運送業の労働時間やきつい現状とは?離職率の高い配送業の実態を解説。

配送は大変な仕事。つらく厳しい運送業の仕事を解説。

配送の仕事はハードな肉体労働として知られています。

重い荷物を運んだり、長時間運転して休みなく働かなければならない場合が多く、とても厳しい仕事です。

最近は、運送業者の間でサービスを競い合う傾向にあり、残業も多く厳しさが増しています。

ハードワークの分、お金を稼げる印象があるかもしれませんが、激務な仕事内容を考えれば恵まれているとはいえません。

体力に自信のある若い人でも、身体を壊して辞めていく例が多く、長く続けられる仕事ではありません。

そこで今回は、運送業界で働く人の声を集めて、つらく厳しい運送業の仕事を解説したいと思います。

拘束時間が長い仕事である

拘束時間の長さは、運送業の仕事でよく聞かれる不満の声です。

仕事によっては、遠方に荷物を届けるために、深夜に長距離を運転する必要もありますので、必然的に拘束時間が長くなってしまうのです。

仕事の内容はあらかじめわかっていたはずなのに、なぜ不満を感じるのでしょうか。

それは、求人の際に募集要項に提示されていた時間と、実際に働かなければならない時間に大きな差があるからです。

募集要項に実態と違う内容を提示するのは違反ですし、そのような違反をする会社はブラック企業といっても差支えありません。

ですが、運送業界は人手不足の状況が続いており、本当の仕事内容を知れば応募者が少なくなってしまうので、ルールを無視してでも人材を確保しようとしているのです。

仕事に就いてから募集要項にない超過勤務やサービス残業を強制する会社では、安心して働くことができません。

何か問題が起きた場合でも、そのような会社は助けてくれないでしょう。

もし今の会社がブラックなら、早めの転職をおすすめします。

休みが少ない

運送業界は休みが少ないことでも有名です。また勤務時間も不安定で、深夜に働くのもめずらしくありません。

長距離移動が必要な運転手は、連続勤務時間が長めに認められている場合もあります。

人手不足の会社では、法律の範囲内ぎりぎりいっぱいまで働かされる場合も多く、ひどい会社であれば法律を超えて仕事をさせられることもあります。

ただでさえ体力的に厳しい仕事なのに、ゆっくりと休養がとれないのでは、身体を壊してしまうのも当たり前です。

新人が入ってこない

かつての運送業界は、頑張れば頑張るほど収入も多くなる仕事として、体育会系の人を中心に人気がありました。

ですが最近はあまりよいイメージを持っていない人が増えています。

その理由として考えられるのは、メディアで報道される労働環境の問題や、過剰勤務による悲惨な事故の報道が目にされるためでしょう。

ネットショッピングの発達により、運送業界では即日配送や無料配達などのサービス合戦が続いており、仕事の厳しさがより増している傾向にあります。

それが周知されて、運送業で働きたいという若い人が少なくなっているのです。

若い人が入ってこなければ、中堅社員は現場から離れられず、さらに厳しい状態で働き続けなければなりません。

さすがに限界を感じて、運送業界を辞めたいと考えるようになるのです。

命の危険を感じることもある

運送業の中でも、長距離を移動する必要があるトラック運転手の仕事では、命の危険を感じる場面も少なくありません。

夜間に高速道路を運転した経験がある人なら、ふらふらと蛇行しているトラックを見かけたことがあるかもしれません。

肉体的な負担と長時間の拘束で疲れがたまって、居眠り運転をしているのです。

ついうとつとしてしまい、命の危険を感じた経験のあるドライバーも多いのではないでしょうか。

また自分はしっかりとしている自信があっても安心はできません。

夜の高速道路では、自分以外の人が事故を起こしても巻き込まれてしま危険が大きいからです

長距離移動では、渋滞のない夜間に運転するケースが多いと思われますが、夜間の高速道路はスピードを出す車も多いので、危険が多いことを覚悟しておかなければなりません。

損害を自分で負担しなければならない場合も

近年では、運送業やドライバーの労働環境が問題視されており、当局の取り締まりも厳しくなっています。

ですが、中にはかなり劣悪な会社もいまだに存在しています。

法律を超えた長時間労働や保険の未加入にはじまり、最悪は車検を通していないトラックで仕事をさせている場合もあります。

事故がおきた場合も、会社は何も助けず、すべてを従業員個人に負担させるケースもあります。

そのような会社は完全にブラック企業ですので、困った状況にならないうちに、一刻も早く転職するべきです。

配送の仕事に限界を感じたら転職を考えよう

物を運ぶ仕事は、この先どれだけ技術が発達しても、決してなくなることはありません。

むしろ通販システムがより進化していけば、配送の仕事はますます求められる可能性があります。

ただしそうなっても、今より業者間での競争が激化するので、労働環境はよりハードになるかもしれません。

最近では運送業のブラックな労働環境が指摘され、改善に向けての取り組みも始まっています。

ですが、業界全体として満足な動きが見られるかと問われれば、まだまだ不十分だと言わざるを得ません。

運送業や配送の仕事に限界を感じているのであれば、早めの転職を考えるのも、間違いではありません。

転職活動には転職エージェントがおすすめ

配送の仕事から転職を考えるのであれば、まずは転職エージェントを利用してみましょう。

転職エージェントは多くの求人情報を持っていますので、希望に合った転職先を見つけることができます。

また、転職先に全く別の業界を考えるときなど、どういった会社を選んでよいかわからないといったこともあるでしょう。

そのような場合でも、応募書類の書き方から面接時に注意するポイントまで、さまざまなアドバイスが得られます。

転職エージェントは無料で利用できますので、希望の転職を成功させるために、まずは転職エージェントを利用してみましょう。

限界になる前に早めの転職を

今回は運送業界で働く人の声を集めて、つらく厳しい運送業の仕事を解説しました。

配送の仕事は、体力的にも精神的にもかなりハードで、長く続けるのが難しい仕事ですので、無理をせず早めに転職を考えましょう。

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