【ハッカー】と【クラッカー】の意味と違い、使い分けや使い方

諸説もいくつかあり、分かりづらい言葉ととらえる人も多いかもしれませんが、「ハッカー」と「クラッカー」の一番の違いは「法律を遵守しているかどうか」です。

法に触れない範囲で悪戯を行うハッカーも数多く存在するので、「ハッカー」は善ないし中立、完全な犯罪行為を行う「クラッカー」は悪と区別すると良いでしょう。

「ハッカー」の意味

1960年頃のアメリカで、「(斧やクワなどで)叩き切る、切り刻む」という意味の「ハック(hack)」から「乱雑で間に合わせだが、作業を素早く正確に行う」人を「ハッカー(hacker)」と呼ぶようになりました。

はじめは日常生活の中で使われていた言葉ですが、次第にコンピュータに精通している高度な技術を持つ人達を指すようになります。

日本ではその曖昧で広義な表現やメディアによる報道が原因で、「パソコンに関する高度な技術を用いた犯罪者」をハッカーと呼ぶようになりました。

海外では一般的にこのような者をハッカーではなく「クラッカー」と呼んでいます。

「クラッカー」の意味

高度な技術や知識を持つ「ハッカー」に対し、善悪の明確な区別をつけるために「クラッカー(cracker)」という言葉が生まれました。

「クラック(crack)」とは「ひびが入る、割れる」などを意味します。

海外では一般的に普及してりる言葉なのですが、日本ではいまだに悪事を働くものをハッカーと呼ぶ風潮があります。

近年ではクラッカーからのサイバー攻撃(クラッキング)を未然に防ぐためにセキュリティ対策を施す「ホワイトハッカー」と呼ばれる人たちに注目が集まり、国や企業による需要が非常に高くなってきています。

「ハッカー」と「クラッカー」の違い・意味と使い方・語源

政府や企業がサイバー攻撃を受けたり、個人の情報がパソコンから盗まれる不正アクセスなどと聞くと、皆さん真っ先に「ハッカー」という言葉が思い浮かぶのではないでしょうか?しかしながらハッカーは国内と国外では意味合いが大きく変わります。

この二つの言葉が実際にどの様に使われているのかを、語源と共に見ていきましょう。

時代と共に変わりゆく定義

「ハッカー」や「クラッカー」の他にも、「ホワイトハット」、「ブラックハット」、「グル」、「ウィザード」、「ギーク」など様々な言葉が存在し、時代と共にその定義が移り変わっています。

全般としてとても高度な知識・技術力を持つ人達ですので、特にIT従事者はこのような呼称の正しい使い方を覚え、未来のIT発展に繋げていく必要があると思われます。

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