即戦力を期待されて転職したけれど。職場で期待外れと思われる人の特徴を解説。
企業が中途採用者に対して求める力のひとつに「即戦力」があります。
特に経験豊富で働き盛りの30代には、すぐにでもバリバリと働いて、成果を上げてくれることを期待しています。
ですが実際に働き出してから数ヶ月も過ぎると、期待していたほど仕事ができなくて、がっかりされてしまう人もいるようです。
転職とは、次の就職先が決まればそれで終わりではありません。
新しい職場でも能力を十分に発揮し、雇用先に喜ばれて初めて転職に成功したと言えるのです。
そこで今回は、転職後に期待外れと思われてしまう人の特長を解説してみたいと思います。
自分が期待外れと思われてしまわないように、十分理解しておいてください。
目次
期待外れと思われてしまう人の特徴とは
まず始めに、期待外れと思われてしまう人の特徴を、働き盛りの30代に焦点をあてて考えてみましょう。
共通点と思われるいくつかの例を紹介しますので、自分に当てはまらないかどうかを確認してください。
新しい職場のやり方を受け容れない人
新しい職場の仕事方法を受け容れずに、いつまでも前職のやり方に固執するようでは、職場の人も困ってしまいます。
確かに企業は豊富な経験を求めていますが、それはあくまでも自社のやり方を尊重したうえでのことです。
仕事の方法は転職先に合わせて柔軟に変えるようにしましょう。
以前のやり方を押し通していては、他の人と足並みがそろわず、成果も上げられません。
資格を持っていても実務経験が少ない人
スキルアップを目指して資格を取得して、その資格をもとに転職した人に見られます。
取得するのが難しい資格であればあるほど、その傾向が強くなります。
例えば、税理士などの国家資格を取得して、専門事務賞に転職する場合などが考えられます。
もっとも雇用した会社側も、実務経験がないのはわかっていたはずなので、一概に転職してきた人を責めるは間違っています。
ですが職場の人間には、有資格者に期待している場合が多いので、肩透かしを感じる人もいるでしょう。
特に資格はないけれど経験の長い一般職の人には、「期待していたより仕事ができない」と思われてしまうかもしれません。
職場の人間関係に馴染めない人
新しい職場の人間関係にうまく馴染めない人は、同僚からも扱いにくい人と思われてしまいます。
経験豊富な人であれば、どのような職場にも、ある程度うまく馴染めるはずです。
ですが実際には、頭の固い頑固な人や経験を鼻にかけて態度が横柄な人も少なくありません。
自分の主張を押し通そうと、転職早々に同僚や上司とやりあってしまうような人もいます。
職場の人間関係に馴染めない人は、仕事で成果を上げるのも難しく、期待外れと思われてしまうでしょう。
面接では経験を誇張していた人
面接で自分のスキルや経験を誇張する人がいます。
実際はそれほど深く関わっていなかった仕事を、さも経験豊富のように話したり、かじった程度のこともスキルがあるかのように説明するのです。
採用されたい気持ちはわかりますが、実際に仕事に就けばすぐに馬脚が露われてしまいます。
会社の期待と実力のギャップが大きく、考えていたより使えないヤツと思われてしまっても、自分の誇張が原因なら仕方ありません。
むしろ会社としては騙されたと言ってもいいでしょう。
謙虚な姿勢が見られない人
いくら経験があっても、新しい職場では新人です。
職場の人には敬意をもって謙虚な姿勢で接することが必要です。
ところが、過去の経験や実績に囚われて、周りに対して横柄な態度を取る人も少なくありません。
自分より先輩でも、年下の場合には敬語を使わない人もいます。
これでは転職をどうこう言う前に、社会人として失格だと思われてもしかたありません。
周囲から期待外れと思われてしまう理由
次に即戦力であるはずの転職者が、期待外れと思われてしまう理由について考えてみましょう。
面接で判断できていない
期待外れの転職者を多く採用してしまう会社は、そもそも面接の段階で問題があるのかもしれません。
本来面接官は、応募者から会社にとって最適な人材を選ばなくてはなりません。
期待外れの転職者ばかりを選んでしまうというのは、採用方法に間違いがあるといえます。
経験豊富な転職者の中には、自分を上手に見せる方法に長けている人もいるので、自己申告だけに頼りすぎぬよう、注意深く判断しなければなりません。
会社が求める能力と応募者の実力に差がある
期待外れとは、会社が求めている能力と応募者の実力に差があることを意味します。
これは雇用する会社、雇用される応募者双方に責任があるのではないでしょうか。
先に述べたように会社側は、応募してきた人の能力水準をきちんと見抜かなくてはなりません。応募者の自己申告にだけ頼っていては、間違った人材を雇ってしまう可能性があります。
また応募者は、会社が求めている能力をよく把握していなかったり、自分の力を過大評価しているのかもしれません。
教育期間がない
中途採用とはいえ、会社ごとにシステムや方針は異なりますので、引き継ぎを含めた教育期間は必要です。
ですが、会社としてはすぐに働くことを期待して雇用しているので、会社によっては十分な教育がなされない場合も少なくありません。
社会人としての経験があるのだから、すぐに仕事ができるだろうと考えているのです。
また中には、どの程度できるのか見てやろうといった意地の悪い人もいます。
中途採用とはいえ、なにも教えてもらえずに仕事をしろというのは、少々酷かもしれません。
期待外れにならないように
新しい職場で期待外れと思われないように、あらかじめ注意しておくポイントがあります。
大切なのは、応募の際に会社と自分の間に、能力や意識のギャップがないかどうかを確認しておくことです。
適当な言葉で面接を切り抜けて採用されても、働きだしてから苦労するのは目に見えています。
採用されたい気持ちはわかりますが、その場しのぎで自分を過大申告するのはやめましょう。
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