どれもお米料理ですが、具材や調理法、ニュアンスなどがそれぞれ異なります。
まず「おかゆ」これは、水を多くしてお米を柔らかく煮たものです。
次に「雑炊」と「おじや」、これは、具の入っていて味もついているおかゆ。
というイメージです。
「おじや」は古くは女性のみが使う言葉だったそうです。
最後に「リゾット」これは、イタリアのお米を煮込んだ料理です。
「おかゆ」の意味
お米を普通に炊く時よりも、水の量を多くして煮る食べ物です。
昔は、蒸したものに対して水を入れて炊いたもの全てを指して「粥」と言っていたそうです。
現代では、おかゆというと体調不良で食欲のないときや、二日酔いで胃腸が弱っている時などに食べるイメージですよね。
それは昔から変わっていない部分もあって、1月7日の食べる「七草粥」も、正月のご馳走で弱った胃に優しくするために食べてきたようです。
「雑炊」の意味
おかゆが、具なしで柔らかく煮たご飯であるのに対し、この雑炊は、具が入っています。
その具は、野菜や魚介類などであり、さらにそこに醤油や味噌などで味付けがなされます。
鍋料理の「締め」としても、調理して食べることが多いですね。
あたたかいこの雑炊は、冬の季語としても使われるんですよ。
確かに、冬に食べることが多いですよね。
「おじや」の意味
「おじや」という言葉、みなさん使われますか?特に若い人は、あまり使うこと・耳にすることがないのではないでしょうか。
この「おじや」、どうやら、指すものは雑炊と同じようです、どうしてこの二つの言葉があるかというと、「おじや」の方が、近世日本での女性語だったようなんです。
確かに言われてみると、おじやの方が柔らかくて優しい語感がありますよね。
「リゾット」の意味
おかゆ・雑炊・おじやが、日本の米の調理法であったのに対し、このリゾットはイタリア料理の一種です。
油やバターを使っていためた米を、スープで炊いたのがリゾット。
きのこやお肉、魚介を入れることもあるんだそうです。
また、日本のおかゆや雑炊との違いとして、使うお米の種類が挙げられます。
日本の米よりも粘り気が少なく、粒の大きいお米を使うと美味しく仕上がるんだそうです。