女性はもちろんのこと、男性にも虫を怖がる人が少なくありません。
ところで、毛嫌いされている代表的な虫に「ムカデ」や「ヤスデ」、「ゲジゲジ」がいますが、その見分け方を知っている人は滅多にいません。
ムカデは1つの節に1対の脚の生えているのが特徴です。
ヤスデの見た目は細長いダンゴムシのようです。
ゲジゲジは異常に長い触覚や脚を持っています。
ムカデとは
ムカデは漢字で「百足」と書かれるように、多くの節を持ち、オオムカデだと21対(または23対)から多い種では173対もあります。
体長は60~200mmで、ヤスデやゲジゲジより大き目です。
普段は草むらや植木鉢などの下にいますが、夜になるとエサを求めて家に侵入することもあります。
小さな昆虫やクモ、ミミズなどを食べる肉食性の虫です。
ヤスデとは
ヤスデは見た目が長いダンゴムシのようであり、刺激すると丸くなるところもダンゴムシに似ています。
形の特徴としては、前から4つ目の節以降、1つの節に2本以上の脚が生えています。
足の長さは胴体の幅程度で、ムカデやゲジゲジに比べると短いせいか、動きが鈍いです。
体長は10~25mmで、ムカデに比べるとかなり小さ目です。
ゲジゲジとは
体長よりも長い触覚を持ち、脚も非常に長く、後ろの方の足には胴体と同じ縞模様があります。
見た目は細長い「クモのお化け」のようで、素早い動きをします。
体長は40mm程度でヤスデより一回り大きくなっています。
夜行性のため、普段は石の下や草むらに潜んでいます。
見た目はグロテスクですが、ゴキブリや小虫を捕食する「益虫」です。
攻撃性と毒
ムカデは攻撃性が強いのに目が弱いため、触れたものに手当たり次第に咬みつきます。
毒があり、咬まれると大きく腫れ、強い痛みを伴います。
ヤスデには毒がありませんが、危険を感じると刺激臭のある体液を出し、その体液にふれると痛みの起こる場合があります。
ゲジゲジは毒が無く、自ら積極的に襲うことはなく、咬まれても人体に影響はありません。