具など、チェックしないといけない事柄がいくつかありますね。
業者の解答速報は、一長一短あります。
無事に試験が終わると、会場を出た途端、さまざまな業者の解答速報のお知らせがばらまかれます。
業者の解答速報なので、正解とは限りません。あくまでも、正解は厚生労働省が発表します。
まずは、筆記試験をがんばりましょう。
日本の福祉現場を救うのはみなさんの力です!